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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第四章:~楽しい楽しいゴールデンウィークⅠ~
18/30

第17話:ゴールデンウィークの予定

第17話です。やっと楽しいイベントの話になりました。前回まではずっと入学式あたりの話だったので…。

四月が終わり、もうすぐ五月を迎えようとしている。えっ?その台詞前回も言った?細かいことは別にいいでしょ。

明日から五月と同時にゴールデンウィークが始まる。そして今は帰りのホームルームでゴールデンウィークの過ごし方について担任が話しているところだ。

それにしても、今年のゴールデンウィークは五連休だなんて…なんて最高なゴールデンウィークなんだ。


「もう一度言うが気を付けて過ごすようにしろよ。以上だ。」


「起立!礼!」


今日もいつも通り何事もなく学校が終わった。


最近は本当に何もなくただ平和の毎日だ。それでいいのだがなんだか物足りないような感じがする。だってこれ小説だよ?何もなかったらただの日記になるんじゃないかな?


「ねぇ?皐一どう思う?」


「…いきなり振ってくるじゃねぇよ。何の話だ。」


「前回の話から今日まで何事もなく平和に過ごしてきたけど、何か出来事がないと小説として成り立たないんじゃないかな~って話。」


前回までシリアス多めだったからそろそろはじけてもいいんじゃないかなと私は思っているのだ。ほらバランスよくいかないとさ。シリアスの時はシリアスに~、ギャグの時はギャグに~、お色気の時はお色気に~…最後はないからね!!…って断言できない。た、たぶんないからね!!


「お前は何を訳の分からないことを言っているんだ。」


「あれだよ、皐一くん。メタ発言っていうものだよ♪」


「いや知ってるけど。桜花、お前そういうの自重しろ。」


「えぇ~、だってこの小説のキーワードに『メタ発言あり』って表示されてあるんだよ?これはバンバン発言しないと勿体無いかなって思って。」


「だからってやり過ぎもよくねぇからな。これからは自重しろ。」


「うにゅ~…分かった。」


私たちは帰る準備をしながら話していた。ちなみに私は部活にはどこも入部していない。とくにやりたいと思うものがなかったからだ。…本当はめんどくさかっただけなんだけど。皐一も光里も私と同じように部活には入っていない。光里はわかるけど…皐一はなんだかもったいないような気がするな。あいつ運動神経良いのに。…とういうことを前皐一に言ったら…


「俺が部活に入ったら誰がお前を守るんだよ。」


って答えられた。…べ、別に嬉しくなんかないんだからね!!…恋愛方面で言った意味じゃないから。遊び相手みたいな意味で言ったんだから!!




------------




「ねぇ二人とも、私の家に来ない?ゴールデンウィークの計画を立てようよ。」


「いいよ~♪」


「あぁ、別にいいぞ。」


「よ~し、じゃあ私の家にレッツゴー♪」


「お~♪」


とまぁ私たちトリオは今日もいつも通り元気だ。光里とは前と変わらず仲良しだし、皐一は付き合っている(ふりをする)って言っても前と変わらずいつも通りに接している。


私の家に向かっているときにふと思った、


「そういえば、こうやって三人で行くのって初めてだよね?」


「そうだね~。楽しみだな~桜花ちゃんのお家♪」


前回の話以来、光里と皐一を家に誘ってはいなかったから久しぶりに友達を家に招待することになる。あの時とは状況が違うから何も気にせずに話すことができる。


「皐一くんは桜花ちゃんのお部屋に入ったことあるんだよね?どんなお部屋なの?」


「ん?普通の部屋だぞ?強いて言うなら女の子らしくない部屋だな。」


「悪かったね!!女の子らしくなくて!!」


全く…皐一は本当に失礼なやつだ。こういう発言とかがなければ良いやつなのに。

部屋は前皐一が来た後に一応模様替えしたんだから、少しは女の子らしい部屋になった。…はず。…私の趣味全開の部屋になってるからなってないかもしれない…。やっぱり皐一の言うとおりかも…。


「桜花ちゃんのお部屋も楽しみだな~♪」


光里やめてぇ~!!そんなにプレッシャーかけないでぇ!!ハードル上げなくていいから!!そんな楽しみにするほどのお部屋じゃないよ!!…って言うことをこんなに楽しみにしている光里を見たら今更言えないんだよね、これが。だってさ…こんな素敵で可愛い笑顔見せられたら…言えるわけないよ!!




------------




「到着ぅ~。ここが私の家だよ。」


「おぉ~♪綺麗で大きなお家だね~♪」


「そうかな?私はどこにでもある普通の二階建ての家だと思うよ?ねぇ?皐一。」


「あぁ、普通の家だと思うが。」


「ううん、私は凄く良いお家だと思うよ♪」


「まぁ~♪嬉しいこと言ってくれるわね~♪」


………あれ?私たち以外の声が聞こえたような…。確か私を入れて三人いるはずだよね?いち、に、さん、よん…あれ?一人多いな~。

…………………って母さん!?


「か、母さんいつの間にっ!?」


「うおっ!?桜花の母さん!?」


「ほぇぇぇ!?びっくりしたぁ!」


「ほらほら三人とも♪玄関の前に立ってないで早く中に入りなさぁ~い♪」


母さんをそう言いながら私たち三人を無理やり家の中に入れる。


「我が家にいらっしゃ~い♪ゆっくりしていってね♪」


「「は、はい…。」」


「母さん!!何するの!!」


母さんはそのままリビングへと行ってしまった。うぅ…皐一はいいとして光里ちゃんには悪いことしちゃったよ…。もう…母さんったら…。


「ごめんね、光里。母さんが迷惑かけて。びっくりしたでしょ?」


「ううん、大丈夫だよ♪確かにびっくりしたけど気にしないで♪桜花ちゃんのお母さんって面白いね~♪」


「うぅ…恥ずかしい…」


私たちは三人は私の部屋に移動した。ちなみに、今更だが私の部屋は二階にある。そういえば、第17話で初めて家のことに振れたね。特に話す必要ないと思ってたから。


「ここが私の部屋だよ。」


「お邪魔しま~す♪おぉ~、綺麗なお部屋~♪」


「ふ~ん、模様替えしたんだな。」


ふぅ…良かった、予め部屋を整理整頓しておいて。散らかった部屋に入れる友達は皐一だけだからね。光里に散らかった部屋を入れるわけにはいかないよ。


「綺麗なお部屋だけど、確かにちょっとさびしいね~。ちょっと男の子みたいな部屋だね~。」


出ました!!光里の鋭い勘が!!光里は私が元は男だったのを知っているんじゃないかってことを言ってくるからたまに凄くびっくりするんだよね。光里…本当に恐ろしい娘…。


皐一は椅子に座り、私と光里はクッションの上に座っている。


「で、どうすんだ?ゴールデンウィークは?何か行きたいところでもあるのか、桜花?」


「それを今から決めるんだよ♪」


「今からかよ!?」


「今でしょ!!」


皐一が私の両方のほっぺたを引っ張った。ふぇっ!?い、いきなり何するの!?


「ほ、ほぉ~ひひひはひひはひひはひ!!」(訳:こ、皐一痛い痛い痛い!!)


「ははっ、柔らかいなお前の頬。」


皐一が私のほっぺたから手を放す。


「はへぇ…うぅ…ほっぺたひりひりする…もぅっ!!何するの、皐一!!」


「ちょっとからかいたくなった。」


全く…いきなりほっぺたを引っ張るなんて…腫れてないよね?肌とか結構大切にしてるのに。皐一め…後で仕返ししてやるんだから。


「もう二人とも、話が進まないよ?」


「あっ、ごめんね光里。それじゃあどこに行きたいのかいくつか候補を言って。」


「俺は特にないな。お前らが行きたい場所ならなんでもいい。」


「わたしは、遊園地とか動物園とかお買いものとか~♪」


いいねいいね~光里♪そういう候補がほしいんだよ。全く皐一は人任せで…別に遠慮しないで行きたいところ言えばいいのに。


「桜花ちゃんは?」


「私も買い物とか遊園地かな~♪動物園も良いな~♪」


「ゴールデンウィークは五日間もあるから全部言っちゃう?♪桜花ちゃん?♪」


「いいねぇ~♪」


これは楽しいゴールデンウィークになりそうだ♪


「全部行くのは良いが、そんなにお金があるのか?」


「「あっ。」」


そうだった。動物園は別に入場料だけだけど、遊園地は入場料とアトラクションでお金がかかるし、買い物もある程度お金がないとただ見るだけになっちゃって買い物じゃなくなっちゃう。


「ど、どうしよう…桜花ちゃん。」


「う、うん。確かに全部行くお金あるかな?貯金少し下ろさないとダメかな?」


「でもそうしたら今月お金をたくさん使うことになっちゃうよ?」


「うぅ~…どうしよう~…。」


まさかいきなり問題が発生するなんて…。これじゃあ楽しいゴールデンウィークが…。


「ふふふ…話は全部聞いたわ!!私が何とかしてあげるわよ!!」


「か、母さん!?また盗み聞きしてたの!?」


「ほぁっ!?びっくりした~。桜花ちゃんのお母さんは神出鬼没だね~。」


また母さんが出てきちゃったよ。話がややこしくなるんだから早く出て行って…よね……。あれ?母さん今何て言ってた?確か『私が何とかしてあげるわよ!!』って言ってたよね?…本当に!?


「母さん!!本当に何とかしてくれるの!?」


「当たり前田のクラッカーよ♪」


母さん…それ言っちゃうと歳バレちゃうんじゃないかな?ちなみに母さんはまだ三十代後半である。本当だよ?年齢詐欺とかじゃないよ?えっ?というか年齢バラしてるって?細かい数字までは言ってないからセーフだよ。


「遊園地は私がなんとかしてあげるわよ♪」


「本当に!?ありがとう母さん!♪お金貸してくれるんだね!♪」


「違うわよ?私も一緒に行くの♪」


「……えっ?」


「だから、私も一緒に行くのよ♪いいわよね♪」


「えっ!?だ、だめ…」


「いいですよ~♪桜花ちゃんのお母さん面白いから一緒に行ったら楽しそう♪」


「確かに賑やかにはなるだろうな。」


「ちょっと!?二人とも何言ってるの!?」


「それじゃあ決まりね♪なら早速明日行くわよ~♪桜花を撮影するためのカメラを用意しなくちゃ♪」


うぅぅぅぅ…せっかくのゴールデンウィークがぁぁぁ…。行けるのは嬉しいけど…母さんと一緒だと碌なことがないだろうから…私だけがすごく疲れることになりそうだよ…はぁ…。

誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもありましたら、ぜひ感想に御書きください。最後まで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。

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