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1話 もしかして私……沸点低すぎ!?

私は、唐突に思い出しました。

 この世界はゲームの世界であるという事を。

 勇者や魔王のいるRPGの世界。

 そしてこの私。セレスティア・ラル・シャンデールは、そのRPGの世界で魔王復活とともに真っ先にOPで滅ぼされてしまう聖王国の国王夫婦の娘です。


 王国を滅ぼされて絶望したセレスティアは、その絶望のあまり自らに封印されていた闇の女神の力を開花させ、魔王軍をも退け、聖王国を乗っ取ってしまう。そして死んだ家族や家来の魂を縛り付け、仮初の王国を作ってしまうのです。


 魔王達もセレスティアの力を恐れ、聖王国には手出しできず、結界を張り、聖王国を世間から隔離してしまい、勇者が魔王を倒したあと、王国は世界に出現する、いわばおまけ裏ステージ。


 勇者たちが訪問すると最初は平和な国のように見えるのですが、勇者の仲間の一人。

 シャンデール王国の王子で王国の滅亡時、他国に逃れていて難を逃れて助かった神官騎士リュートとセレスティアを会わせてしまうと、セレスティアが夢だと真実に目覚めてしまいます、真実を認められないセレスティアが時空を歪め隠しダンジョンへと突入。

 もちろん裏ステージなのでダンジョンのボス化したセレスティアは魔王より強い。

 死んだはずの国王・王妃・第二王子などが次々とダンジョンで立ちはだかってくるのです。


 何より酷いのがラスボスです。

 レベルマックス999で最強装備をそろえたフルメンバーでも、生き返りアイテムが運よく発動しないと倒せないのです。もはや運ゲーと言っても過言ではありません。完璧運頼みでなんとか倒せる最強裏ボス。ゲーム掲示板にて、これ作った開発陣ゲームバランス考えてんの?馬鹿なの?死ぬの?と罵詈雑言だった記憶があります。 その最強にて最狂の裏ボス、それがこの私セレスティア・ラル・シャンデール(0歳)なのです。


 私はなぜかその裏ボス令嬢に転生したらしいです。


 何故それを思い出したかというと、ごくごくとミルクを飲んでいるときに、兄(4歳)のアレスが、「僕も飲みたいー!」と哺乳瓶を取り上げてしまい、「何してくれるんじゃワレ!??」と怒った途端――私は闇の女神の力が覚醒しました。



 闇の女神の力も、転生した記憶も。



 本来なら、愛する家族が目の前で魔族に惨殺され、愛した国民たちが目の前で魔族に食われていく様に泣き崩れ見ながら、魔王に復讐を誓ったその途端目覚める力を、私はミルクを取られた途端に目覚めさせてしまったのです。


 そこで私は気づきます。


 あれ?もしかしてわたし……沸点低すぎ!?

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