そういえば悪役令嬢っていうポジションが大抵いるけど全然見ねぇな、そんな奴。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は1/3(土)投稿予定です。
「全く。厄介この上ないわ。」
部屋につくや否やコーデリアは王子に悪態をつく。
屋敷にいる時から王太子の茶会に出向いた後は大抵こんな態度だったので好きじゃないんだろうなぁとは薄々思っていたが、やり取りを間近に見てそれよりもっと根深い事を理解する。
投げ捨てるように脱いだコーデリアの制服をテキパキ片付けた後、自分も制服を脱ぐ。
因みに学園長の計らいで自分の部屋はコーデリアと同室である。
まぁ従者の立場を考慮しての同室らしいけど・・・。
生徒兼従者の立場での入学者はそうそういないらしいがいないわけではない、思いの外部屋を決めるのはスムーズだった。
まぁ少々学生寮にしては置いてあるものは高価なもんばっかだけど・・・。
魔石を使った照明に一体いくらかかっているのか想像したくないなと思っていると、ふわりと良いお茶の香りが漂う。
見ればコーデリアが丁寧な仕草でカップにお茶を注いでおり、アイリスは流石に自分がやるべきだろうとコーデリアの手にあるポットをもらおうとしたが彼女に止められる。
「心を落ち着かせたいからいい、はいどうぞ。」
コーデリアからカップを素直に受け取る。一口飲めば、やはりいつものように美味しい香りが口の中に漂う。
アイリス表情を見て満足げにコーデリアは笑みを浮かべると自分もお茶を口に運んだ。
「そういえばどうだった?」
「え?何が?」
急に問いかけられなんのことか分からないでいると王太子の事を言う。
「え?王太子の事?」
「そう、私はどうとも思わないけどやっぱりアイリスもあういう殿方が良いと思う?」
「いや?全然?」
即決に言ったアイリスは一口お茶を飲む。
「正直言って苦手な部類。」
「・・・そう、貴女も一緒で良かった。」
「というか話しを聞かない奴なんて微妙だろ?」
言い返せば、コーデリアは一瞬なんの事か分からなかったが、直ぐに先程のやり取りを思い出しフッと笑う。
「いつもならあんな風ではないけど気持ちが焦って失敗したわね。」
「?何コーデリア?」
「なんでも、貴女のそういうぶれない態度好きよ。」
上機嫌になったコーデリアに首を傾げたがまぁ良いかとそれ以上何も聞かないでいたが、アイリスはそれとは別の事を考え始める。
しかし、本当にどうやら妹から聞いていた攻略対象者もやはり存在しているし接触をはかってきたな。
個別ルートおろか攻略対象者の名前は知っていたしうろ覚えの内容と合致する内容も多い事から、自分はこれから面倒事に巻き込まれるのは避けて通れないかもしれないと僅かに不安に思う。
それに王太子とか合えば会うほどお馴染みでsる悪役令嬢という存在もついてまわってくる可能性があるし・・・男はともかく女の子に攻撃する事は避けたいしな。
というか悪役令嬢って誰だったっけ?と思っているとアイリスの呼ぶ声に隣にいるコーデリアを見る。
「夕食まで時間があるし、せっかくですからお菓子も食べませんこと?」
「やった食べる。」
まぁ良いか、どうせコーデリアと毎日一緒にいるし。
クッキーを一枚貰い口に運びながらこれ以上考えても無駄だと結論づけてコーデリアの話に耳を傾けた。
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