第16話:大切な友達…光里
第16話です。更新のペースが遅くなってきてしまいました。もうすぐ学校も始まるので、始まったらさらに更新が遅くなってしますかもしれません。申し訳ありません。
俺「今日も桜花にえっちぃことしてみたぜ!!」
桜花「さぁ~くぅ~しゃぁ~さぁ~ん~…」
「まだ来ないかな?うぅ…また早く来すぎたのかな?」
朝、学校に行くために私はいつもの集合場所で皐一と光里が来るのを待っていた。どうも早く来すぎたようだ。こういう集合する時って早く行ったほうが良いって思っちゃうんだよね。で、長く待つことに。…集合時間より遅れてくるよりは良いよね。うん。
「……ふふっ♪」
その時私の後ろから忍び寄る影が…!!しかし!!鈍い私は全くその事には気付かない!!……我ながらどうにかしないといけないと思うね、この鈍さは。
「お〜うかちゃ〜ん!!♪えいっ♪!!」
光里に後ろからいきなり胸を掴まれる。
「ふにゃっ!?」
「おぉ〜♪これは中々良い果実をお持ちですね〜♪」
そのまま光里は私の胸を揉み始めた。
ちょっ!?光里ってそういうキャラだったっけ!?
「ひ、光里…ひゃんっ…ど、どこ触ってるの!!」
「桜花ちゃんのたわわに実った二つの大きな果実だよ〜♪」
「んんっ…ふぁっ…光里…あっ…や、やめて…。」
「にゃはは〜♪凄く柔らかい〜♪ほれほれ〜♪」
だ、ダメだ。この娘完全に楽しんでるよ。私敏感だから胸揉まれるの弱いのに…。って私何言ってるの!?
「…なぁ〜にやってるだ、道端でお前らは。」
「あっ、皐一くんおはよ〜♪」
「こ、こういちぃ〜…」
「光里、もうやめてあげろ。」
「はぁ〜い♪」
「はぁ…はぁ…あ、ありがとう…皐一。」
「あぁ。」
あぅ…いきなり胸を揉まれるなんて…。やっぱり私って警戒心が無いのかな?どうやったら警戒心を高めることができるのかな?
「さぁ行こう。桜花ちゃん、皐一くん。」
「うん。ほら行くよ、皐一。」
「わかってるよ。」
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今日もいつも通り三人で学校に向かっている。
(さて…いつ聞こうかな…。光里は私のことをどう思っているかについて…。)
昨日皐一と話した通り光里が私のことをどう思っているのかを聞こうと思っている。だけど話すタイミングが見つからない…。
「どうしたの?桜花ちゃん?何か考え事でもしてるの?」
「ふぇっ!?な、なんでもないよ。」
ひ、光里はこういう時は鋭いんだね。隠し事しても光里にならすぐにバレちゃうかも。…だったら私が男だったことも…バレちゃうのかな…。
「怪しい~。」
「うぅ…考え事してました…。」
「やっぱりしてたんだね。じゃあ私に隠し事をした罰としてお仕置きをしなくちゃね~♪」
「ひぃっ!?」
反射的に胸を腕で隠す仕草をする。だ、だってまた揉まれると思ったから。
「やめろって光里。」
皐一が光里の頭にチョップをする。もちろん手加減してだ。最近皐一はツッコミ役が板についてきたような気がする。
「むぅ~、分かったよ。桜花ちゃん、何を考えてたの?」
「えっと…その…光里のことなんだけど。」
「わたし?」
「うん。光里は私のこと…どう思っているのかなって。」
「わたしは桜花ちゃんは大切なお友達だと思ってるよ?」
「本当に…?昨日こと…迷惑だと思ってない…?」
「どうして?」
「えっ?」
「わたし桜花ちゃんが迷惑だなんて一回も思ってないよ?だって私、桜花ちゃんのこと大好きだから♪」
…よかった…よかった…光里がそう思っててくれて…これで光里とはずっと友達でいられる…本当に良かった…。
「お、桜花ちゃん!?どうして泣いてるの!?」
「えっ?泣いてなんか…っ!?」
嘘?私泣いてるの?本当だ、涙が出てる。どうして私泣いてるの?辛いことがあったから?悲しいことがあったから?…違う…嬉しいことがあったからだ。安心したからだ…。
「ご、ごめんね…光里。なんだか安心しちゃったら。あはは。」
「無理して泣くのを我慢しなくていいんだよ?」
「大丈夫♪ただの嬉し泣きだから♪」
「本当に?」
「本当だよ♪」
「なら良かった♪」
これでまたいつも通りの私でいられる。いつも通りで光里とも皐一とも接することができる。二人には凄く感謝しなくちゃね。こんな私に凄く優しくしてくれるから。いつか恩返しとかしなくちゃいけないよね…どうやってしようかな。
「あっ、そういえば皐一くんは昨日桜花ちゃんの家に行ったの?」
「ん?あぁ行ったけど?」
「ほほぅ~♪昨日はラブラブさんだったんだね~♪」
「ひ、光里!?何言ってるの!?そ、そんなこと…してないし…。そ、それに私と皐一は別にそういう関係じゃ…。」
「あぁ、昨日は桜花とイチャイチャしたぞ。」
「ふぇっ!?こ、こ、皐一!?何言ってるの!?」
「忘れたのか、桜花?昨日言っただろ?」
昨日?…あっ、そうだ。昨日私と皐一は恋人のフリをするって決めたんだっけ。忘れてたよ。で、でも光里の前では別にいいんじゃないかな?って私は思った。
「昨日言った?まさか…皐一くん桜花ちゃんに告白したの!?」
「あぁ、したよ。なっ、桜花。」
皐一が私の腰を持ち体の方に抱き寄せる。
「ひゃっ!?う、うん…。された…。こ、告白…はぅ…。」
「おぉ~♪おめでと~♪それじゃあこれで正真正銘の恋人同士だね~♪」
「あぁ、そうだな。」
い、いくら「フリ」でも凄く恥ずかしい…。な、なんで私こんなに恥ずかしがってるの?別に皐一のこと好きでもなんでもないのに…なんだか変に意識しちゃって…どうしちゃったんだろう…私…。
「それじゃあキスはしたの?」
「あぁ、したさ。告白の時にな。」
「っ!!??」
き、キスっ!!??し、してないしてないしてないしてなし!!そ、そこまで「フリ」をしないといけないの!?べ、べ、別にそこまでしなくてもいいんじゃないかな!?かな!?
「おぉぉ~♪もぅラブラブさんだね~♪」
ち、違うって!!そこまでしてないよ!!うぅぅぅっ恥ずかしすぎるよ…!!あぅぅぅぅぅぅぅ…!!…あ…あれ?急に頭が…
「あぁ…あぅあ…あぅ…あ…あぅぅ…………きゅ~…」
私の体が皐一の方に寄りかかる。
「おっと。桜花?どうした?」
「ん~?恥ずかしすぎて気絶しちゃったのかな?」
「ちょっとやり過ぎたみたいだな。」
「にゃはは♪みたいだね♪」
「まぁこのくらいしないと恋人だと思われないだろうからな。」
「だからってやり過ぎないようにしてね?いくら「フリ」でもやり過ぎはよくないから。」
「分かってる。桜花を守るためだ、頑張るよ。」
私は気絶した後、この二人の会話は聞いていなかった。まぁ聞けるわけないよね、私気絶してるから。
というわけで、『光里が私と皐一が恋人のフリをしていることを知っている』ということを私はまだ知らなかった。
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「んぅ~…ふぇ…あれ…?ここは…?」
「おっ、起きたか。もうすぐ学校だぞ。」
「おはよう♪桜花ちゃん♪」
あれ?私歩いてないのに前に進んでる。それに目線がいつもより高いような…光里を見下ろすほど大きくなったのかな?あれ?でも皐一がいない。どこにいるのかな?あっ、下にいた。な~んだ、私皐一におんぶされてるんだ♪あははは♪って…えぇぇぇぇぇぇぇ!?
「ど、どうして私皐一におんぶされてるの!?」
「そりゃお前が気絶したからだろ。」
「顔を真っ赤にしながらね♪すっごく可愛かったよ♪桜花ちゃん♪」
そ、そうだ。確か私すっごく恥ずかしい思いをして…その後の記憶がないってことは本当に私気絶してたんだ…。
「ご、ごめんね、皐一。重かったでしょ…?」
「いや全く。むしろ軽すぎるくらいだ。」
「ほ、本当に?なら良かった…。」
「普通そういうセリフを言われて『重い』って答えたら、私たち女の子にものすごく失礼に思われるからね~♪」
「そ、そうなんだ、光里。」
「うん♪だからもしさっき皐一が『重い』って答えてたら思いっきり叩いてもよかったからね♪」
「わ、わかった…。」
「お前ら怖いこと言ってるんじゃねぇよ。」
そういえばさっきから皐一の顔が赤いような…やっぱり重いのかな?もし無理をしてるなら早く降りてあげないといけない。
「皐一、顔赤いよ?やっぱり私重いんだよね?無理してるから顔が赤くなってるんだよね?」
「い、いやこれは。」
「桜花ちゃんのおっぱいが皐一くんの背中に密着してるからだよ♪」
「ふぇ…?ふぇぇぇぇぇぇぇぇ!?ご、ごめん皐一!!は、早く降ろして!!」
「ば、馬鹿暴れるな!!余計当たるだろうが、お前のそのでかい胸がよ!!」
「なっ!?べ、別に好きで大きくなったわけじゃないもん!!」
「にゃはは♪やっぱり二人はラブラブさんだね~♪」
こうして私は皐一と光里によって何事もなく学校生活を過ごすことができた。この日はあの私にラブレターを送ってきた相手には会わず、そして私がラブレターを貰ったことは皐一と光里以外は誰も知らないままだった。きっとあの校長先生のおかげだろう。あの人にも感謝しなきゃね。
そして私たちはその後は何事もないまま四月を終えることができ、五月を迎えようとしていた。
五月はみんな大好きなあの日がある…そう…それは『ゴールデンウィーク』だ。
桜花「うぅ…どうして私の胸を揉んでくるの…」
秋子(母)&雪華&光里「「「だって桜花ちゃん可愛いから♪」」」
桜花「…ダメだこの人たち…はやくなんとかしないと…」
皐一「そういえば何気に桜花のお母さんここ初登場だよな?」
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