48話 二学期がはじまりました
こんにちは。マイファミリーとの楽しい一時も終わり、二学期になりました。
嬉しい反面、家族とまた離れるのが寂しくて電車の中でブルーになってしまった、複雑な子ども心のセレス・キャラデュース(10歳)です。
「二学期はレベル上げを重点的にしたいと思います」
Cクラスの教室。
自習 と大きく書かれた黒板の前で、いつもの5人+3人に私は告げました。
今までは模擬戦に勝つことを目安に頑張てきましたが。
もう正直どうでもいいです。
アリーシャの件もあったように、クラスメイトの皆が何かゲームのイベントに関わっていて、危険がせまるかもしれません。
そうなったときに自らの身を守れるように強くなってもらわねばなりません。
というわけで。
「レベル上げ解禁です。皆200を目指そうと思います」
私が黒板に「目指せ!みんなでレベル200!^^」と書けば
「200レベルって剣王国や魔術王国のスペシャルナイトレベルですよ!?」
と、ジャンの護衛。
「アリーシャの件で気づきました。
何かあった場合自分の身は自分で守れるようにならねばなりません。
天使がきても魔族がきても身を守れるレベルになっていただきます。
とりあえず2学期でレベル200を目指しましょう」
私ががっとガッツポーズをとれば
「はい!頑張ります!」
「がんばろー!!」
「おー!!」
と、クラスの皆が頷いてくれました。
「え。君達レベル200だよ?普通に受け入れちゃうの?」
と、セディスが思わず突っ込めば
「セディスさん。いまさらです」
ジャンがやれやれと眉根をおさえ
「そうだよー大人って柔軟性がないか困るよねー」
リーチェも背伸びをしながらいいます。
「堕天使も倒したセレスちゃんですから驚かないです」
今度はアリーシャ。
「セディスさん、能ある鷹は爪を隠すといいますが、今更ばれているものを取り繕わなくてもいいのですよ」
クライム君がきらりと瞳を輝かせました。
「柔軟性の高いお子様達で……」
セディスが言えば、護衛sがむむむと言う顔をして
「でも流石に我々のレベルがあっさり抜かれるのは複雑ですね」
「ですね」
と、言うので
「安心してください。あなた達にはレベル300の特設コースを準備しています」
私がえっへんと胸をはりました。
「わー親切ー」セディス
「「ありがとうございます!!」」護衛s
「セレスなら死者復活をできたり、壁をすり抜けたり、足の指で瓶のふたを開けられたり、テレポートが出来ると言われても驚かねーぜ」
リカルドがにししと笑いながら言うので、
「流石に全部は無理です」
と、答えました。人を何だと思っているのでしょう。
足の指で瓶のふたを開けるだなんて器用な事ができるわけがないじゃないですか。
陰キャの上に不器用属性のつく私に、そのような器用な芸当ができるわけがありません。
「……ですよねー」
と、セディスがにっこり笑って……しばらくしたら青ざめ、
「って、全部は無理って事はあの中のどれか出来るんですかー!?何が出来るんですかぁっぁぁぁぁぁ!!」
肩を掴んでワシワシとしてきました。
「えっと……」
瓶のふた以外全部を言おうとしたら、セディスに口をふさがれます。
「や、やっぱり後でいいです。ここで言うのはちょっと」
急に真顔になるセディス。
むぐぐぐ。自分から聞いておいて、その態度は納得いきません。
なんだか私がいけないような雰囲気になっているのは解せません。
(それにしてもここにいる者たちが陛下よりレベルが高くなるってまずくないですか?)
セディスがひそひそ声で耳元でいいます。
父は確かレベル300でした。護衛sを鍛えてしまえば確かに父たちと同じくらいになります。
(安心してください!父たちには冬休みにレベル400のフルコースを考えました)
と、私がガッツポーズで答えました。
このゲーム、レベル999になれるのは裏ステージのみです。
ゲーム自体はレベル300もあれば余裕でクリアできます。
裏ステージを作るはずの私が無事なのでそもそも今現在では裏ステージが出現しません。
なのでレベルがあげられるのは400が最高でしょう。
基礎能力の高い父たちならレベル400コースも余裕でしょう。
父と兄sには次の冬休みに時間を空けてくれるように頼んだので修行をしようと思います。
私がにっこり言えばセディスが死んだ目で「わー、親切ー」と言うのがお約束でした。








