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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第三章~新しい学校生活が始まる~
13/30

第12話:光里

第12話です。今日は私事でいろいろあったので今回は短めです。申し訳ありません。

「桜花ー、起きなさーい!!」


「もう起きてるよぉ~。」


母さんに返事をしながら私は学校に行く準備をしている。

う~ん、今日も良い天気だ。


制服に着替え終わるとノックの音した。


「は~い、入っていいよ。」


私の部屋のドアが開く。久しぶりの父さん登場だ。ちゃんとノックしてくれる人は父さんだけだ。後は勝手に入ってくる。


「春人…じゃなかった桜花。おはよう。」


「おはよう、父さん。もういい加減呼び方慣れてよ。私はもう春人じゃないんだよ。」


いまだに父さんは私のことを春人と呼んでしまうらしい。

まぁ…父さんはこの家族で唯一のまともな人だから許しちゃうんだけど。えっ?まるで母さんと雪華が変態みたいな言い方だって?…変態じゃん。あの二人は。


「すまんな、気を付けるよ。桜花の方はどうだ?もう慣れたのか?」


「う〜ん…実はまだかな。」


「そうなのか?女言葉ですごく自然に話していたから慣れたかと思ったぞ?」


いや…まぁ…うん…それは…ねぇ…?とある二名にみっちり教えられましたからね。あれは凄かったよ…。普通に教えればいいのにあんなことやそんなことまで…あぁ、思い出しただけで鳥肌が…。


「あは、あはははは…」


「ど、どうしたんだ?桜花?」


「何でもないよ…、父さん…。ただ大変だったな〜って思っていただけだから…。」


「そ、そうか。まぁ頑張れよ。桜花は俺の大切な娘だ。頼りたいときは俺に頼ってもいいからな。」


父さんはそう言いながら私の頭を撫でる。

凄く優しい…父さんのこういうところが私は大好きだ。別にファザコンじゃないんだからね。


「…うん♪」


「今日も高校頑張れよ。」


「ありがと、父さん♪……ねぇ?父さん?」


「ん?どうした?」


「…家族内の会話がスムーズに進むっていいね。母さんと雪華だとどうも話が進まなくて。」


「ははっ。秋子も雪華もな、桜花のことが可愛くてしょうがないんだよ。」


「そういうものかな~?」


父さんは笑顔でそう言いながら私の部屋を出ていった。……父さんがああいうこと言っても様になるな〜。他の人だったらなんか気色悪い。だからファザコンじゃないって。


「お姉ちゃんどうしたの?」


「…雪華…ノックして入ってよ。」






私は朝食を済ませるとすぐに学校に向かった。昨日、皐一と光里に昨日別れたT字路で指定した時間に待つようにメール(光里のメアドは昨日下校中に交換)した。学校には余裕をもって行きたいから早めに行くことにした。

集合場所に到着したがまだ誰もいなかった。ちょっと早かったかな?


「桜花ちゃんおはよ~♪」


「あっ、光里~♪おはよ~♪」


良かった。ちょうど良かったみたいだ。


「桜花ちゃん待ったかな?」


「大丈夫だよ。今来たところだから。…このやり取りって恋人同士がやるやつだよね?」


「にゃはは♪じゃあ、わたしと桜花ちゃんは恋人だね~♪」


そう言いながら光里は私に抱きついてくる。


「えぇっ!?」


こ、恋人!?私と光里は女の子同士だからそれは無理だよね?日本は同性婚はできないから恋人にはなれないはずだよね!?


「あれ?桜花ちゃん?桜花ちゃ~ん?」


「あわわわわわ…」


私はいろいろと混乱していた!!


「おはよ~…って桜花のやつどうしたんだ?」


皐一が来たようだ。


「あっ、皐一くんおはよ~♪私にもわからないよ。」


「おい、桜花?どうした?」


皐一が私の体を揺する。あぁ~、頭がクラクラする~。


「ふぇ…?あっ、皐一。いつの間に来てたの?」


「お前な…。何があったんだ?」


「あっ…えっと…あはは。」


「笑って誤魔化すんじゃない。」


「はい…」


私は皐一が来る前に起こった出来事を話した。


「…で、桜花があんな状態になったわけか。」


「うん。」


「お前…アホだな。」


「なっ!?アホ言うな!!」


本当に皐一は失礼だ。可愛い光里にあんなこと言われたら誰だって混乱するはずだ。


「桜花ちゃん、皐一くん。喧嘩しちゃダメだよ?」


光里は私たちに笑顔でそう言った。


「「うっ…」」


あんな笑顔でそう言われたら何も言い返せないよ…光里が発端でこの出来事が起きたということを…。光里はなんだか不思議な女の子だと私はそう思った。


「二人とも、早く学校行こう♪」


星野光里…恐ろしい娘…。

誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもあれば、ぜひ感想に書いてください。よろしくお願いします。

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