第11話:入学式
第11話です。新キャラ登場です。…何人キャラ出そうかな…。今のところは何人新しいキャラを出すのかは未定です。
私と皐一は高校に余裕で時間内に到着できた。
ほら、前回私が備えあれば憂いなしって言った通りでしょ?♪
えっ?やっぱり『私』だと違和感ある?仕方ないでしょ…女の子になっちゃったんだから…そりゃ私だって女言葉で喋れるとは思ってはいなかったよ。でもね…母さんと雪華の特訓という名の催眠術で喋れるようにしちゃったの…何あの人たち…私怖いよ…。
まぁ…そのおかげで喋ろうと思えば喋れるようになったわけ。これからもこの喋れる方を続けて慣れていくつもりだから。
話が大きくズレたから戻さないと…えっと、私たちは高校の門を潜ってまず最初に行った場所はクラス割りが貼られている昇降口に行った。昇降口にはすでにたくさんの人だかりがあった。なんだか合格発表を思い出す光景だ。あの時と違うのは今は私が女になったことかな。
「皐一、どう?見えた?」
私は身長が低いから身長が高い皐一にクラス割りを見るのを頼んだ。みんな身長大きいな〜…。
「あぁ、バッチリ見えたぞ。黒色だな。」
「……一応聞くけど何が黒色なのかな…?」
「桜花が今履いてるパ…」
ボカッ!!
…とりあえず殴っといた。冗談でもこういうことを言う男は不謹慎だ。……何故か当たってるのは絶対に言わないでおこう。こいつ本当に見やがったのか…?
「…で?クラス割りはちゃんと見たの?」
「あ、あぁ。ちゃんと見てきたぞ。」
「本当に!?どうだった!?」
「俺と桜花は……」
そこで何故か皐一は黙った。……焦らさないでよ!!凄いドキドキするんだから!!同じクラスなの?違うクラスなの?早く言ってよ!!
「……同じクラスだ!!」
「本当!?やったぁー!!♪」
私と皐一はハイタッチした。これでまた皐一と楽しい学校性格を送ることができる。
私と皐一は校舎に入り、自分たちのクラスがある四階に行った。どうでもいいけど四階まで上るのって大変だよね。やっと四階についたぁ~…みたいな。
そして私たちは四階に着くと、私と皐一のクラスであるB組に入った。そこにはすでにたくさんの生徒たちがいた。さすが高校、個性豊かな感じで色んな人がいるな~。以前と同じ学校だったのか、それともとてもフレンドリーな人なのか何人かで喋っている人がいたり、静かに席に着いている人もいる。ちなみに、このクラスで前と同じ中学だった人は皐一しかいない。
「やっぱり、もう結構みんな来てるんだね。」
「そうだな。早く来たつもりだったんだけどな。」
私が皐一と話していると突然…
「「「「「「「「「………………。」」」」」」」」」
突然教室が静かになった。そしてみんな私たちのほうに注目し始めた。
えっ?な、何?なんでみんな私の方を見るのかな?お話続けてもいいんだよ?
「ちょっと皐一……っ!?」
私は皐一に耳打ちしようとしたが…皐一ってこんな身長大きかったんだな。びっくりした。
「ねっ…ねぇ、こうっ…いっち…。」
頑張って耳打ちをしようとしたけど身長が足りなかったから背伸びをした。
だけど…、
「んっ…んぅぅっ」
と…届かない…。こんなに身長差があったとは…。
「ど、どうした?桜花?」
「ちょ、ちょっと…耳打ち…しようとしてるんだけど…と、届かない…。」
「えっ?あっ、あぁ。だから背伸びしてたのか。」
皐一の耳が私の顔の目の前にくる。やっと話せる。
「で、どうした?桜花?」
「私たち…すごく注目されてないかな?」
私は皐一に耳打ちする。
「いや、俺たちじゃなくて桜花だけだろ?」
皐一も私と同じように耳打ちした。
「私?なんで?」
「そりゃ、お前の容姿が目立つからだろ?」
「あっ…そ、そうか…。」
確かに金髪に紅瞳は目立つ容姿だ。でも、まさかこんなに注目を集めるとは思わなかった。
と、とりあえず…この雰囲気をどうにかしないと。何か言ったほうがいいのかな?
「えっと…お、おはようございます…。」
…挨拶してみた。だって挨拶以外思い付かなかったんだもん…。
「「「「「「「「「………………。」」」」」」」」」
へ…返事がない…なんか怖い…。挨拶がダメだと後は…えっと…その…思いつかない。
「桜花、とりあえず席に着こうか。いつまでも出入り口に立っていると邪魔になるだろ?」
「う、うん。わかった。」
私と皐一は席に着いた。席は左の列から五十音順に座ることになっている。このクラスは全員で36人いるみたいだ。ということは一列に六人いることになる。私の席の場所は列は真ん中の左側の…前から三番目だ。私は小鳥遊、皐一は高城だから…私の前の席は皐一になる。
「どうせだったら窓際の席がよかったな。」
皐一は席に着くとさっそく私に話しかけてきた。
「しょうがないよ。五十音順で座ることになってるんだから。」
でも確かに窓際が良かったかも。ぽかぽかで気持ちよさそうだろうな~…きっと気持ち良過ぎて寝ちゃうかも…。
「ねぇ?ちょっと良いかな?」
「はい?何でしょうか?」
女子生徒が私に話しかけてきた。その女子生徒は首元まで伸びた明るい茶髪の真面目そうな可愛い子だ。あっ…でも身長が私よりも高い…やっぱり私って小さすぎるのかな…。
「君たちって…恋人同士なのかな?」
「ふぇっ!?」
「なっ!?」
こ…こ…恋人!?ど、どこをどうみたらそう見えるの!?というかこの人は初対面に凄いことを聞くね。
「違うの?わたしにはそう見えたんだけどな~。」
「違うよ!!私と皐一はただの親友というか、幼馴染というか!!そうだよね、皐一!?」
「お、おう、そうだ。俺と桜花は親友だ。」
「ふ~ん、お似合いだと思うんだけどな~。」
この人は思ったことはズバッと言う人なんだな。ある意味恐ろしい娘だ。
「あっ、わたしは星野光里。よろしくね♪桜花ちゃん♪皐一くん♪」
「う、うん、よろしく。光里さん。」
「にゃはは♪『さん』は要らないよ♪光里ってよんで♪桜花ちゃん♪」
「ひ…光里…?」
「うん♪桜花ちゃん♪」
「うぅ…」
光里はすごく積極的に話してくる。しかもすごくかわいいから目が合わせづらい。私は元は男だから可愛い女の子が目の前にいると揚がっちゃう。
…でも、光里とは良い友達になれるかも。
「さっそく友達ができたな、桜花。」
「…うん、そうだね♪」
このクラス…一年B組で一年間…楽しくやっていけそうな気がした。
しばらく皐一と光里と話しているとこの担任が入ってきてホームルームが始まり、そして体育館に移動して入学式が行われた。ちなみに母さんはしっかり来ていた。私が行って、しばらくしてから来たみたいだ。相変わらずのんびりなんだから…母さんは…。
入学式が終わって教室に戻り、また担任が話し始めた。どうやら配るものや自己紹介などは明日から本格的にやるようだ。
良かった…自己紹介苦手なんだよね…緊張して喋れなくなっちゃうのはこの小説の第7話で分かっていることだよ…。あっ、久しぶりのメタ発言♪
「んんぅーーーー…!!終わった~。」
背伸びしながら私はそう言った。今日は午前中だけだから早く帰れるのだ。そして今は私と皐一と光里の三人で下校している。どうやら光里は途中まで帰る道が一緒みたいだ。偶然ってすごいね。
明日から一日授業だから本格的に高校生だ!!そう…私が…私たちが!!高校生だ!!
「何やってるの?桜花ちゃん?」
「あぁ~光里さん、気にしなくていいよ。たまにこいつおかしくなるから。」
「だめだよ、皐一くん。桜花ちゃん可愛いのにそんなこと言っちゃ。よしよし桜花ちゃん♪」
光里が私の頭を撫でてくる。……ううぅ…なんて優しいんだ光里は…。皐一とは違うね!!
「桜花ちゃんの髪は凄く綺麗だね。羨ましいな~。」
「光里の髪も綺麗だよ?」
「ありがとう。でも桜花ちゃんのほうが綺麗だよ。」
「…ありがとう」
本当に光里は思ったことはズバッと言うんだな…。恥ずかしくないのかな?あんなこと言って。女の子同士だから平気なのかな?
私たちはしばらく話しているとT字路の路地に出た。私と皐一の家は左、光里の家は右みたいだ。
「ここでお別れみたいだね。それじゃあ、皐一くんと桜花ちゃん♪また明日ね♪」
「うん、また明日。光里♪」
「光里さん、また明日。」
私と皐一は光里と別れて、自分たちの家に向かって再び歩き始めた。
「変わったやつだな。」
皐一が私に話しかけてきた。
「誰が?」
「光里さん。」
「そうかな?すごくいい人で可愛いと思うけど?」
「まぁ確かにそうだけどさ。」
「明日が楽しみだなぁ~♪えへへ♪」
「……そうか♪」
高校生初日…皐一と光里のおかげで楽しく始めることができた。
私は明日が楽しみで仕方がなかった。
光里「『俺の過去、私の未来』を読んでくれたユーザーさん、初めまして。私が新キャラの星野光里です♪最後まで読んでくれてありがとね♪」
桜花「光里だぁ~♪」
光里「桜花ちゃ~ん♪」
俺「…なんか和む。」
皐一「そうか?」
誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもあれば、ぜひ感想に書いてください。よろしくお願いします。




