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41話 一時のお別れ

「それじゃあまたね!夏休みが終わったらまた会おうね!」


 と、駅でリーチェが手を振りながらいいました。


 おはようございます。

 お別れなのは夏休み中だけなのにフレンド達の解散にちょっぴり寂しいセレスティア・ラル・シャンデール(10歳)です。

 あれから、朝一番で聖王国のスペシャルナイト達が秘密裏に到着し、入れ違いにリーチェやクライム君たちも機関車や車で帰っていきます。

 リーチェとリカルドには夏休み中スペシャルナイトを内緒で護衛につけておくことにしました。

 フレンド達には危険になると発動する結界を張っておいたので、命の危険が迫るような事はないと思うのですが念には念をです。


「それでは夏休み明けに」

「お体に気を付けて」

「みんなまたなー!」


 と、それぞれ手を振って自分達が乗る列車や車に帰っていきました。



■□■



「まだ、動かすのは辞めた方がいいでしょう。魂が不安定です」


 聖王国から到着した医者がアリーシャの家で寝たままのヴェラルドさんを見ていいました。

 朝から身体が動かしにくくて起き上がれないようです。

 

「魂が不安定?」


「ええ、本来この呪術具は装着者の魂事縛り付ける魔道具なのです。ですから……本来なら儀式もせず外せるものではないのですが……」


 と、壊れた呪術具を見ながらチラリとなぜかこちらを見る医者。


 ……知りませんでした。


 何やら魂にひっついてたので魂からひっぺがし、物理で呪術具ごと魔族をつぶしてしまいました。


 セディスが物凄い目でこちらを睨んでいますが、気づかなかったことにします。


「それって何か悪い事なのですか?」


 と、アリーシャが心配そうに聞けば


「いえ、魔族は魂から完全に離れています。時が来ればじきに回復するでしょう。

 ですが、魂の回復のために身体を休ませ、睡眠をとることが必要です。

 魂が弱った状態で、魂が身体から離れてしまえば大変な事になります。

 聖王国のスペシャルナイト達が神殿に滞在する間は、ここで休養することをお勧めします。その間にこちらで引っ越しの手配をすませておきましょう。身の回りの世話をするものはこちらで手配しますし、私もここに滞在します」


 と、医者。


「あ、ありがとうございます!」


 と、アリーシャが微笑んで、ヴェラルドさんもお礼を言っていました。

 でも、どうやらアリーシャもここに残るようなので夏休み中、父と母に紹介するのは無理のようです。

 寂しいですが仕方ありません。


「セレス様、セレス様は明日汽車で私と聖王国に帰りますからね?」


 と、にっこり笑うセディスの顔がどこか怖いので私は「はい」といい子に返事をするのでした。

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