コーデリアに好感度爆上がり。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は2/27(金)投稿予定です。
「そういえば、なんでコーデリア・・・オジョーサマは役員の件すぐに断らなかった・・・んですか?」
周りの目を気にして、咄嗟にアイリスは敬語を使う。
その頑張りにコーデリアは良くできましたと持っていたチョコをアイリスの口元へ運び食べさせる。差し出されたチョコをなんの迷いもなくパクリと食べると、アイリスは蕩けるチョコの余韻を楽しんだ。
以前からコーデリアからチョコをこうして貰うことがあるが、やはり1番美味しいチョコだとアイリスは口をもごもごさせる。
「はっきり言えばパワーバランスを保つためってところかしら?」
はて?パワーバランス?
アイリスにはピンとこなかったので首を傾げるとコーデリアはそんなアイリスが可愛かったのか微笑む。
「今の生徒会メンバーは会長以外王太子、有力貴族、そして成績上位者の一般人で構成されている。」
コーデリアが指を折りながらアイリスに教えるように話し始める。
「本来なら貴族の方が人数割合が多いのだけれども今回は平民半々なの。」
「え?何で?」
アイリスの反応は最もである。平等を掲げている学園ではあるが、貴族の子息子女の方が有利な事に変わりはない。
なので生徒会の役員も必然的に貴族側が多くなる、それなのに平民が多いということはーーー。
「王太子が意図的に平民に声をかけている?」
正解よとコーデリアは食後のお茶を一口飲む。
「正直平民の生徒役員に入れても、彼らは私たちより時間と労力を消費して学園生活を送っているわ、それなのに更に生徒会の雑務をしろだなんて、ある種のいじめでしょうね。」
確かにとアイリスは納得する。
自分は公爵家が後見人を買って出てくれたおかげで作法もマナーも勉学もみっちり本場から学んでからここにきている。
だが、それは特例であって他の一般人が皆そんなしっかりとした土台を作ってから学園をの門を潜ってはいない。
彼らは他の人より何かしら才能が見出され、推薦されここにきている。
だがそれだけだ。それ以外の事を彼らは当たり前に行ってきていた貴族の風習を一から学び慣れなければいけない、時間の追われるなか更に不慣れな生徒会なんて誰が入ろうとするのだろうか?
「貴族という煌びやかなものに興味を惹かれないと理解したのでしょうね。どうしても貴女と接点を作りたい一心で雰囲気作りからそういうメンバーをいれてきたんでしょうが、私から見れば呆れるわね。ただ混乱を生むだけだし更に優秀な平民達が能力を伸ばす前に潰れかねないわ。」
「げ、マジで?」
思わず素になる。コーデリアはそれだけ貴女の力を王族に取り込みたいんでしょうねとなんて事もなく返す。
「貴女の能力は義務上お父様が包み隠さず報告しているから、最初は平民にはない魅力で貴女を釣ろうとしたけど釣れなかったから次の手に出たのかもしれないわね。」
まぁそれも悪手だけどとコーデリアはお茶を飲み干した。
「でもそんな馬鹿げた事に他の生徒が巻き込まれるのは見過ごせないわ。それに本来生徒会は平民に理解ある貴族がトラブルに巻き込まれないようにかつ順風に学園生活を送れるよう運営する為の機関でもあるの。将来上に立つ責務よ。」
え、やだコーデリア格好いい・・・。
思わずアイリスは見惚れる、こういう大胆なコーデリアの姿は正直尊敬に値しているのでアイリスはうん、決めたと呟く。
「だったらコーデリアのために私も入る。」
あれだけ悩んでいた入る入らないを即決して決めたのだった。
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