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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第五章:小鳥遊 春人
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第29話:劇的!?模様替え!?

第29話です。皆さん、またまたお久しぶりですね。私情により二ヶ月も更新出来なくて申し訳ありませんでした。その私情については近いうちに活動報告の方で報告します。

 学校が終わって、今私は光里と一緒に下校をしている。

 今朝、登校中に話してたこと…私の部屋の模様替えを手伝ってくれるために私の家に来てくれる約束をしたからね。

 うぅ…なんて優しいんだ光里は。

 私は女の子になってからもうすぐ四ヶ月経つけど、まだ女の子にことで分からないことが多々あるから本当にありがたいよ。


「そういえば、わたしと桜花ちゃんの二人きりで帰るのって何気に初めてだよね?」


「あぁ〜うん、確かにそうだね。いつもは皐一と光里と私の三人で帰ってたからね」


 そうなると、今は女子と二人きりってことになるんだよね?

……うわぁ、そう思うと余計に意識し始めちゃったから何だか凄く緊張してきたよ。

 どうしよう、今まで女子と二人きりになったことなんて無いよ…。

 …あっ、神宮寺さんや美雪さんの二人に初めて会った時に二人きりになったことあったような気がする。

 でも、今の私は光里と同じ女子だから緊張する必要無いんだよね。うん…そうだよね…ようしっ! 落ち着け小鳥遊桜花…KOOLに…じゃなくてCOOLになるんだよ!!


「どうしたの桜花ちゃん?」


「な、なんでもないよっ!! そ、それよりありがとね。手伝ってくれるなんて」


「にゃはは、気にしなくていいよ。せっかく桜花ちゃんが私に頼ってくれたんだから放っておけないよ。 友達は助け合いでしょ?」


「うん…ありがとう、光里」


 光里は心から優しい人なんだね。この言葉を言うの何回目か忘れちゃったけど、光里が私の友達で本当に良かったよ。

 そう思うだけで、私は自然と笑みがこぼれる。光里とならこれからも楽しい学校生活をきっと送れるよ。


「光里、早く行こう♪」


「うん♪」



--------------------



「ただいま〜」


「お邪魔します」


「あれ!? 光里さん!?」


 帰宅すると出迎えてくれたのは母さんじゃなくて何故か雪華だった。部活とかどうしてるんだろう? そういうの詳しく聞いてないからわからないんだよね。


「雪華ちゃん久しぶりだね」


「お久しぶりです、光里さん。今日はどうしたんですか?」


「ちょっと桜花ちゃんとお話するんだよ」


 俗にいうガールズトークですねわかります。……私はそのガールズの中に分類されるのかな?


「そうですか。ではゆっくりしていってくださいね」

「ありがとう」


 ……いつの間にこんなもてなし上手になったんだろう雪華は。いくら流行したからって影響されすぎでしょ!! えっ? 違う?


 私と光里は私の部屋に入りそれぞれ適当な場所に座った。


「うーん、わたしが最初に来たときと変わってないね。確かあのとき模様替えしたって言っていたよね?」


「う、うん。あの時以降特に何もしてないよ」


 正直、整理整頓と服や下着などを男物から女物に変えることはしたけど…それ以上は何をすれば良いのか分からなくて行き詰まってるんだよね。母さんや雪華に聞くのは恥ずかしいし、というか絶対何か言われそう。


「うーんそうだね…とりあえず女の子らしくて可愛いグッズとか置いたらどうかな? ぬいぐるみとか小物とか。ちょっとしたものから変えていった方が良いと思うよ」


「ぬいぐるみや小物か。光里の部屋にもぬいぐるみとかあるの?」


「うん、猫やフェレットとかのぬいぐるみがあるよ」


 猫のぬいぐるみならどこにでもあるような気がするけどフェレットのぬいぐるみって…私みたことないよ。


「あとは色を統一するとか風水で良い効果が出るような配置にするとかかな」


「な、なんだか本格的だね」


 風水はよくテレビの番組でやってるの見たことあるけど試したことないんだよね。ああいうのって本当に効果があるのか疑っちゃって結局試すことが無いまま終わっちゃうよね。


「やるからには徹底的にやらないとね」


「……今のなんだかこれから戦に行くような感じのセリフだね」


「甘いよ、桜花ちゃん!! ここはもう模様替えという名の戦場だよ!!」


「えっ? 光里? どうしちゃったの? それいつもの光里とキャラが違うよ?」


「ふっふっふっ…血がたぎるよ…」


「もしも〜し、光里さ〜ん?」


 どうしよう!? 光里が壊れちゃった!! それとも変なスイッチでも入っちゃったのかな?


「まぁ悪ふざけはここまでにして」


「悪ふざけかぁ。もぅびっくりさせないでよ」


「にゃはは、ごめんね。それより桜花ちゃんは雪華ちゃんのお部屋に入ったことある?」


「えっ? 無いけど?」


「それならまず雪華ちゃんのお部屋を参考にすれば手っ取り早いよ」


「えぇ…でも、妹の部屋ってなんだか入りづらくて…」


「桜花ちゃん、なんだか思春期の男の子みたい」


 うっ…元だけど思春期の男の子だったんだからみたいなのは当たり前なんだけど。


「そんなこと言わないで入っちゃいなよYOU♪」


「うぅ…」


 どうしよう…これはもう入るしかないのかな。


 私が悩んでいると突然部屋のドアが勢い良く開きそこから雪華が入ってきた。


「呼ばれた気がしてジャジャジャ〜ン♪ 話は全部聞かせてもらったよ!!」


 私はいきなり入ってきた雪華に驚いたけどすぐに我に返って雪華の頭に軽くチョップをした。


「あイタっ!?」


「もう!! 私の部屋に入るときはちゃんとノックをする!! そしてドアは乱暴に開かない!! わかった、雪華?」


「うぅ…あい…」


 雪華は両手で頭をさすり若干涙目になりながら返事をした。


「桜花ちゃんって意外に厳しいんだね」


「そうかな? これくらい私は普通だと思うけど。」


 これくらいしないとダメな子になっちゃうからね。人として礼儀やマナーはちゃんとしないといけないよね。いわゆるしつけだね、うん。


「で? 雪華はどうして私の部屋に入ってきたの?」


「だから、さっき入った時に話は全部聞かせてもらったって言ったでしょ?」


「えっ……ま、まさか」


「うん、そのまさかだよお姉ちゃん♪」


「……えっと、拒否権は?」


「ないよ、桜花ちゃん♪」


 光里にまで見事に即答された。

 こ…これはもう入るしか選択肢はないの!? どうする!? どうするの私ぃぃ!?



--------------------



 結局、抗うことはできませんでした。

 あぁ…入ってしまった…我が妹のルームに…。


「どう? 桜花ちゃん。実際に見て少しは参考になるかな?」


「えっ、いや…急にそんなこと言われても」


「もう、お姉ちゃん? そんなんだと愛しの皐一さん振り向いてもらえないよ?」


「だから、どうしてそこで皐一の名前が出てくるの!? 皐一なんか関係ないってば!! 後『愛しの』って何?」


「…お姉ちゃん、そんな顔真っ赤で言われても説得力全然ないよ」


 うぅ…確かに、顔が熱くなっているのが自分でも良く分かる。どうしてこういう分かりやすい反応しちゃうのかな私は。


「素直に認めちゃえば? 皐一さんのために模様替えしたいと思ったって」


「…雪華の前で認めたらなんだか姉としての威厳が無くなりそうだからイヤ。それに、動機なんて別に何だっていいでしょ? ただ、したいなって私は思っただけだよ」


 …というか、とりあえず私はいい加減皐一の話題から離れてほしいんだけど。


「もう、お姉ちゃんは頑固なんだから」


「頑固で結構ですよ〜だ」


「あの〜…桜花ちゃんに雪華ちゃん、そろそろ本題に戻ろうよ?」


「「あっ…」」



 何やってるんだろう私は。こんな些細なことで雪華と喧嘩しているところを光里に見せるなんて…。


「にゃはは、二人ともほんと仲良しさんだよね。さすが姉妹♪」


 …こういう姉妹や兄弟で喧嘩しているところを家族以外の人がみると『仲が良いね』って言ってくる人がいるけど…あれってどうしてそう言ってくるんだろう? 私にはイマイチ理解できないよ。


「それで、少しは参考になったかな? 桜花ちゃん」


「いやだから、そんな急に言われても…私はただ雪華らしい部屋だなってくらいしか…」


「うん、それだよ桜花ちゃん。」


「えっ? な、何?」


「今さっき桜花ちゃんが言ったことをもう一度言ってごらん?」


「えっと…雪華らしい部屋だなってくらいしか…」


「そう、雪華ちゃんにぴったりなお部屋だよね」


「……ごめん光里、何を言いたいのか私さっぱりわからないよ」


「つまりね…そんなに難しく考え込まなくてもいいよってことだよ。桜花ちゃんが良いなって思うような物や家具を置いて桜花ちゃんらしいお部屋にすればいいんだよ。別に、女の子らしいお部屋とかするのは人それぞれだからね」


「私らしい部屋…」


 そんな簡単なことなのかな? 私がただ難しく考えすぎただけなのかな? 


「自分の思ったような部屋にすれば良いって…もし、今と何も変わらなかったら?」


「そんなに慌てなくていいよ。まずは少しずつ、そして自分なりに変えていこうよ。別に今すぐ変わればいいってわけじゃないから。少しずつ、ねっ?」


 確かにそうだ。そんなに急がなくても時間はまだたくさんあるもんね。


「うん、そうだね。ありがとう、光里♪」


「どういたしまして、桜花ちゃん♪」



--------------------

〜光里視点〜



 桜花ちゃんのお部屋についてのお話を終わらせた後、わたし達はまた桜花ちゃんのお部屋に戻って日が暮れるまで雑談してた。


「あっ、もうこんな時間。わたし帰るね、桜花ちゃん」


「あっ、じゃあ途中まで一緒に…」


 にゃはは♪ 本当に優しいな〜、桜花ちゃんは。純粋に優しいんだなってつくづく思うよ。


「一人で大丈夫だよ。ありがとね、桜花ちゃん」


「本当に大丈夫?」


「もう〜、桜花ちゃんは本当に心配性だな〜」


「誰だってくらい心配するよ」


「にゃはは、本当に大丈夫だよ。また明日ね、桜花ちゃん」


「うん、また明日。光里」


 桜花ちゃんの家を出た後しばらく歩いたわたしはさっきまで通ってきた道を振り返り見た。


「本当は何も考えずにこたえちゃったんだけどな…お部屋のこと。でも、良かった。参考になってくれたみたいで。」


 桜花ちゃんは…春人くんは女の子になっても毎日一生懸命頑張ってる。普通そんなことになったら…春人くんみたいに生きていくことはできないとわたしは思う。今まで自分が生きてきた時間が一気に変わっちゃうかもしれないし、友達との関係も悪くなっちゃうかもしれない不安があるはずなのに。

 だから、わたしはそんな不安とか無くすために春人くんを…桜花ちゃんを支えてあげるんだ。


「どんな過去があったとしても、そしてこれから先どんなことがあってもわたしはずっと味方だからね、桜花ちゃん。」

この小説書き始めてから結構日が経つのに一向に進展がない…

はい、わかってます。申し訳ありません。

いい加減進展していかないといけませんね。

頑張ります。


誤字脱字、方言になっていて分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもありましたら、ぜひ感想に御書きください。最後まで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。

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