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第1章 はじまり
「はぁ……また……落ちた……これで何回目だよ」
小雨降る11月の夕暮れ時
一人の男がうなだれ、力なく帰路に着く。
彼の名は小倉 剛 26歳
空から降る雨はまるで彼の心を写しているようだった。
20歳で地方から俳優になる夢を掴むために単身上京。
しかし現実はあまりに残酷。
夢を求めて上京したが、オーディションにはことごとく
落ち続け、深夜のコンビニバイトで食いつなぐ日々。
理想と現実の大きな隔たりを
身をもって体験していたのであった。
「こんなはずじゃ……はぁ……」
彼の目からは光が消えていた




