第1話:合格発表
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「ふぅ…受かっていると良いな…」
俺の名前は小鳥遊春人。中学三年の受験生だ。
今日は俺が受験した高校の合格発表の日だ。で、今はその高校に向かっている。
合格できる自信はあるかって?……正直言って自信はない。
俺の成績ではギリギリ受験できるくらいの偏差値だった。だから、本当はもう少し低い偏差値の高校に受験しようと思ったが父さんも母さんもこの高校を受験しろとそれはもうしつこいくらい推されたのでこの高校を受験することにした。それでいいのかと思うだろうが受けてしまったものは仕方がない…。
「おっ?おい、春人。」
受験した高校に到着すると見知った奴がいた。俺の幼馴染で親友の高城皐一だ。
「ん?あれ、お前この高校受験してたんだ。」
「おい…、一緒に受験勉強じゃねぇか。」
「そだけ?」
こんな他愛無い話をしながら俺たちは合格者の受験番号が載っている掲示板の前まで行った。たくさんある番号の中、俺は自分の受験番号は探した。
「おぉっ!?よし!合格した!春人はあったか?」
「ん?何が?」
「受験番号だよ!!」
「いや、まだ探して……っ!?」
「どうした?まさか…」
「あった…よっしゃ!!あったぞ!!合格した!!」
「マジか!?やったな!!これでまた一緒の学校だな!!」
「あぁ!!クラスも同じだと良いな!」
俺と皐一は周りの目を気にせず互いに喜びを分かち合っていた。
こうして俺は無事高校受験に合格できた。あとは春休みを満喫したら晴れて高校生だ。…この時の俺はそう思っていた…。そう…あの事がなければ…あの事がなければ普通の『男子』高校生生活を送ることが出来ていたはずだ。
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