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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第三章~新しい学校生活が始まる~
10/30

第9話:入学式に行こうとしたが…

第9話です。昨日は結局更新できずにすいませんでした。早く高校編をやりたかったので番外編の方は後々投稿しようと思います。

春休みが終わり今日はいよいよ入学式だ。えっ?いろいろと省きすぎだって?お風呂の話はどうなったって?……うん…あれだ…もういいだろ…。思い出すだけでも辛いから…。なんで普通に教えてくれなかったんだろ…あの変態母&変態妹…。


それにあれは番外編だ。

後々この小説の作者さんが追加してくれるだろ。

ただ女性の入浴方法がよく分からなくてどう書けばいいか分からないからとかじゃないよね〜♪作者さん♪


話を戻して…今日は入学式だ。俺は高校に行く準備をしている。そして今は制服に着替え中である。…まさか女子の制服を見る側じゃなくて着る側になるとは…。てかこの高校…制服のスカート短くないか?

赤のチェックのプリーツミニスカートに紺色のブレザー、青色のリボンタイという(スカートの長さを除けば)ごく普通の制服を着た姿を鏡で見ながら俺はそう思った。

ちなみにリボンの色は学年によって違うらしい。今年は一年が青、二年が緑、三年が赤みたいだ。まぁ学年によって色が違うのも定番だよな。中学の時もそうだったし。


「はぁ…それにしても女子の服を何も違和感無しに着れるようになるなんて…慣れって怖いな…。」


春休み中に母さんと雪華が女の子として必要なことをみっちり教えてくれた…いやあれは無理やり教えられたと言っても過言じゃないな、うん。


「……こうやって改めて見ると…可愛いな。」


いや別に自画自賛とかじゃないからな。他人として見たら可愛いなと思うのと同じだ。うん。そうだ。きっとそうだ。

はぁ…見た目が美少女なのに中身が男だなんて…かわいそうに男子生徒…。


…ちょっと笑顔にしてみるか。俺は鏡を見ながら笑ってみた。


「………。」


うおっ、可愛い。俺が男のままでこの姿の女子がいたらすぐ好きになっちまうな。


「こうしたらもっと可愛いかも…」


俺はそう呟き、その場で回ってみた。スカートが翻り、髪が舞った。そして回り終わり、鏡を見ながらその場でまた笑顔をしてみた。


「………。」


悩殺ものだな。うん。これなら男子はイチコロだ♪

………そんなこと絶対しないからな。男に告白されても全部断るに決まってるだろ。


「……お姉〜ちゃん♪」


「ひゃっ!?せ、雪華!?いつの間に!?」


「う〜んとね〜♪お姉ちゃんが鏡の前でぶつぶつ言った後に突然笑顔になった時からかな♪」


それってほぼ最初からじゃねぇか…。最悪だ…よりによって雪華に見られるなんて…。


「もう完璧に女の子だね♪お姉ちゃん♪」


「忘れろ!!今見たのは全て幻だ!!」


「幻じゃないよ?だって、ほらちゃんと録画できてるし♪」


「ふぇっ!?」


雪華やつ…いつの間に撮影していたんだ…。

俺はビデオカメラを見た。そこには鏡の前で笑顔やら回ってる俺の姿がバッチリと録画されてあった。


「雪華…お願いだからこの映像は消してくれないかな?」


「ダメだよ♪」


「うぅっ…お願いします、消してください。」


俺は土下座した。妹に土下座するなんて、なんて屈辱なんだ。


「あはは♪どうしようかな〜♪」


…ここまでしてもダメなのかよ。悪魔だこいつは。


「はいはい、いつまでふざけてるの?ちゃんと支度しないと初日から遅刻するよ?」


母さん!!そうだ母さんに頼めば。


「母さん!!雪華が俺を盗撮しやがった!!母さんも何か言ってくれよ!!」


「あら、そうなの?雪華、私にもその映像頂戴♪」


「うん♪いいよ♪」


「……。」


母さんに頼めばなんとかなる…そう思ってた時期が僕にもありますた…。

忘れてた…母さんも雪華と同等の変態だった。

はぁ……もう手遅れか…


母さんと雪華はこの春休み中、俺を写真やビデオカメラで撮影しまくっていたからなんか俺の写真集やら映像集やらをコレクションしているみたいだ。

……絶対処分してやる。


「いけないわ。桜花が可愛すぎて私もついふざけちゃった。ほら、そろそろ行く準備をしなさい。」


「「は〜い。」」


…いつもと変わらない騒がしい日常だ。正直に言うと凄く安心する。俺は女の子になった時、俺の将来はどうなるんだろう…家族のみんなにどう思われるんだろう…そういう不安でいっぱいだった。だから今はこの家族で本当に良かったと心から思ってる。凄く感謝もしている。……実際に口で言うのは恥ずかしいからあいつら(家族)には言わないけどな。



さて、そろそろ行くか。忘れ物は…うん、ないね。


「「いってきま〜す。」」


「いってらしゃい♪」


俺と雪華は家を出て、それぞれ行く学校の方向が違うから家から出てすぐ別れた。


さて、高校生活…女の子になっちまったけど頑張るか。そう意気込みを入れた時、ふと前に人がいることに気づいた。


「おはよう。桜花さん。」


「ふぇっ!?あっ!?おはよう…ございます、皐一さん。」


びっくりした。いきなり目の前に皐一いるからつい今まで通りの答え方をしそうになった。…というかなんで俺は驚く時に『ふぇっ!?』って言うんだ?実は無意識で言っていた。意識して言うわけないだろ。


「今、考え事してた?桜花さん?」


「は、はい、少し。」


「もしかして、桜花さんは高校生になることに緊張してる?」


「はい、知らない人が多いので上手にやっていけるかどうか…。」


「大丈夫だよ。いざとなったら俺が助けてやるからな、『春人』」


「あっ、ありがとうございます。」


「……やっぱりそうか。」


「えっ?何がですか?」


「お前…春人だろ?」


「えっ!?」



ど、どうして俺だとバレたんだ!?というかバレるの早すぎだろ!?

誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもあれば、ぜひ感想に書いてください。よろしくお願いします。

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