44 神隠し/尋問?
ここまで読んでいただいた皆さん、前から読んでるよーって皆さんマジ感謝です!!あざます!!
青葉煌めく深緑の天井! 夏木立からぼくたちを照らす木漏れ日! 溢れるマイナスイオン! 生い茂る雑草! そして……
縄で縛ったスーツを着たおじさんを尋問にかける女子高生!!
……、何この絵面。あそこだけ違和感がエグい。
「ねぇおじさん? いい加減に情報吐いたどぉう?」
茜姉はどこからか出した白いクナイをおじさんの喉の近づけ脅し? をかける。
けど、おじさんは表情を一切変えずにこう答えた。
「吐くわけないだろ? 女子高生が大人を舐めやがって……」
表情は一切変わってないのに……なんか、声が震えてる。
脅しをかけてる茜姉にビビってるのだろうか?
ぼく、この業界? のことなんて全く分かんないからあそこの二人のレベル差とかどんなに離れてるのかちょっと知りたい。
「さてー、なにも吐かないから皆んなでこのおじさんボコろか?」
清々しい笑顔で恐ろしいことを言う茜姉……。
「「いや、尋問はどうした!」」
二人とも、一気にツッコんだなー。
確かに殴るったらそれはもう尋問じゃなくて拷問な訳で。
「それに茜さん、アナタ一応聖女の二つ名を持ってるのにそんな発言して大丈夫なんですか?」
さっきも蹴ってたけど……、と呆れたようにため息を吐く嵐くん、それに対し茜姉は。
「今ここには君たちしか居ないし別に良いじゃん!」
というか聖女? 茜姉が?? ちょっと酷いこと言うけど、茜姉ってアホの子の部類だよ?? 姉ぶってて成績は良いけどアホの子だよ?? そんな神々しい人じゃないよ????
「なぁおじさん、いい加減吐かないと茜さんマジで怖いよ? 吐いちゃった方が楽だよ? 情報」
しれっとおじさんに近づいてる雷雨くん。
小さくピースをしているが、その指の間にはスタンガンのように電流が流れていた。
喋らないと電流を流すぞっていう脅しなのだろうか?
「ふん、そんな電気じゃぁ俺は落とせないぜ、坊主」
「へぇ、これでも?」
おじさんは未だ強がり、それに対抗してなのか雷雨くんは黒い電気を放出する。
「おま、それ……」
おじさんは顔を引きずり苦笑いを浮かべる。
うん、素人のぼくでも見るだけ分かる。あのドス黒い漆黒の雷はさっき襲ってきた怪魔? よりもおどろおどろしく、そして妖しい危なすぎるものだと……。
あれを喰らった最後、魂さえも焼き焦げてしまいそう、そんな気がしてならない。くわばらくわばら。
「「雷雨」」
嵐くんと茜姉が二人揃ってため息を吐きながら雷雨くんの肩に手を置く。
「お前なぁ。それ、やめろ」
「そうだよ雷雨、それ使ったら怒られるの私なんだからやめなさい!」
二人とも、なんかあの黒い雷に対して少し怯えているようななんというか、やっぱり凄く危ない術なのだろうか?
背中に冷や汗が見えるしさ……。
木々が風に揺られ、騒めきをみせるとおじさんの背後の木にヒビが入っていく。
「ウソ、私の気配探知で見逃すはずが……」
嵐くんはぼくの元に瞬時戻ってきては腕を掴む。
その間も茜姉はなんかあわあわしていて、よほど気配を拾うのに自信があったのだろう。
「おじさん何かしたの? もしかして陰陽師の間で密かに開発してたっ噂のあれが完成したっていうの?」
「それはお答えできないな、お嬢ちゃん」
なんかさっきより活き活きしてるおじさん。
バキバキ音を鳴らせて上の方から木が折れていき、割れた木の向こうには禍々しい黒いモヤ現れる。
見た感じ軽そうな見た目なのにそれに反して耳に届く音はズッシリとした足音。
「凪、逃げるぞ」
「え、何? ……ちょっと!?」
途端、嵐くんに全力疾走で引っ張られ黒いモヤとは魔反対に進んでいく。
ちょ、なにこれ少女漫画のワンシーンみたい!!
「雷雨!! 距離置くぞ!!」
嵐くんは割れた木の側に居た雷雨くんにこえをかける。
「これ、俺達ランク外だから茜さんの許可降りなきゃ戦えないな。つまんねーの」
成る程、よくゲームでもある自分より強いやつとは戦えないあれか……。
「……ッ!?」
気づけば雷雨くんは光の速さでこちらへと来ていて、ぼくの隣りを走っていた。
成る程って思ってたけど、隣に来ていたことに今気づいたよ!!
やってまいりましたなぎあら教室☆
今日のお題は怪魔。
怪魔とは、人の悪意や欲望の結晶。生き物に取り憑いたり直に攻撃したり、悪い奴らに人口的に造られたり養殖されてたりしています。凪が神域であってしまった怪魔は生き物に取り憑く系ので雷雨助けられた時の怪魔は人間の女しか取り憑かない系のめんどくさいタイプ。
質問がありましたらTwitterやコメントで教えてくださると幸いですのでヨロピク!
ではまた会いましょう!バイバイ




