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一応はシナリオ通りになった、とう言う事だろうか?

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は8/2(土)投稿予定です。


私の態度に気を良くしたのか、それとも何か別の事を思ってかは分からないがにっこりと笑って公爵が指を鳴らすと何処からともなく人が現れた。

何かスキルを使っていたのか全く気配がなかった場所から現れたその人達はフードを被っていて顔は見えない。


彼らは公爵の前で首を垂れるとそのうちの1人が公爵の耳元で話し始める。

「いや、彼女は私といく。問題はないよ。」


公爵の言葉で大方私を拘束するか自分達と一緒に連れていくか、そんな話しをしていたのだろう。

他の人の視線が怖いからねー絶対危険人物認定されてるわ。

フード越しに見てくる隠れた殺気を感じ取ってアイリスはまぁ不可抗力とはいえ危ない目に合わせているもんなと何処かで納得していると、話が纏まったのか公爵がこっちを向いた。


「じゃぁ早速だが出発しよう、ドゥルー、悪いがお前も来てくれ。彼女の保護者として同行してほしい、それにこんなに散らかっていると眠れないだろう。戻ってくるまでに私の部下に修理させておく。」

「ありがとう、兄上。王都に行くのはまだ気が引けるけど、彼女のためにそうも言ってられないからね。」


おっと、そうも言ってられないってドゥルー神父それどう言う意味かつっこんでいいかい?


もしかしたら事はもっと深刻に取られている可能性がある言葉にアイリスは心の中でつっこむが、彼らは私が最悪の事にならないように動いているのを理解していたので言葉には出さなかった。


「では、まずが君のご両親のもとへ行こう。行くのはそれからだ。」

そうして、損傷がないか確認出来た外にある馬車に乗り込みアイリス達は村へと向かっていった。

貴族と乗るのは流石に気が引けたのでアイリスは御者と一緒に前に乗ると言ったが公爵とドゥルーに止められ一緒に乗るハメになったが、彼らの後ろにいたコーデリアの冷たい視線にアイリスは気がつきどうも出来なくないかと視線を寄越したが機嫌悪くスルーされアイリスは小さくため息を吐いた。


家にいた両親は、豪華な馬車が自分の家に止まりそこから娘が出て来た事で戸惑いから大きく驚いていたが、公爵が高圧な態度ではなく普通に接してくれたおかげで混乱していた両親も段々と冷静になり自分の娘の身に何が起こったのか大まかな説明だったが事態を把握してくれた。

勿論、私の授かったスキルは伏せられて話してくれたが、只事ではないと言う事に両親は感じ取ってたのか始終私を心配そうに見つめて手をずっと握っていた。


大丈夫だと笑うことしか出来ない私は、両親に申し訳ない胸の内ではあったが起こってしまったことはどうする事もできないのだと何処かで達観していた。

少ない荷物を纏めて、両親とその後騒ぎに気がついて家に戻って来た兄に見送られながら、私は一緒に王都へ行くこととなった。


何日もかけ王都へ向かい、そして最初に行った先はーーーー。



・・・・・・いや、何で玉座?


首を垂れながら王の前にひざまづいているアイリスは遠い目をしながらそう思った。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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