第6話:新しい下着と洋服
第六話です。前回より長いほうだと思います。ほんといつまで春休み初日が続くんでしょうね。早く日時を進められるように頑張って終わらせるようにします。
俺と母さんは…えっ?ここでも話し方を変えろ?た、頼む!せめて、ここだけはいつも通りに喋らせてくれないか!?話が進んでいくにつれて、多分女の子の話し方に慣れると思うからさ。その時まで待ってくれないか!?お兄さんとの約束だぞ♪……あっ、今の場合だとお姉さんになるのか。えっ?まず使い方が違う?
「……桜花?一体誰に話してるの?」
「それはね、母さん…今この小説を読んでくれているユーザーさんだよ♪」
「前書きや後書きじゃないんだから、やめなさいそういうメタ発言は。」
「…母さんもしてるじゃん。」
他の人達が聞いたらおかしな親子だと思われるような会話をしながら、俺と母さんはショッピングモール内にある洋服屋に向かっている。ちなみに、普段の俺はファッションに全く興味がない。ファッション?なにそれ美味しいの?まではいかないが服についてはほとんど親任せだった。はい、そこダメ人間って言わない。
「…今さらだけど、本当に買いにいかないといけないの?」
「当たり前よ。桜花、今の貴方の胸をよく見なさい。」
いや、よく見なさいって言われても…。いくら自分の胸でも女の子の胸を見るのは何だか罪悪感が…。
でも、見ないとまた色々言われそうでうるさいから「見る」という選択肢しかない俺は自分の胸を見た。…凄く…大きいです…。後さっきから歩く度に胸が上下に動いて皮膚が引っ張られて痛い。…大きい胸って大変なんだな。
「とりあえず…必要だってことはわかったよ。着けて痛くなくなるなら着けた方がいいな。」
「喋り方戻ってるわよ。それに、それだけじゃないわよ。周りの人をよく見なさい。」
「周りの人を?」
俺は左右を見た。…老若男女関係なしに何故か俺を見ている。
「どうしてみんな俺…じゃなくて、私を見てるの?」
「あなたそういうのに鈍感だからね。今の桜花は金髪でスタイル抜群の美少女なのよ。しかも、その大きい胸を揺らしながら歩いているから男達は特に桜花を注目しているわ。」
「っ!?」
もう一度周りを見る。ほ、本当だ、男達の視線の方が多く感じる。男達よ…大きい胸が好きなのは分かるよ…でも俺は昨日まで男だったんだぞ。いきなり女の子になった時の苦労を知らないだろお前ら!!
「わかったでしょ?ほら、今は早く買いに行くわよ。」
「うぅっ…、わかったよ。」
俺と母さんはまず女性物の下着ショップに入った。…下着ショップと言えばいいのだろうか?いまいちこういうお店の言い方がよくわからない。中に入ると当たり前だが下着がたくさんあった。こんなに種類があるのか。
「すみませ~ん。この娘のサイズを測ってもらいたいんですけど。」
「かしこまりました。ではこちらにどうぞ。」
「は、はい。よろしくお願いします。」
俺は店員さんに案内された場所に行ってサイズを測ってもらった。感想?恥ずかしかったに決まってんだろ!!なんか他の店員さんがたくさん来て見物してくるし。
ちなみにスリーサイズは上から89‐57-85でFカップだそうだ。
ほほぅ…なるほどわからん!!俺に分かることは「ないすぼで~」な体になったってことだ。
サイズを測り終わり母さんのもとに戻った。
「お疲れ様、桜花。さぁ、サイズが分かったことだし次は下着を選ぶわよ!!」
「………。」
この母親…ノリノリである。
母さん&店員さん何名かによって着せ替え人形と化した俺は終始されるがままだった。(仕事しろよ店員!!)
いくつか下着を買い俺たちはお店を出た。…下着買うだけでこんなに疲れるもんなの?この後洋服も買いに行くんだよな?……俺、この買い物が終わったら…高校に行くんだ。えっ?間違ったこと言ってないよ?死亡フラグじゃないから。ただの現実逃避だから。
「どうしたの、桜花?次は新しい洋服を買いに行くわよ?」
「ははっ…もう好きにしてくれ…。」
その後の洋服屋でも下着ショップと同様のことが起こった。ノリノリで俺を着せ替えする母さん、見物する店員達。下着ショップと違ったことは洋服の着せ替えだったから客までも見物していた。…あれ?最初の時よりも悪化している?
「んん~♪満足した~♪新しい洋服たくさん買っちゃったわね、桜花♪」
「……俺はめちゃくちゃ疲れたよ。」
まさか下着と洋服を買いに行くだけであんなことになるなんて…。実はそのあと靴も買いに行ったんだよ。今ブラウンカラーのブーツを履いている。いきなりブーツって…ヒールよりはいいのかもしれないけどさ…。後、今は買ったばかりの水色のミニワンピースに黒のショートパンツを着ている。もちろん新しく買った下着上下も着ている。ブラをつけるとこんなにも胸が安定するんだな。
買い物をやっと終わらせたから、次の目的地は高校だ。
はぁ…なんか今日はやけに一日が長く感じる。あっ、この小説春休み一日目で四話使ってるからか。そりゃ長く感じるよな。うん。
桜花「おい作者。後どのくらい春休み初日が続くんだ?」
俺「ここでも話し方は女の子にしろ。」
桜花「え~…えっと、…作者さん。いつになったら春休み初日が終わるのかな?」
俺「わかんない♪」
(作者が殴られる音)
桜花「ふぅ…次回もお楽しみに♪」
誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもあれば、ぜひ感想に書いてください。よろしくお願いします。