さらっと次の約束取り付けようとする奴って・・・こわ。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は2/6(土)投稿予定です。
さて、荷物も運び終えたし戻るか。
アイリスは1人ごちて元場へ戻ろうとしたが声をかけられたので気だるげに振り向くと地面に座ったままの彼と目が合う。
妙にキラキラした目で見てないか?
「き、君って凄い力持ちなんだねぇ!」
そう思っていると、青年が何故か尊敬した目ででこちらを見つめているのでアイリスは嫌な顔をする・・・が、直ぐに真顔になった。
アイリスぅ?
分かってるってコーデリア・・・。
異様な目線の先の存在にアイリスは口をもごもごと動かした後、ウォーカーに口を開く。
「ア、アリガトウ、ゴザイマス。」
片言だが敬語を言えたのでよしとする。
「ジャア「僕は力が弱くて」・・・。」
じゃぁ私はコレでと踵を返そうとしたができずに困惑する。
「いつも魔法で持ち上げるんだけど、ここは植物を育てているでしょ?魔力ってある程度影響するから自力でしてたんだけど、無理があったみたい。あ!いつもはね力持ちの友人がサポートしてくれるんだけど、謹慎をくらったっていう知らせが届いたんだ。」
聞いてもいないのにペラペラと喋り出す目の前の彼に困惑しつつも、謹慎の言葉に先ほどの騎士科で罰則を言い渡された彼の存在を思い出す。
「あ!僕ったら自己紹介がまだだったね。僕はマクレス、ウォーカー家の者だ。」
「・・・アイリスです。」
「ねぇアイリス、もしよければ今後も一緒に作業しない?僕これでも植物の知識は多い方だから何かアドバイス出来るかも知れないし、君のような子がどんな植物を育てるのか気になるし。」
「悪いのだけどそれはお断りしてアイリス。」
凛とした声にアイリスは振り向いてホッとする。
「あれ?コーデリア嬢、君もこの授業とっていたの?」
「えぇ、お久しぶりですわねマクレス様。」
「この前のお茶会は王太子殿下の側近でいただけだからなんか話すのは随分久しぶりに感じるよ。あれ?アイリスとは?」
「この子は我が家が後見人でかつ私の従者を務めてますの。なので同じ授業の時は共にいるのが決まってますわ。」
コーデリアがそう言うとマクレスはそうだったんだと言葉を返す。
「確かに規則もそうだったね。ごめんね、無理に誘って。」
「いえ。」
ふーやれやれやっと解放されるとアイリスが安堵していると何故かマクレスに手を握られた。
え?急に手を握られるって・・・こわ。
「でもそれじゃぁ助けてくれたお礼も出来ないから、良かったら今度招待させて考えておくから!」
「え?そんな気遣い「あ!もうこんな時間、僕植物に肥料してくるよ!じゃぁね!」」
そんな気遣いいらねぇと言う前にマクレスは肥料の乗った台車をまたよろよろ持って行った。
そんな彼を見送るかたちで呆然としているとコーデリアの溜息が聞こえた。
「全く、だから言ったのに。」
面目ないとアイリスもまた同じように溜息を吐いた。
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