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凪る嵐に光明を  作者: 雪風風兎
ヒロイン爆誕編 第参幕 妖術の魔法使い
30/47

27 カフェのテラス席で


らんが降りてくる何分か前。


 秋原あきのはらにて、のちのちびゃくと小悪魔を引きずって来た嵐が合流するカフェ。



 レジで買ったコーヒーを飲みながら、ある手紙を読み返していた時だった。


 テラス席の一角、おれとその目の前に奏という形で座っている。


 ピェェ!! 遥か上空から、俺をめがけて隼が飛んで来た。


 その隼は羽に傷があり、足には筒が付いていた。

恐らくこれは雪兎ゆきとの伝書鳩であろう。


 何故分かるかって? そりゃ目の前に座っている奏がキラキラした目をしているからだ。

 奏はなにげに雪兎の思い()などが判別できるらしい。(本人曰く愛の力)


 コーヒーを軽く飲み、隼を俺の腕に乗せる。


「ありがとさん」


 隼に感謝しつつ、筒から手紙を取り出す。


「おい白くんや! 早く読まんか!!」


奏が早く本を読んで欲しい子供の様にうずうずして、机をドンと叩く。


「そう焦らすな、今読むから」




「そうか、主人様は霊魔界れいまかいのサガルマタにおられるのか!」


「サガルマタじゃなくてサガルマータだ、世界の頭という意味な」


はぁ、とため息を吐き奏の間違いを訂正する。

気づけば隼は奏の腕へと移っていた。


 サガルマータ、世界の頭は現世だとエベレストのこと。霊魔界れいまかいと呼ばれる地獄や天国と

また別の次元に存在する妖怪の世界。

 わかりやすく言えば妖怪ウォ◯チの妖魔界といったところであろう。


「サガルマータとはどこなんだ」


あせあせとせがむ奏を横目にコーヒーを軽く飲む。


「現世と同じだ、エベレストと言えばお前でも分かるか?」


 奏はピクッと眉を動かし、言葉をはっする。


「あれだろ? アジアにある世界一大きな山だろ?」


「分かってるならいいが」


「ふん、私は主人様の元に行く!」


そう言うなり奏は黒い大空へと飛んで行く。

まるで水を得た魚のように。



秋原あきのはらそこは名前の通り、秋の原っぱにある町である。

八寒と八大の間にあり一年中紅葉が見れる地域だ。


そんな過ごしやすい地域にあるカフェの一角。


そのカフェのテラス席で指笛を吹く。

そして俺の伝書鳩である鷹が俺の腕へと掴まり止まる。


そして閻魔宮殿の蒼炎宛に手紙を出す。なんたって今、霊魔フォン(・・・・・)(スマホ)を所持してないからな。





名前 双華そうか


年齢 不明


性別 男


属性 自然 毒


所属 閻魔拾弐星


家族構成 弟


好きなもの チョコ・クッキー ブリ キス 和食


嫌いなもの 兄弟喧嘩 年下扱いされること


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