意地悪は耐えずやり返すのが私流です。(但し、同レベルなやり返しはしない)
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は3/21(土)投稿予定です。
アイリスの想像していた通り・・・という訳ではなく、生徒会の中は平和であった。
いや、平和という表現は少しだけ違う。思っていたより生徒会の集まりが少ないので、そう思うほど接点がなかった為である。
王太子曰く、「まだ何をすべきか、そしてどう運営すべきか現会長と相談しているので少し時間が欲しい。」ということである。
私からしたら悠長すぎねぇ?って思ったけどそこで首を突っ込みたいと思わないので、あぁそうっすかと素っ気なく返した。
まぁそれでも週2程は生徒会に集まり、生徒会長の指示で書類を纏める作業はしている。
とりあえず数字に強いコーデリアの補佐とし前年度の支出額に誤りはないか、書類を一緒になって纏める作業を行っている。
正直貴族の学園であり名門校でもある、更には騎士科もいる事でとんでもない額が飛んでおり思わずアイリスは二度見するほどである。だがそれ以上の寄付金の額が半端ないので全く学園にとって痛くない出費となっている、流石名門校とだけ言っておこう。
「お嬢様、夏の分は出来ました。」
「アイリスありがとう。そこに置いておいてくれる?」
後で見るからとコーデリアは春の分に目を通しながらアイリスに指示をする。
そんな彼女の頑張る姿勢にアイリスはお茶でも淹れようかと思い、給湯室へ向かおうと足を運ぶと後ろから声がかかった。
「あら?貴女暇なの?ちょいど良いからお茶淹れてきなさい。」
ドリル女である。
アイリスはここに来るたびにこの令嬢から難癖を言われるようになった。
他の人にはこうして見えないところで言ってくるのでまぁ空気の変化に敏感な一般生徒、つまり市井の生徒は察してはいるが見て見ぬふりをする。
まぁ進んで貴族の反感を買いたい物好きはいないだろう。
というかこいつも懲りないなと思いながら淹れてきますと言葉を返すと、アイリスは踵を返して給湯室へ向かった。
どうせ、お茶淹れて美味しくなかったら文句でもいうつもりだったんだろうけどーーー。
まぁそこはコーデリアの専属侍女。
そんな些細なことで言われる私ではないと、火属性で丁度良く温めたカップを生徒会メンバー全員分用意しズラッと並べる。
程よく抽出したお茶をカップに寸分違わず注ぎ盆を持ち上げる。勿論、茶菓子添えてである。
盆を持って戻って来たアイリスを見てギョッとしていたが無視して、まずコーデリアに。
そして順々に置いていく。
「どうぞ、お茶を入れましたのでどうぞ。」
ドリル女だけの分を淹れるのは癪だったので仕方なく王太子達にも振る舞う。
「君が淹れてくれたのかい?ありがとう・・・うん、とても良い香りだね。」
「オソレイリマス。」
それだけ言って、最後にドリル女の机に置く。
勿論気に食わないといった目で私を見ていた。
コイツ、毎回そうだけど詰めが甘いよな。王太子が美味しいって言った茶に難癖つけられないだろう?
前は書類でいちゃもんつけたけど完璧にこなしたもんだから、彼女は違う事でいちゃもんつけようとしたんだろうが・・・。
コーデリアの家の茶作法は完璧じゃないと出せないほど厳しいんだよ。
悔しそうに口に運ぶドリル女にアイリスは分からないようにほくそ笑んだ。
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