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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第五章:小鳥遊 春人
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第26話:神宮寺 七海

第26話です。前回の更新から一か月経ってしまいました。たくさんあった学校行事がようやく終わったのでようやく更新することができました。

 楽しい楽しいゴールデンウィークが終わって約一ヶ月が経った。

 一ヶ月経った今は六月の中旬だ。六月といえば何があるかわかるかな? そう制服の衣替えだね。

 六月に入って冬服から夏服に替わり涼しくて動きやすい格好にはなったけど…夏服は冬服より服の生地が薄いから透けて下着が見えやすいんだよね。だから透けないように気を付けなきゃいけない。

 …女の子って本当に大変なんだなってつくづく思うよ。

 でもその努力はあるやつによって無駄にされちゃうんだよね。それはね…梅雨だよ。

 六月は梅雨の季節でもあるからここ最近は雨の日が長く続いている。雨の日ばかりで…学校のみんなや家族の気分も最近のお天気もまるで今の空のように暗い状態が続いてるって感じだよ。

 あっ、今私上手いこと言ったよね? 上手いこと言ったよね? お〜い、誰か私に座布団一枚持ってきてよ〜。…なに一人大喜利やっているんだ、私は。

 

 まだ家の中にいる私は学校に行く準備をしている。今日も傘を差しての登校になる。雨の時の登校は鞄や制服が濡れないように気をつけないと。傘さん今日も一日よろしくお願いしますね。


「はぁ…今日も雨だね。ただでさえ雨の時は髪の毛整えるの大変なのに…はぁ…。」


 溜め息混じりで雪華は窓の外に映っている雨を見ながら言った。

 うん、確かに雨の日の髪の毛の手入れはいつもより時間がかかって凄く大変だよね。

 …うわぁ〜、今の文『の』がたくさんある〜。


「雨が続くと洗濯物がずっと部屋干しのままになっちゃうのよ。早く太陽の日差しで洗濯物を干したいわね。」


 雪華と同じように窓の外を見ながら母さんがボヤいている。

 さっきも言った通りここ最近雨が続いてるから洗濯物が外に干せない状態が続いてるんだよね。お日様の下で干されたお布団ってふかふかのもふもふで良い匂いがするんだよね〜。あっお布団じゃなくて洗濯物の話だったね。


「いつになったら晴れるのかしらね?」


「新聞の天気予報だと来週には晴れるみたいだって。」


 私は新聞に載っている天気予報を見ながら答えた。ちなみに月曜日の今日から金曜日までの平日一週間の予報は全部雨マークだ。


「でも金曜日まではずっと雨なのよね。予報が外れてほしいわ。」


 確かに平日ずっと雨なのはさすがに嫌。制服や教科書が濡れたら乾かすのが大変になるからね。

 こういうときは予報が外れるのを願うしかないよ。でもこういうときに限って予報が外れない時があるんだよね。外れてほしくない時に外れる時があるのに。全く、どういうことなの!!…まぁあくまでも予報だからしょうがないか。


「あくまでも予報だからね。明日になったら変わってるかもしれないよ?」


「そうなってくれると母さんも嬉しいんだけど。」


 そう言いながら母さんは朝ごはんで使った食器を洗うために台所に行った。


「お姉ちゃん。そろそろ学校に行く時間だよ。」


 時計の針を見ると家を出る時間が迫っていた。

 そろそろ行かないと皐一たちを待たせちゃうかもしれない。


「そうだね。それじゃあ…いってきます、母さん。」


「いってきま〜す。」


「いってらっしゃい。桜花、雪華。」




--------------------




 家から出ると外はやっぱりどしゃ降りの雨が…。今日も相変わらず盛大に降ってらっしゃいますねこのやろう。

 家から出てすぐ雪華と別れ、私はいつもの集合場所に向かった。雨の日も晴れの日と同じように集合してから登校している。


集合場所に到着するとすでに皐一がいた。いつもは私が一番先に到着するのに珍しい。


「おはよう、皐一。珍しく今日は早いね。」


「おはよう。今日も雨だからな。早めに集合して早く学校に行ったほうが良いと思ってな。桜花も光里も濡れたくないだろ?」


「う、うん。そうだけど」


こ、皐一が私や光里ことを思いやって行動している!? 皐一ってここまで優しかったっけ?


「…なんで意外そうな顔をしてるんだよ。」


「だって皐一がここまで気遣いができる人だとは思わなかったから。」


「桜花の中での俺の評価はどんだけ低いんだよ…。」


「あっ、ごめんね。別に皐一の事を悪く思ってるわけじゃないよ。ただ意外に思ったから。」


「…意外に思ってるってことはやっぱり桜花の中での俺の評価は低いのか…。」


「えっ!? どうしてがっかりしてるの!?」


私、今なにか悪いこと言ったっけ?


「桜花ちゃ〜ん、皐一く〜ん、お待たせ〜。」


私がおどおどしていると、光里が最後に集合場所に来た。ケータイの時間をいつもの集合時間よりも早く集まることができた。


「あっ、光里。おはよう。」


「おはよう、桜花ちゃん♪ あれ? 皐一くん、どうしたの?」


「えっと…私、皐一に何か悪いこと言っちゃったみたいで。」


私は何を言ったのかわからない状態なんだけどね。


「そうなの? なら桜花ちゃん、皐一くんにちゃんと謝ったほうがいいよ?」


「えっ? う、うん。えっと…ごめんね、皐一。」


「いや…俺も気にし過ぎた。俺の方もごめんな。」


「はい、これにて一件落着ぅ〜。良かったね、桜花ちゃん♪」


「う、うん。ありがとう光里。」


「どういたしまして♪」


「三人揃ったし、これ以上雨がひどくならないうちに早く行くぞ。」


 ……よくわからないうちに皐一に悪いことを言ってよくわからないうちに解決したみたいだ。

 本当に光里は不思議な子だなとつくづく思うよ。


「「はぁ〜い。」」


 こんな感じに私たちは入学した時と変わらず毎日一緒に仲良く高校に登校している。…「高校」って文が無くなると私たちまるで小学生みたいになっちゃうね。

 最初の頃と変わったところは神宮寺七海さんという新しい友達ができたことかな。神宮寺さんとは私がナンパに助けられた以来、学校で良く話すくらい仲良くなったんだよね。


 しばらくしてなんとか濡れずに学校に到着することが出来た私たちは教室に入り自分の席に着いた。するとすでに学校に来ていた神宮寺さんが私の所に来て話し掛けてきた。

 神宮寺さん…一体何時に登校してるんだろう?これでもいつもより早く登校したつもりなのにな〜。


「おはよう、小鳥遊女史。それに星野女史も。」


「おはよう、神宮寺さん。」


「ナナちゃんおはよう♪」


「うむ。光里君はナナちゃんと呼ぶのはやめるといい。」


「ナナちゃんはナナちゃんなのです♪だから私はナナちゃんと呼ぶのですよ〜♪」


「いや…だから…」


前にも聞いたけど、どうやら神宮司さんは名前で呼ばれるのは苦手らしい。理由は名前で呼ばれることに慣れていないみたいで恥ずかしいらしい。なんか神宮寺さん可愛い。

 ナンパ男から私を助けてくれた時はあんなにカッコよかったのに、光里にはたじたじになるなんて。……光里って本当は私が思っているよりもすごい人なのかもしれない!?もしかしたら光里を怒らせたらとんでもないことになったりするタイプなのかな…?光里みたいな優しくてふわふわした感じな人って怒らせたらものすごく怖いってどこかで聞いたことがあるようなないような…。とりあえず光里を怒らせないような気を付けようっと。


「そ、それより…今日も雨がひどく降ってるな。」


あっ、神宮寺さん耐えられなくなったから逃げたんだ。


「そうだね〜。ここ最近は雨ばっかりだね〜。」


「天気予報を見たら今週はずっと雨みたいだよ?」


今朝家族に言ったことを二人にも伝える。二人は多分知っていると思うけど。 


「あぁ、それなら私も見たぞ。」


「わたしも見たよ。イヤだよね〜。お日様が恋しいよ。」


やっぱり二人とも知っていたみたいだね。


「まぁ、私は別に雨ばかりでも構わないがな。雨の日でもそれなりの楽しみがあるぞ。」


「そうなの?」


「うむ。」


 なるほど、何事もポジティブに考えるんだね。雨ってイヤなイメージばかりあるからどうしてもネガティブに考えちゃうよね。だからあえてここは雨の良いところを考えるという逆転の発送を神宮寺さんはしているんだね。すごいな〜神宮寺さんは。


「へぇ〜♪ じゃあ、ナナちゃんの雨の日の楽しみはなにかな?」


「ふむ、聞きたいか?」


「うん、聞きたい。」


「桜花君はどうだ? 聞きたいか?」


「えっ? あっ、うん。」


「なんだその適当な返事は? 聞きたくないのか?」


「そ、そんなことないよ!神宮寺さんの話をぜひ聞きたいよ!」


 とりあえず参考にしたいからね。どんな風にポジティブに考えるのか話を聞いておかないと。


「ふむ、なら教えてやろう。私の雨の日の楽しみはな…」


「「楽しみは?」」


「雨で濡れたことにより制服が透け透けになってしまった美少女たちを見ることだ。」


「「…………。」」

 あ…あれ?今、神宮寺さん何て言ったのかな?おかしいな…理解しようとしてるのに頭が理解するのを拒否しているよ。だって…今さっき神宮寺さんが口にした言葉は、あのナンパ男を圧倒したカッコいい神宮寺さんとは思えない言葉だったんだよ? そ…そうだ、きっと私の聞き間違いのはずだよ。そうじゃなければ神宮寺さんがそんな変態染みたことを言うわけ…


「服が透け透けになってしまった美少女たちを見ることだ!」


 …言っていました。やっぱり聞き間違えなんかじゃなかったんだ。…それより何で二回も言ったんだろう…? しかも二回目はドヤ顔で言ってた。そんなに誇らしげに言う言葉じゃないよ、神宮寺さん!! それじゃあただの変態だよ!!


「ちなみに今日は二人の制服の透けている姿を期待していたのだが…残念だ。」


「えっ!? わ、私たちの!?」


「うむ、特に桜花君のを期待していた。」


 へ、変態だー!! 正真正銘の変態だー!! あぁ…あのカッコイイ神宮寺さんがまさかこんな人だったとは…私の中のイメージが一気に崩壊したよ…。

 これは光里もきっとショックを受けているはず…


「もぅ…ナナちゃんのえっちぃ〜。」


 えっ!? 何その軽い返し方は!? もしかして光里は神宮寺さんがこういう人だって知っていたの!? それとも私の神宮寺さんがカッコイイっていうイメージが過大に思い過ぎていたの!?


「まぁ…今のはちょっとした冗談だ。」


「えっ、じょ…冗談?」


「うむ。桜花君がどう反応するか見るためにな。」


「えぇっ!?」


「はっはっは、やはり桜花君は可愛いな。」


「うぅ…。」


 神宮寺さんは…何を考えているのかよく分からない人だ。

誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもありましたら、ぜひ感想に御書きください。最後まで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。


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