あんま交友関係広げたくねぇんだけどな・・・なんか、イヤな予感。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は1/24(土)投稿予定です。
「あ!いたいた!君!」
コーデリアと共に後ろを振り返るとさっきぶん殴って問題を起こした青年が、こっちをみて手を振っていた。
「あれはさっきの・・・。」
「彼が?というか彼、ディザイア伯爵のご子息じゃないの。」
「誰?」
「騎士家門では有名な家よ。」
あぁそれで七光・・・。
事の発端の言葉を思い出し、アイリスはやってくる青年を見た。
「君!あぁ!コーデリア嬢も!」
「お久しぶりですわヴェイン卿、この前はお父様に良くして頂きました。」
コーデリアに気がつき、彼は慌てて礼をする。
「いや、こちらこそこの前魔物の討伐が円滑に勧められたのは公爵家の力添えだと聞いている。というか、彼女をご存知で?」
「彼女は公爵家が後見人しているアイリスよ、私の従者でもあるわ。アイリス、この方はヴェイン卿。騎士家門の4柱の1つであるディザイア伯爵家のご子息よ。」
「初めましてアイリスというのか・・・。」
「・・・それで、どうしてこちらに?」
「・・・あ!あぁそうだった。」
アイリスをジッと見つめたまま話そうとしないヴェインに痺れを切らしたコーデリアの声にハッと我に帰ったヴェインはアイリスから少し目を逸らして咳払いする。
「さっき、教師から君が証言してくれた事で罰則が軽くなった、ありがとう!」
「いえ、私は何も。」
ただ本当の事言っただけだしなぁ。
というか私が原因なのに何で感謝される事になるんだ?
何でこんなに感謝されるのか全く理解出来ないアイリスは首を傾げそうになったが、所詮他人のことは分からないし自分はコーデリアぐらいしか理解出来ない、考えるだけで無駄だ。
「いや、君も怖い思いをしていたのに、本当にありがとう。騎士は罰則が重い、下手をすれば退学はなくても休学が長ければ私もマズかったんだ。」
父との約束があってな、と何処か意味深な言葉を呟かれたが、スルーした。
「アイリス、そろそろ行くわよ。」
授業に遅れるというコーデリアに頷く。
「あ、じゃぁ今度の授業に手合わせしよう!君、本当は強いんだろ?」
こそっと囁かれたアイリスは目をぱちくりさせるとヴェインはニヤッと笑う。
「まぁ、構わないけど。」
「アイリス、行くわよ。」
コーデリアの再度の催促にアイリスは今度はついていく。ヴェインはそんなアイリスの背中をジッと見つめていた。
「もう、これだから男はイヤなのよね、アイリスに近寄ろうとする。」
「え?コーデリアじゃなくて?」
権力財力そして美人なコーデリアの方が男がほっとかないだろうと断言すると、コーデリアはジロリと軽く睨まれる。
「本当にアイリスってこういうのは鈍いのよ。男はねそういうのに惹かれない事もあるのよ?」
「そういうもん?」
「何だか心配だわ、他にも厄介な男が群がってきそう。」
「そんなまさか。」
速攻返すがコーデリアには何処か疲れたようにため息をされた。
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