各々の作戦
ベース救出作戦開始!
「じゃあ、アーベルカ王国へ急ごう!3日くらいかかるが、、」
「ちょっとまって、そういえば、ここネイビー王国にも勇者はいるのよね?なら、ゲートがあってもいいんじゃない?」
ということでネイビー王国でゲートを探すことにした。
とりあえず、王国に行って聞いてみると、どうやら街のはずれにみんなで共同で利用しているゲートがあるらしい。
「ゲートはどちらに繋げますか?」
おそらく、闇落ちマイクの世界とベースが言っていた仮面の男がいる世界のどちらかを聞いているのだ。
「闇落ちー、、じゃなくて、そのー、、王がやばい方の異世界って分かるか?」
「はい。その異世界とは別の世界の人に詳しく教えていただきまして、おそらく我々でいう異世界1の方ですね
では繋げますー!」
どこまで異世界の知識があるのだろうか。
「よし、入るか!」
「え?お客様!!おやめください!!危険です!!
異世界へ飛ばされて戻ってきた人はいないのですよ!?」
何とか言っていたが、ベースを助けることが最優先だ。
そうして、アリカとマイクは異世界1に行くことができた。
ゲートに入った時、少し嫌な感じがしたが、まあ大丈夫だろう。
すると、目の前に町を守っている警備員が!?
「そこの君たち、何をしている!」
「やばぁ! そうだ!マイク、闇落ちマイクのふりをするのよ!彼はこの世界で王だから〜」
「お、おけ!」
「何者だ!」
「な、な、何者とはなんだ!こ、このマイク様に向かって?」
「ぬわぁ!マイク様!!こんなところにいらっしゃるとは思いもよりませんでした!!すみません!!!命だけは、、!!」
「なぁに許してやろう。ただ、ベースがどこに行ったか教えてくれ!」
「ベースとは何者ですか?」
「え?あ、え?」
「一応聞いただけですよね!!!ちなみに、ゲートから出てきた人はどこに行くのかっていう!?」
「あ、あなたは、、、?」
「あ、あり、じゃなくて、えー、アイラです!アイラ!」
(本名やばいかなと思って龍種の方の名前言っちゃった!)
「分かりました。ゲートから出てきた人はアーベルカ王国に送られる決まりです。
し、しかし、そんな人は今までいませんでしたよ?
確か、ちょうどブールス様がここにいらっしゃるので、ご一緒に戻られてはいかがでしょうか?」
「分かった!」
その後、警備員がブールスを呼んで来てくれることになり、ブールスが来るまで二人で作戦会議をすることにした。
「ブールスって確かこっちの世界でも、マイクの執事よね?」
「ああ。ヒステリックな男として有名なブールスだな!」
「こっちではどうなんだろ、とりあえずマイクの側近なら言葉遣いとかも気をつけて!」
「と、いうと?どういうふうにすればいいんだ?」
「う、うーん、、、激怒したベース的な?」
「おけ!俺モノマネ得意なんだよなー!」
そんなことを話していると、
「チッ こんなとこにマイク様がいるわけなかろう。無駄な手間を」
と言いながらブールスがやってくる。
「やあ。なんだいその言い方は。だいたい君はいつもふざけた態度をとっているな。その上〜」
ネチネチとマイクがブールスへの説教を始めた。
いや、マイクの中のベースのイメージどうなってんの!?
「にぃょおおぬぅなああああ!マイク様!?!?ま、まままま、まことに申し訳ございません!!!」
(終わった、、人生終了やん、え、いや、)
「死にたあくなぁいいいいい!!」
「お、おう、、、」
あまりにヒステリックなブールスにマイクも引いている!?
そんなこんなで一緒にアーベルカ王国に行くことに。
「じゃあ、みんなでこの馬車に乗って行きます?」
アリカが一つしかない馬車を指しながらそういう。
「はああ?マイク様が我らと同じところになられるなんて、マイク様に殺されたいのですか??」
「え?」
そんな反応のアリカと、
「殺す?」
不思議そうなマイク。
「ぎょええええええ!!聞こえていましたか!?い、いえ、決して私はマイク様が殺すとは思ってないですよ!?
い、いや、死にたあくなあああい!!!」
「お、お、お、おう」
そんなこんなで、マイクが一人で馬車に乗り、アリカとブールスが馬で向かうことになった。
「え?いや、私馬乗れないよ!?」
「ななななんと!!!し、し、かし、、、、クッ、私の後ろに乗るのだよ」
「えー」
アリカもブールスも嫌そうだが、ブールスにはマイクとアリカが馬車に乗る選択肢はないようだ。
ちなみにマイクはボロが出るとやばいので極力話さないようにさせている。
そんなこんなでマイクが馬車にのり、アリカとブールスが同じ馬になることになった。
「いやマジでなんでやねん!何でみんなで馬車乗らなかったんですか?」
「え?あなた正気ですか?マイク様は極度の女嫌いですよ?
マイク様の命令で女を視界に入れるのも避けているのに!」
「ぇえええ」
(女関係で悲しいことあったんかな、、振られちゃったとか、、)
「しかし、まあ、あんな元気なマイク様をみるのはすごく久しぶりです」
「というと?」
「おそらく、あなたはマイク様の大切な人なのでしょう。
ならば、私はあなたの部下でもあります。
私はマイク様が10歳の頃から仕えておりますが、マイク様は一年前まで今とは全く違う人でした。もちろん、王族として人前に姿を現すことは少なく、誰に対しても無口でしたが、優しい人でした。でも、ダンラ様が亡くなって、その後も何かあったように思います、それで今のマイク様になったんです」
「でも、確かマイクはダンラを殺して王になったと聞きました」
「様をつけろ、様を。私もあれを見なかったらそう思っていたでしょう。マイク様は泣いていたんです。ダンラ様が亡くなった日の夜、マイク様の寝室から泣き声が聞こえました」
「なるほど」
「マイク様が王になるために暗殺者をダンラ様に送ったという話はおそらくデマです」
そんな内容だったのか。
そんなこんなで、私たちはアーベルカ王国についた。
**********************
「ここは、、、?」
ベースはゲートに吸い込まれ、異世界へ来ていた。
とりあえず、早くゲートを開いて戻ろう。
「うっ!」
魔法を出そうとしても出せない。
「そうか!僕としたことが、、、」
ライたちから、「龍種に関する魂の魔法に対する量について」というウェジラータの肉体から出てきた書の内容を聞いていた。
今思えばウェジラータが、始まりの龍種がウェジラータを復活させる手助けとして残したのだろう。
その内容は確か、魂を使うことで自属性以外の魔法も使えるというものだった。
そして、人間魔法は魂をどれだけ使っても扱えない他に、確か、異世界術が一番コストが高かった。
初めから、ベースは戦闘や魔法専門ではないというのは自覚していて、つまり、、、
憩いの場でお試しに作った人一人入れるかどうかのあのゲートで、力を使い切り、それが回復するまで時間を要するようだ。
「最悪だ」
ベースは知らない話だが、そんな簡単にゲートが出せるなら、ネイビー王国で共同で管理などする必要がないのである。
そんなことを思っていると、女が走り寄ってきた。
「あなたっ!ベースなの!?どうしてここに、、、そんなことより、!ごめんなさい!あなたを見捨てたわけじゃないのよ!」
「え?」
この女は、、、
目の前には赤い目に白い髪の女がいた。
「アリカか?」
「そうよ!」
アリカにしてはとても弱々しい表情をしている。
様子から見るに、飛ばされたのは闇落ちマイクのところではなく、仮面を被った男の異世界であるようだ。
とりあえず、このアリカを利用して、仮面の人に会い、ゲートで自分の世界へ戻ろう。
「そうだね。とりあえず僕は会いたい人がいるから、ここの案内をしてくれない?」
「え」
目の前のアリカがすごく絶望の顔をしているのだが。
もしかしたら、口調が違ったのか?
そんな不安が顔に出ていたのか、アリカは、
「い、いえ、それもすごくいいと思うよ!私はその、、
そういうベースも好き、、だから!!」
え
え
えええええ!?
す、好きって。
一体こっちのアリカとベースはどういう関係だったのだろう。
「お、おう。じゃあ、仮面を被った男に心当たりはないか?この国にいるはずなんだけど、、、」
「仮面?ゲートを管理してる人たちかしら?」
「ゲート!そこは案内しろ!」
慣れない口調だが、何とかしよう。




