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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第四章:~楽しい楽しいゴールデンウィークⅠ~
24/30

第23話:ゴールデンウィーク2日目~買い物~その参

第23話です。とりあえず就職試験は無事合格することができたので更新を続けることができます。更新ペースは遅いですがこれからもよろしくお願いいたします。

 前回のあらすじ!

 私はトイレに行ってナンパにされてバトルになった!

 よし♪ 前回のあらすじの説明終わり♪ 

 …えっ? いろいろと省略しすぎ? それじゃあ訳がわからない? もう…しょうがないなぁ。ちゃんと説明するよ。洋服を買った後私はトイレに行きたくなったため一度皐一・光里・雪華の三人と待ち合わせを決めてから別れて私はトイレに向かったがその帰り、私は見知らぬ男にナンパされてしまった。すると、その私を突如現れたクラスメイトの神宮寺七海さんに助けてもらった。そして今ナンパ男と神宮寺七海さんのバトルが始まろうとしている。そして今に至るっと……。

 どう? これで分かった? えっ? 最後の方の説明がよく分からない?うぅ〜…だったら前回の話の第22話を見てきてよ! それ見ればわかるでしょ! はい、これで本当に前回のあらすじの説明終わり! 本編スタート!


 神宮寺さんとナンパ男はお互い正面を向きあって睨み合っている状態だ。


「女だからって俺は手加減しないからな。今さら後悔するなよ」


「別にかまわない。むしろ全力できてほしいところだ。」


 これって売り言葉に買い言葉っていうのかな? 難しい意味の言葉はよくわからないけど見た感じお互い挑発し合ってるみたいだ。今までこんなバトルになる展開なんてなかったからなんだかドキドキするよ。

 …まぁこんな展開にあったことがないのが普通だよね。私はどこにでもいるごく普通の一般人なんだから。

 …突然男から女に性転換している時点ですでにごく普通の一般人じゃないっていうツッコミは受け付けないよ。

 ……というか私のせいでこうなっちゃったんだよね…私どうすればいいんだろう…


「あ…あの…、神宮寺さん…」


「心配いらんよ。君はただ黙って見ていれば良い。」


 か…カッコいい。カッコ良すぎるよこの人。元男の私より男らしいというか男前だよ。まさに姉御という言葉にふさわしい人だと私は思う。


「お前ずいぶんと余裕だな。まぁ、その余裕がいつまで続くかな。」


「君はさっきから口ばかり動いているな。いい加減かかってこないか。」


「言われなくてもこっちからいくつもり…だっ!!」


 ナンパ男は神宮寺さんに殴りかかってきた。

 とうとうバトルが始まってしまった。神宮寺さんは心配ないって言ってたけど私はやっぱり心配だ。

 ナンパ男の拳は神宮寺さんに向かいこのままだと神宮寺さんの顔面に直撃してしまう。と思われたがその拳の先にはすでに神宮寺さんの姿はなくいつの間にか神宮司さんはナンパ男の側面にいた。


「なっ!?」


「ふっ、遅いな。」


 私には神宮司さんが瞬間移動してるようにしか見えなかった。さっきまで正面にいたのに一瞬にして側面に移動するなんて…神宮寺さんって何者?


「い、今のは偶然避けられただけだ。そうだ、まぐれだ。次こそは絶対当てる。」


 うわぁ…あのナンパ男これってフラグ立っちゃったかな? もちろん何のフラグかは言わなくてもわかるよね。


「そう思いたければ勝手に思っていれば良い。いずれ君にも偶然ではなかったということが分かるだろうからな。」


「うるせぇ!! おらおらおらぁ!!」


 ナンパ男は次々とパンチを繰り出してきたが、神宮司さんはそのパンチをすべて避けていく。奇跡でも偶然でもない。神宮寺さんは驚異的な速さで避けていき、完全にナンパ男を翻弄している。


「くそっ! なんでだ! なんで当たらねぇんだよっ!!」


「ふむ、大したことないな。」


「うるせえっ! 調子に乗るんじゃねえぞ!」


 ナンパ男はまたパンチを繰り出したが神宮寺さんには一向に当たらない。そのことにナンパ男はだいぶ苛立ってきているようだ。


「君はどこを目掛けて殴っているんだ。私はここだぞ。ちゃんと狙え。」


 あの〜、じ…神宮寺さん? それは挑発のしすぎだと私は思うのですが?


「お前こそさっきから避けてばかりじゃねぇか。避けるだけで精一杯なんじゃねえのか。」


 た、確かにさっきから神宮寺さんは避けてばかりで一度も反撃をしていない。どうして避けてばかりなんだろう?


「なに、別に反撃する必要はないからだ。」


「はぁっ? どういう意味だよ。」


「直に分かるさ。」


 反撃する必要がないって言ってるけど神宮寺さんは何か作戦があるのかな?


 私はそう思っているとふと周りが騒がしいことに気付く。見るといつの間にか人が集まっていた。これだけ騒がしいと気になって集まってくるのは当たり前だろう。

 するとその集まりの中から大人の声がした。


「そこの二人、なにをしているんだ。」


 声の正体はショッピングセンターの警備員だった。この騒ぎに何事かと思い駆けつけて来たのだろう。



「この男がそこの女の子にナンパをしていたんだ。注意してやったらいきなり殴りかかってきたんだ。さっき言った女の子が見ていたから証人してくれる。」


 神宮寺さんは警備員にそう言った。


「本当なのか?」


 警備員は私に聞いてきた。


「は…はい。本当です。」


「そうか。ありがとう。」


 警備員の人はそう言うと今度はナンパ男の方を向いた。


「では、君には私と一緒に少し来てもらおうか。」



「何でだよっ!? ふざけんじゃねぇぞ!!」


 ナンパ男は暴れながらも他の何人かの警備員によってつれてかれた。どこにつれてかれたのかは私には分からない。だって警備員のお世話になったことがない良い子だからね。


「ふぅ、大丈夫かね? 桜花くん?」


「え? あっ!? はい! あの…ありがとうございます!! 神宮寺さん!!」


「当然のことをしたまでだ。それよりこれからは気をつけるんだぞ? 君は一人で行動するのは危険すぎる。」


「えっ? どうしてですか?」


「どうしてって、君は金髪でとても可愛い容姿をしているからな。立っているだけでもとても目立っているではないか。自覚はないのか? 」


「そ、そうでしょうか? 」


 自分で自分のこと可愛いって思うとなんだか自意識過剰みたいで嫌だし、私は自分の容姿が可愛いってことはよく分からないんだよね。


「うむ。それより君は何故敬語なんだ?君と私は同い年だろ?」


「あっ、その…神宮寺さん大人びてるからつい…」


「そうか。まあ無事でなによりだ。」


 私は神宮寺さんとそう話しているとまた人だかりの中から人が出てきた。今度は複数いるようだ。


「桜花ちゃんやっと見つけたよ〜。」


「あまりに遅いから迎えに来たと思ったら…やっぱりトラブルに巻き込まれてたか。」


「お姉ちゃん大丈夫だった? 変なことされてない?」


 光里、皐一、雪華の順で出てきた。私を心配して来てくれたみたいだ。うぅ…なんて優しいんだ…。持つべきものは友だね。


「みんな心配かけてごめんね。私は大丈夫だよ。神宮寺さんに助けてもらったから。」


「神宮寺さん? 神宮寺って俺たちと同じクラスの神宮寺七海か?」


「えっ? 皐一神宮寺さんのこと知ってたの?」


「当たり前だろ? さてはお前、まだクラスメイトの顔と名前覚えてないだろ。」


「うぅっ…」


 皐一にもバレてる。逆になんでもう覚えているのかが私には不思議だよ。


「お姉ちゃん昔から初めて会う人の顔と名前を覚えるの苦手だもんね。」


「う…うん…。」


 雪華のやつ…余計なこと言って…確かに初めて会う人の顔と名前を覚えるのは苦手だけどさ…。


「桜花ちゃんを助けてくれてありがとうね♪ ナナちゃん♪」


「う、うむ。それよりナナちゃんと呼ぶのはやめてくれないか。名前で呼ばれるのは慣れていないから恥ずかしいぞ…。」


「ふぇ? でも神宮寺七海だからナナちゃんで合ってるでしょ?」


「そ…そうだが…」


 あの神宮寺さんが光里に圧されている!? もしかして神宮寺さんって光里みたいな天然の相手には苦手なタイプなのかな?…というか光里も神宮寺さんのこと知ってたんだね…。神宮寺さんのことナナちゃんって呼ぶくらい親しいみたいだし。


「そういえば桜花、神宮寺にちゃんとお礼言ったか?」


「…保護者みたいな言わないでよ皐一。私もう幼い子供じゃないんだからもちろんちゃんと言ったよ。」


「そうか。えらいな桜花は。」


 そう言いながら皐一は私の頭を撫でる。


「だから子供扱いしないでよっ!!」


「ははっ、悪い悪い♪」


「もぅ…」


 女の子になってから皐一が私のことをやたら子供扱いしてくるようになった。同い年でしかも今までずっと親友として接してきた人に子供扱いされるのは馬鹿にされてるみたいでいい気分じゃないよ…全く。


「とりあえず移動しよ? いつまでもここにいると私たち注目されたままだし。」


「そうだな。」


「神宮寺さんも一緒にどうかな?」


「うむ。私は別に構わないぞ。」


 というわけで四人から五人に増えた私たちは注目から逃れるために移動した。




--------------------




 女四人、男一人となった私たちはさっきまでトラブルがあったとは思えない感じで再びショッピングをエンジョイしていた。…とある芸人真似をしたわけじゃないからね?

 それより男一人の今の皐一はハーレム状態だよね? そのうちの一人は元男だけど…女子ばかりで居づらくないのかな?


「ねぇ、皐一?」


「ん? どうした?」


「今女子四人で男子は皐一一人でしょ? だから女子ばかりで居づらくないのかなって思って…」


「…正直言うとドキドキしてるが居づらくはないぞ。」


「そうなんだ。でも良かった。」


「もしかして心配してくれたのか?」


「べ、別にそんなんじゃないよっ!!」


「おっ? ツンデレか?」


「ツンデレじゃない!!」


 全く…せっかく心配してあげてるのに…どうしてからかってくるのかな…。普通にお礼を言えばいいのに…心配した私が馬鹿みたいじゃん…。

 って!? なんでそんな女々しいこと考えてるんだ私は!? 確かに今の私は女の子だけど別にそこまで皐一のことを思いやる必要はないのに…思考まで女子になってきてるのかな…。い、いや…これはただ親友を思いやる優しい心であって決して女々しいわけでは…。あぁもうっ!! 自分でもなに言ってるのかわからなくなってきたよ!!


「ふむ、そのやり取りを見てるとやはり高城少年と小鳥遊女史はうわさどおりのカップルのようだな。」


「えっ? そ…そうかな? …ってえっ!? うわさ!?」


「うむ。知らないのか? 学校では君たちカップルは色々うわさになっているぞ?」


「全然知らなかった…。」


 いつの間にそこまでうわさになっているとは…。どおりでラブレターが全く来なくなったわけだよ…。まぁ当初の目的が達成できたから良かったけど…いくらなんでも情報が伝わるのが早すぎると思うよ。恐るべし…学校の情報網…。


「まぁ、仲睦まじいのは良いことだ。これからもそのように居続けてほしいものだ。」


「う、うん。もちろんずっと続けるつもりだよ。」



 思わず答えてしまったけど何を続けるんだろう?



 その後、私たち五人は昼食を食べた後また買い物をしたりゲームセンターで対戦などした。神宮寺さんというとても大人びた人とも新しく友達になることもできたし、ナンパされたけど今日はとても充実した1日だと私は思った。

 明日はゴールデンウィーク三日目…動物園に行く予定だ。

はい…まだゴールデンウィークのお話は続きます。申し訳ありません。とりあえず次でゴールデンウィークのお話はラストにしようと思っています。…これも多分三話分になると思いますが…(汗)後で一話分にまとめた方がいいのかな…?

後ゴールデンウィークシリーズのサブタイトルを変更しようか迷っています。ずっと同じサブタイトルが続いているので変えた方がいいのかな…?とりあえずこの二つの案は考えておきます(汗)



誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもありましたら、ぜひ感想に御書きください。最後まで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。


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