表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/25

ある意味叶ったけど・・・それじゃないっ!

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は7/12(土)投稿予定です。


ん?なんか・・・

思いの丈を言い切って思いの外スッキリしていたアイリスだったが、ふと自分の周りの空気が変わった気がして閉じていた目をうっすら開けてみる。


「うわっ!」


急に突風が起こる。

アイリスは思わず驚く、そして近くに居たドゥルー神父達も驚いていた。

先ほどのコーデリアの時とは打って変わって、荒々しい風、もはや竜巻のようにアイリスを中心とし巻き上げていた。


思わずアイリスは後ろに下がりそうになったが自分の今の状況に寧ろ動けば危険と判断し動けない。


「きゃぁー!!一体何なんですのー!!」

「コーデリア!」

「これはっ!」


彼らも何が起こったのかわからないようで、教会の中は何か強い力が働いているのか置かれている物は壊れ落ち、あちこち壁に亀裂が走る。


や、やばいやばい!教会弁償することになる!


理由は分からないが自分が原因なのは確かだ。

ーーーもしかして、儀式のせいか?


だとしたらおかしい。

この儀式はゲームが始まる分岐点、こんな風に荒々しいイベントではなかった。

ならなぜこんな風になっているのか?

十中八九、イレギュラーの事が起こっている。まぁ元々起こるイベントも違っただろうし。


「アイリス!!」

ドゥルーの声にハッとするといつの間にか白い竜巻が自分目がけてやってきた。


あ、やばっ。避けられないわこれ。


そう思ったのとほぼ同時に風に呑み込まれた。

その衝撃のせいかあまりの激痛に一瞬だけ意識がなくなった・・・が、何とか踏ん張り倒れるのは避けた。


「うっ・・・。」

なんだ、・・・ゼッテーこれ、乙女ゲームで起こる痛みじゃ無いだろ!

ガチな痛みに悶え、右膝をつく。

何かが電流が走るみたいに・・・身体中がバチバチ弾けてる。


あまりの事にいよいよ自分の身体が爆発するのでは無いかと不安が過った時だった。

目の前に何かが見えた。


は?パネル?


自分の眼前にパネルが突如として現れる。だが随分と乱れておりパネルの文字も乱れていれ意味が分からない。


す・・・すてー・・・たす。ステータスだって?


辛うじてつなげて読めたのはステータスと言う文字。

確かにこの世界は自分の能力、ステータスが見えるがそれは魔道具を通してだ。


自分で確認できるなんて・・・普通にありえない。


そう思っていると、何か文字がさらに複雑になる。

まるで何か・・・書き直しているみたいな・・・・。


そう思っていると文字が一気に見え始める。

己の名、年齢、体重まで正確に示す中、力のしめす数値を見て驚愕する。


は?9999?!

ありえない数値を表し始め、順を追って見ていく。

不思議と痛みはパネルの文字を追えば追うほど引いていく。


全ての数値が9999ってーーー。

ありえないと思った瞬間、ある事が私の頭なかをよぎる。


ゲームのアバターの数値と一緒ーーー。

そう思っていると最後のスキルの文字が目の前に現れてアイリスはそれを見て愕然とする。


スキルーー闇の権化


・・・終わった!

アイリスは苦悶した。

いつも読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ