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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第四章:~楽しい楽しいゴールデンウィークⅠ~
23/30

第22話:ゴールデンウィーク2日目~買い物~その弐

第22話です。どうも、お久しぶりです。19日ぶりの更新ですね。一応就職試験が終わったので更新します。まだ合否についてはわかってないので結果次第では今後の更新の予定は変わります。

 私たちは今、洋服が売っているお店に向かっている。

 それにしても…さすが大型ショッピングセンターのイ〇ンだね。当たり前だけど建物の中は広くて大きいから色んなお店があるね。洋服屋はもちろん、下着屋・雑貨屋・本屋・おもちゃコーナー・スポーツ用品店・メガネ売り場・ケータイショップ・フードコート…たった一つの建物の中にこれだけたくさんなお店があるなんて…最近のショッピングセンターは本当に凄いね。…この言い方だと私がショッピングセンターに行ったことがないような言い方になっちゃうね。でも普段は行ってないから間違ってはないよね、うん。


「本当に俺はお前たちの試着した姿を見て感想を言うだけで良いんだな?」


「うん。でもさっき言った通り主に桜花ちゃんの感想を言ってほしいけどね♪ わたしと雪華ちゃんはおまけだと思って♪」


「おまけって…」


「皐一、別に私だけじゃなくていいんだよ? 光里や雪華にも言ってあげてね。」


「あぁ、分かってるよ。」


 私ばかりじゃ二人に悪いからね。せっかく二人も試着するんだから感想言ってもらわないとなんだか申し訳ないよ。みんなで来てるんだからみんなで楽しまないといけないよね。


「…もう、二人とももっと積極的にならないと恋人同士に見えないよ?」




 べ、別に本当の恋人じゃないから見えなくてもいいよとは光里の前では言えない。この小説の読者のみんなには何度も言ってるけど私と皐一が恋人同士のフリをしているのは学校の男子が私にラブレターを送ってこられたり告白されたりするのが嫌だからで本当の恋人と言うわけではない。


「いいんだよ。俺たちは今まで通りの方が過ごしやすいんだ。な? 桜花。」


「う、うん!!」


 皐一、ナイスフォローだよ!!


「う〜ん…でもわたしはもう少し積極的になった方が良いと思うな〜。雪華ちゃんもそう思うよね?♪」


「はい♪ お姉ちゃんも皐一さんも、もっと恋人らしくイチャイチャしてください。」


 い、イチャイチャって…。そんなこと恥ずかしくてできるわけないよ!!何よりもまず私は元は男だったんだから皐一とそういう恋人みたいなことできるわけないよ。皐一は私のことどう思ってるかわからないけど男頃と同じように接してくれているから今のところはただの幼馴染みの親友だと思っているはずだと私は思っている。


「だからさっきも言っただろ? 俺たちは変に意識して話すより今まで通りの方が話しやすいんだよ。ぎこちない感じだと不自然だろ?」


「わたしはぎこちない感じの方が恋人になったばかりみたいで微笑ましくていいと思うけど♪」


 光里はどうしても私たちを恋人同士みたいな行動をしてほしいみたいだ。ここまで言われ続けると私たちがやらない限りずっと言い続けそうだ。…今日だけなら別にいいよね。光里がそこまで言うならした方がいいよね。



「ねぇ…皐一。別に私は今日だけならしてもいいよ?」


「…お前、その言い方は色々と危ないぞ。」


「えっ? 私、今何か危ないこと言ったの?」


「無意識で言ってるところが桜花ちゃんらしいよね。」


「いや…無意識で言ってる方がもっと達が悪いぞ。」


 二人ともなに言っているんだろう? 私何かおかしなこと言ったのかな?




--------------------




 その後私たちは洋服店に到着し、洋服の試着をした。…とくに私がたくさん試着したのはきっと気のせいじゃないはずだよね。いくら私が着た洋服の感想が聞きたいからってあんなに試着しなくてもよかったんじゃないかなと私は思うんだけど。もう私は着せ替え人形状態でした。……あれ? 前にもすごく身近な誰かと洋服店に行って着せ替え人形の如く試着されたような…。思い出さなくてもいいよね、というか思い出したくない。その後試着した洋服の内気に入った洋服(私じゃなくて光里と雪華が)と皐一が一番良かったって言ってくれた洋服を買った。…洋服ってこんなに高いんだね。



 洋服を買った後、私はトイレに行きたくなったから一度みんなと別れて、トイレに向かった。広い大型ショッピングセンターだとトイレを探すのも一苦労だね。トイレに行こうとしてたら迷子になっちゃったっていう展開だけはならないように気を付けないと。この歳で迷子は恥ずかしいからね。


 私は無事トイレに到着し、済ませてきた。…この体になってからもうしばらく経つからなのか女子トイレに入るのに何にも抵抗を感じなくなった自分が怖い。慣れって本当に恐ろしいものだね。

さて、早く三人のところに戻らなくちゃ。ちなみにトイレに行く前に三人が待っている場所を決めたからわざわざ歩き回る必要はないのだ。


「そこの君ちょっと良い?」


 私は待ち合わせの場所に向かおうとしたが背の高い見知らぬ男の人が突然私の方を見て話しかけてきた。歳は見た感じ私より一つか二つ年上みたいな感じだ。


「はい?」


 誰だろこの人? どこかであったことあるのかな? それとも別の人に話しかけているのかな?私は周りを見て確かめたが誰もいなかった。


「君に言ってるんだよ。」


 どうやら私に話しかけていたみたいだ。何の用だろう?


「君すごく可愛いね。特にその髪の毛、長くてすごく綺麗だね。ねぇ君暇? 暇なら俺と一緒に遊ばない?」


 えっ? あっ、これってナンパ!? 私ナンパされてるの!? 

私、見た目女の子だけど中身は男だから全く嬉しくないんだけど。今まで一人で行動する機会が無かったからナンパなんて初めてされたよ。

どうしよう…とりあえず何か言わないと。


「すいません。今友達と待ち合わせしてるから急がないといけないので。」


「えぇ~、そんなのほっといて俺と遊ぼうぜ。なっ?」


「いえ、友達は待たせるわけにはいかないので。」


「だからそんなのほっとけばいいじゃん。俺と一緒に遊ぶほうが楽しいと思うぞ?」


 うっ…このナンパ男しつこい上にウザい…。どうしよう…どうにかこのナンパ男から切り抜けないと三人と合流できないよ…。


「あの、本当に急いでますので…」


「いいから俺と一緒に来いよ。」


 私はその場から立ち去ろうとするがナンパ男に無理矢理腕を掴まれてしまった。


「きゃっ!? 離してください!!」


 振り解こうとするが強く掴まれているから非力な私じゃ振り解くことはできなかった。い、痛い…。



「何だよ、別にいいじゃねぇかよ。本当は俺と遊びたいんだろ? ちょっとだけでいいからさ。」


「い、嫌…」


 ど、どうしよう。これじゃあ私にラブレターを書いたあの男の時と全く同じ状況じゃないか。あの時の恐怖が込み上がってきた。非力な私には何も抵抗ができない。そして今は皐一も光里もいない…。

誰か…助けて…。


「君はそこで何をしている?」


 突然女の声が聞こえた。しかし、周りを見渡しても誰もいなくて声の主は見つからない。その声はナンパ男にも聞こえてたようで私と同じように周りを見ていた。


「だ、誰だ!? どこにいる!! 出てこい!!」


「何を言っているのかね? 君は? 私ならとっくに君の後ろに出てきてるじゃないか。」


 声の言うとおり、さっきまでナンパ男の後ろにはいなかったはずなのにいつの間にかナンパ男の真後ろに人がいた。全く気付かなかった。


「うわぁっ!? な、なんだお前は!?」


 ナンパ男は振り向くと同時に突然現れた女の人に驚いた。そして驚いた拍子にナンパ男が私の腕から手を離したのでそのうちに突然現れた女の子の方に逃げた。ナンパ男もいきなり登場した女の人もどっちも知らない人だけど女の人の方は私を助けてくれたからこっちの方がまだ信用できる。


「初対面の女性に相手に『お前』とは…失礼な男だな。」


 女の子はナンパ男に向かってそう言うと今度は私に話しかけてきた。


「大丈夫かね? どこか怪我とかはしていないか?」


「あっ、だ…大丈夫です。ありがとうございます。」


「なに、礼には及ばんよ。」


 女の人は笑顔でそう答えた。か、かっこいい。この人凄くかっこいいよ。

女の人の外見は背が高くてモデルみたいな体型をしていて、髪は長さは腰の下まで伸びていて凄く綺麗な黒髪で見た感じは私より年上な感じの人だ。あくまでみただけで判断してるから本当はどうなのかは分からない。…ナンパ男の方も見ただけで判断したたけどまぁあれはどうでもいいし別に本当はどうなのかも知りたくもないし。


「おい!! 何なんだよお前!!」


「さっきから君は何だ? うるさいぞ。」


「お前こそ何だよ!! いきなり出てきやがって!! こいつの友達か!?」


「いや、私はただの通りすがりの美少女だ。 この子とは今初めて会った。」


「ふざけやがって…」


 ナンパ男は女の人を睨みながら構え始めた。も、もしかして乱闘が始まるの!? ここショッピングセンターの中で、しかもトイレの出入り口の前だよ!? 何この展開!?


「なんだ? 私とやるつもりなのか?」


「あぁ。お前が気に食わねぇからな。」


「ほぅ…面白い。受けて立とうではないか。」


 女の人も受けて立っちゃったよ!? ど、どうしてナンパから乱闘という展開になっちゃったの!? …漫画とかドラマだとよくある展開なのかな? って今はそんなこと考えてる場合じゃない!


「あ、あの。助けてもらったのは嬉しいのですが…どうしてそこまでしてくれるのですか? えっと…」


「君は学校ではいろいろと有名だからな。それより君は私のことを知らないのか? 私は君と同じクラスメイトだぞ? 私の名前は神宮寺七海(じんぐうじななみ)だ。覚えていないか?」


「えっ!? 同じ学校の生徒でクラスメイト!? でもさっき初めて私に会ったって。」


「あれはあの男に言った嘘だ。」


「う…そ…?じゃあ本当にあなたは私のクラスメイト?」


「さっきそう言っただろ?」


 まだ自分のクラスの人全員の顔は覚えていないから全然わからなかった。こんな綺麗でカッコイイ人いたんだ。というかどうして私はこんなモデルみたいな人が自分のクラスにいたのに今まで気づかなかったんだろう…。…それより同じ年齢なのにわたしより身長が高くて大人びてるってどういうこと? 別に悔しいとかそういう気持ちじゃなくてただ純粋な疑問として思っただけだよ?


「どうやら君はまだクラスメイトの顔は覚えてないようだな。」


「えっ!? どうして分かったの!?」


「君は、いろいろと分かりやすいのでな。心が読みやすいとも言う。」


 この人凄すぎ…いや私がダメすぎだからそう見えるだけなのかな?


「いつまで話してるんだ!」


「おっと、すまない。すっかり忘れていた。」


「舐めやがって…邪魔したことを後悔させてやるぜ。後で泣いて謝っても許さねぇからな!!」


「ほぅ。この私を泣かすことができる男などいないぞ? 君にできるのか?」


「いちいち(かん)に障る喋り方しやがって…ぶっ潰してやる!!」


「ふっ…はたして君にそんなことができるのかね?」


 こうしてトイレに行った私はいつの間にかナンパ男とナンパから助けてくれたクラスメイトの神宮寺七海さんのバトルに発展してしまった。何を言っているのかわからないと思うけど私にも事態が急すぎて頭の中の整理がついてない状態だよ。

とりあえずこの小説で自分でも思ったことを言います。まず一つ目…ゴールデンウィークの話はいつまで続くんだ…。一応私の中ではまだまだやる予定ですが…。とりあえず早くゴールデンウィークの先の話に進めないと…。二つ目に気になったことは、神宮寺七海のキャラです。とある人物に酷似してると思った人もいると思いますが…はい、その人物を意識しました。今後もこのようにとあるキャラクターに酷似した人物が登場するかもしれませんので予めご了承ください。なるべくオリジナルのキャラをつくるように私も努力します。


誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもありましたら、ぜひ感想に御書きください。最後まで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。

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