表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ってもニートしたい  作者: 尾崎宗之輔
1/2

第一話

???「いける!いける!」

???「おい!なんでだよ!○ね!」


今日も元気にゲームをしている元気な元気な43歳児、

名前は「河野彰」俺だ。


仕事もせず、毎日毎日親の仕送りで意気揚々と暮らしている。


どこからどう見ても「クズ」「ゴミ」「社会のお荷物」な「ニート」である。



気を取り直して、、、

俺は今世界で大人気のオープンワールド型RPG


「unrealWorld」(通称アンリ)


というゲームに人生を捧げ、時間を忘れ社会から逃げている。


俺はその「アンリ」の中で、フィールドボスの

「不死者ロスト」という敵キャラ「だけ」と毎日毎日戦っていた。


何故、

毎日飽きもせずその敵ばかりと戦っているかと言うと…


その敵キャラが憎くて憎くてしょうがない!!


…ではなく、、


じゃあ何故か!



ズバリ!!


ボスから出るアイテムである!!ドンッ


え?そんな事する余裕あるなら仕事しろ?


!!うるせえ!!


これを聞けば納得してくれるだろう!多分!


…突然だが

アンリの世界には、アイテムの「等級」がある。


下から、

「ノーマル等級(N)」

「レア等級(R)」

「スーパーレア等級(SR)」

「プラチナ等級(P)」

「レジェンド等級(L)」


そして…アンリの世界で最上級ともいわれる…


!!「「ユニーク等級(UN)」」!!


…が存在する。


熱くなってしまったが、

本題に戻ろう。


俺が毎日倒している「不死者ロスト」

こいつは通称「○ねや○ろすと」

と呼ばれている。


このロスト(略)、アンリで一番と言っていいほど倒しにくい…そしてアイテムがドロップしない…


ロストが攻略されたのは3ヶ月前。


3ヶ月も経てばいくらドロップしにくいと言っても、

世界の誰かしらがロストのアイテムを入手するはず。


…だが


未だに「世界の誰も」ロストからアイテムを獲る者は現れなかった。


そこでこんな噂がされた。


「ロストからユニークのアイテムが落ちる」


そんな情報、誰もが「ガセだ」と信じてやまなかった。


何故、誰も信じないのかと言うと、


ユニークのアイテムは今まで誰もドロップしたことが無いからだ。


現環境のアンリには、最高でも「レジェンド等級(L)」のアイテム、それも「4つ」しかドロップしていない。


…それも大手三大ギルドが総力を挙げて必死に取りに行った結果の4つだ。


たかだか、フィールドボス。何度でも復活する敵キャラにユニークなんて…と誰もが信じなかった。


そこに目をつけたのがこの俺、河野彰(43)!!


「そんなの獲るしかないだろ!!」

…と謎の自信が湧き、毎日飽きもせずロストを攻略していたのである。


さて、説明は終わり。


そういうことだから、俺は忙しいの。

こんなの読んでる暇があったら働け〜帰った帰った〜!




!?!?!?


彰「は!?」


暗い部屋の中、モニターの中にメッセージが流れた。


「Congratulations!」


「アイテムがドロップしました。」


彰「ど、、ドロップした、、、」


俺は冷静に、指が震えるのを抑えつつ、

アイテムを確認した。


【Error item】「---等級(Error)」

説明 なし


彰「……は?」


頭が真っ白になった。


そして脳裏に一つの可能性がよぎる。


彰「もしかして…ロストはアイテムが落ちない敵キャラか…」


彰「だから、名前も等級もない、「Error」アイテムが落ちたのか…」


彰「…」


彰「…なんでだよ!!!なにも上手くいかないじゃんか!!!なんで俺ばっかり…俺ばっかり…」


俺は思うように行かないという絶望で目の前が見えなくなっていた。



プルルル…プルルル…


…1本の電話が来た。


彰  「こんな時に電話かよ…」


彰  「…はい…もしもし」


受話器「ザー…ザー…」



受話器からは、微かに雑音が聞こえる


そして俺はもう一度問いかけた。



彰  「…もしもし?」


受話器「…」


???「……オマエダ」


彰  「……は?」


その瞬間、パソコンのモニターがうるさく光り輝いた。


彰「!!!!」


あまりの眩しさに俺は視界を遮られた。



暫くした頃、

光が落ち着いたのがわかると、目をそっと見開いた。



彰「ここは…どこだ…?」


第一話【絶望のチャイム】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ