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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第二章~春休み初日~
7/30

第7話:高校と皐一

第七話です。次の話でようやく春休み初日が終わりそうです。

ついに五話まで使ってやっと俺たちは高校に到着した。この文だけだと前回までもの凄いことがあったのかと勘違いされそうな言い方だな。実際はただ俺が疲れるイベントがたくさんあっただけだよ。


「懐かしいわね〜。何年ぶりかしら。」


「えっ?母さん、この高校の卒業生だったの?」


「そうよ。だから、私はこの高校に受験しなさいって言ったのよ。良い高校よ。」


そうだったのか。だから母さんはあんなに推していたのか。


「あれ?じゃあ父さんは?父さんもこの高校を推してたよね?」


「実はあの人もこの高校の卒業生なのよ。」


「えっ!?ほんと!?」

驚いた。母さんと父さんはこの高校で出会ったのか。

いいな〜、なんか青春って感じだな。俺も彼女つくって青春したい…あっ…そうだ今俺女だった…。

あぁ…俺の青春が…。


「そういえば本当に話すの?私が性転換したこと。」


「えぇ。もちろん話すわ。でも話すのは校長先生だけよ。」


「えっ!?校長先生!?」


てっきり高校の先生の誰かに話すのだと思った。でも、いきなり校長先生と話せるのか?てかなんで校長先生だけ?


「でも、校長先生と話すことできるの?いきなり来たら話せないんじゃ。」


「大丈夫よ。事前に電話しておいたわ。」


い、いつの間に。用意が良過ぎるよ、母さん。てか逆に良過ぎて怖いよ。母さん、あんた何者なの?


「…言っておくけどここの校長が偶然知っている人だったからよ。」


…ますます怖くなってきた。校長と知り合い?母さん、そんなに凄い人だったの?本当に何者なの?


「……お願いだからそんな怪しい人を見るような目で見ないでよ〜。桜花〜。」


あっ、泣きそうになってる。泣かれると困るからいろいろ疑うのはやめることにした。ていうかくっつかないでくれよ母さん、周りの人が見てるって。恥ずかしいよ。




俺と母さんは高校に入り、校長室に案内された。こういうのってすっごく緊張するよね?

母さんが先に入り、そのあと俺が入る。


「失礼します。」


「し、失礼します。」


「おぉ〜。久しぶりだね。小鳥遊さん。何年ぶりだろうか。」


「はい、お久しぶりです。あの頃はお世話なりました。」


見た感じ五十代のすごく優しいそうな男の人だ。それにしても母さんと校長先生は一体どこで知り合ったんだろうか。


「そこの娘さん…いや、息子さんが電話で言っていた?」


「はい。息子の小鳥遊春人です。」


「あっ、えっと…こんにちは。」


うぅっ、やっぱりすごく緊張する。


「ほほぅ。とてもお美しい女性になったのだね。長く綺麗な金髪も紅い瞳もとても良い。」


「あ、ありがとうございましゅ…。」


あぁ…、噛んじまった。すっごい恥ずかしい…。緊張しすぎだろ、俺…。


「ははっ。まぁ、そんなに緊張しなくていいよ。」


「は、はい…。すいません…。」


その後、俺は緊張のあまり何も話せないでいた。母さんと校長先生が話していたけど覚えていない。

うぅ…男ながら情けない…。今は女の子だけど…。


「今日はありがとうございました、先生。ご迷惑を掛けて申し訳ありません。」


「いやいや、大丈夫だよ。あとは私に任せなさい。」


「ありがとうございます。ほら、桜花もお礼を言いなさい。」


母さんに背中を思いっきり叩かれる。


「ふぇっ!?あっ…ありがとうございます。」


なんて声を出してるんだ、俺は…。驚いただけであんな声出すなんて。今日は恥ずかしいことばかりだ…。


「では、お二人とも気を付けてお帰りください。」


「はい、ありがとうございました。」


「……。」


結局最後まで話すことができなかった…。なんでだ…、いくらなんでもここまで話せないのは自分でもおかしいと思った。女の子になったから精神面とか気持ちとかが変わったのか…?いや…それはただの言い訳だな…。


今日は本当に色々あったな〜。もぅ空が暗くなってきてる。俺もう凄く疲れたよ。後は家に帰るだ…


「あれ?春人のお母さんですか?」


「あら、皐一くん。久しぶりね。」


っ!?なんで皐一がここにいるんだ!?


「はい、お久しぶりです。あの、そちらの方は?外国人さんですか?」


俺のことを言っているようだ。そりゃそう思うだろうな。男の頃の面影が皆無だからな。金髪に紅い瞳にないすぼで〜…外国人に見えても不思議じゃない。


「この娘は小鳥遊桜花、春人の従妹よ。日本人よ。」


「そうでしたか。こんばんは、桜花さん。」


「こ、こんばんは…。皐一…さん。」


危ない、呼び捨てにしそうだった。くそ…なんで皐一にさん付けしないといけないんだよ。

「この娘、皐一くんと同じ高校に通うことになったから色々とよろしくね。」


「そうですか。わかりました。」


勝手に話が進められている…。俺も何か言わないと。


「あっ…えっと…。」


「それじゃあ俺はこれで。桜花さん、春人に俺のことよろしく言っておいてくれませんか。」


「あっ、はい。わかりました。」


なにやってるんだ俺はぁぁぁぁぁ!!結局、何も話せないまま皐一と別れて俺たちは帰宅した。




「ただいま〜。」


「……ただいま。」


やっと帰宅できた…。何回も言ったが一日が凄く長く感じた。

誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもあれば、ぜひ感想に書いてください。よろしくお願いします。

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