自分中心に思っている人は他人の言葉を遮るのは聞く気がないからじゃ無い、己の話しが1番大事だと思っているからである。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は12/27(土)投稿予定です。
「殿下、お久しぶりでございます。」
すかさずコーデリアが淑女の礼をとり頭を下げるのを見てアイリスもコーデリアにならい頭を下げる。
殿下って例の王太子か・・・まさかこんなに早く接触してくるとは・・・。
頭を下げつつ面倒な事になったなとアイリスがそんな事を思っていると頭を上げるように言われたので言われた通り、頭を上げた。
「ロンマンディリ嬢の話しは私もより一層気を引き締めようを思えたよ。」
「それはありがとうございま「あ、もしかして後ろにいるのが例の子かい?」・・・えぇ、そうです。」
コーデリアの話しを遮り身を乗り出すようにこちらをみた王太子に、思わず顔を歪めそうになるのをぐっと堪える。
「うーん、父上に君の事を伺っていたから一体どんな子か想像していたけど、思っていたより普通でただの可愛らしい子じゃないか。」
「・・・お、恐れ入ります。」
思わずなんだこいつと言いそうになるのを隣の視線に気がつき、なけなしの丁寧な言葉遣いで返事をする。
というか一体私は王宮でどんな風に言われているのか少し気になる。
そして何故か可愛らしいと言った時、私のつるぺたな胸を一瞬だけ見たのは何故だと問いただしたいところだが今は黙っておいてやろう。
「ロンマンディリ嬢には共に王宮に遊びにくるように言っていたけど、教わることが多すぎて難しいといつも約束を破られてしまってね。もしかして嫌われているんじゃないかって思っていたけど違ったみたいほっとしているよ。」
確かに嫌いではない、だがそれ以上に興味がないとアイリスは心の中で呟いているとコーデリアに手を掴まれる。
「殿下、申し訳ありませんが、これから用がございまして。」
「そうかい?もう少しだけダメかい?何なら王家御用達の洋菓子店もここにはあるのだが、そこで一緒にどうだい?」
ニコニコと笑顔で提案をする王太子に対し、冷ややかな目で見つめるコーデリアに板挟みに合っていると誰かが殿下と呼ぶ声が聞こえた。
「残念、側近達だ。」
残念そうには見えないままそう言うと彼らの方に振り返る。
「そろそろ生徒会室に行きませんと。」
「分かった。じゃぁ2人とも今回は残念だけどこのまま失礼するよ。次はよかったらお茶しに行こう。」
そう言って去って行く王太子に礼をし彼らが見えなくなると、ほぼ同時に2人は息を吐いた。
「あの王子、もうアイリスに目をかけるなんて。」
「コーデリアは知ってたの?」
「壇上にいた時からアイリスの方に視線を寄越していたわ。貴女は全く視線に気づいてなかったみたいだったけど。」
コーデリアのスピーチの時以外そういえば寝てたなとアイリスがその時の事を思い出しているとコーデリアは苦虫を噛み潰したような顔になる。
「全く面倒な王子だわ。」
「コーデリア、あいつとなんかあったわけ?」
聞くといいえ何もと即座に返される。
「ただいけすかないだけよ。」
すげぇ嫌ってんじゃん。
いつも読んでいただきありがとうございます。




