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凪る嵐に光明を  作者: 雪風風兎
ヒロイン爆誕編 第参幕 妖術の魔法使い
28/47

25 合流

今日もいきなり知ってお得! なぎあら講座☆


来左と未右は高校を飛び級したらしいですよ



「来ましたか、飛沫。ちょうどいいバランス」

と天秤の様な感じをした女性。(見た目は20才前後)


「飛沫〜、その女子誰〜?」

こちらは小学校低学年くらいの身長で、ペールブルーの髪をした少年。


「きっと紅葉組の戦士だよ〜」

とこんどはパステルピンクカラーの髪でペールブルーの子と瓜二つ(たぶん双子)の少年。


「これ、二人とも。閻魔様の前だぞ、少しは落ち着け。落ち着きのバランスを取るんだ」

とまたもや天秤の様な女性。


「「凛蓏りらはバランスバランスうるさいの〜」」双子と思われる2人は揃って凛蓏りらと呼んだ女性に文句を放った。


「これこれ、喧嘩はよしなさい」

とデカい机にト◯ロの様な大きさ(たぶん閻魔大王)が仲裁に入る。


 みての通り大広間に足を踏み入れると騒がしくなった。


「お前らが一番閻魔様に迷惑かけてるんじゃないかよ」

と呆れながら、飛沫は前に進むと、ポケットからチョコを取り出し、自分の口に放り投げる。


「ね、ねぇ? 飛沫、あの人が閻魔大王?」

ぼくは飛沫に近づいてト⚪︎ロの様な大きさの人を指して聞く。


「あぁ、そこのト⚪︎ロの様に、てかト⚪︎ロが閻魔大王ね」


 なんか今軽く上司をぞんざいに扱った気がする、と思ったけどこれは心の中に留めさせて置いておこう。

 なんか飛沫にも閻魔様にも失礼だし、これが日常かもしれないし。


「そしてそこの天秤女てんびんおんなが俺たち八大地獄最強の部隊、閻魔拾弐星えんまじゅうにせいの中で最も強い12人の1人、天秤宮てんびんきゅう凛蓏りら


 天秤宮、確かに天秤だね、見た目が。重力とかを操る能力だろうか?(某魔法アニメのキャラがそうだし)


「そしてこの双子、パステルピンクの髪の奴が双華そうかでこっちのペールブルーの髪が双葉そうば。コイツら見た目は小学校低学年ぐらいだが一応閻魔拾弐星の双児宮そうじきゅうだ」


「飛沫、僕達2人の方が先輩だぞ!それなのに何が一応だ、このこの」


 飛沫の説明が気に食わなかったらしく、双華そうかは小さな子供の様に蹴りを入れる。

 それに釣られてか双葉そうばも飛沫に蹴りをてやてやと入れている。


「それが痛くも痒くもないんだなー。スイッチが入ってないお前らの攻撃は」

と呆れた顔をして飛沫は言った。


「チョコくれるなら許してやらん訳でもないぞ〜」と双華そうかが言う。それに同意する、というよりは、兄貴分の言葉を繰り返す子分のように双葉そうばが「許してやらん訳でもないぞ〜」と呟いた。


「わーたよ。ほれチョコレート」


 そう言って飛沫は双子にチョコを渡す。


「ほれ、凪も受け取れ」


「あ、どうも」

飛んで来たチョコをひょこっと受け取る。


 そうしてる間にも飛沫は閻魔様にチョコを投げ渡していた。


「そうだ、凪くん」


「はい!」


 急に閻魔様に呼ばれてなんかやけに高い声で返事をしてしまった。


「キミはかが君に用があるんだよね?」


 アレ? ぼく痣のこと言ったっけ? いや言ってないよね??


「あ、このことは青空くんから聞いたことだから」


 青空から? いつ閻魔様に連絡したんだろ? 電話スマホは圏外なんだし。ウーン


「そのことなんだけどね」

と閻魔大王はゴメンと言わんばかりの手をだして話を続ける。

「ゴメンね〜今さ、がちくんは補佐官の仕事でEUにあるイギリス地獄に視察しに行ってていないんだよ」


「そうですか」


 話に聞いていた夏々千さんは不在であることを聞いてちょっと落ち込んでしまった。


 あれ? でもイギリスてEUから離脱してなかったけ? 地獄こっち現世あっちと勝手が違うのかな?


 すると後ろのドアが開き「「どうぞこちらへ」」と双子の未右ちゃんと来左ちゃんの声が聞こえてくる。


 ドアの方に目をやる。そこには、一部が白く染まった短髪で、腰には六花の(雪の結晶)ネックレスを付けた少年が立っていた。


「お! 凪、こんなとこで会うなんて奇遇だな」


 そういって愛しい笑みを浮かべてぼくのところに近寄ってくる。


「え? なんで(らん)がここに?」


「そりゃ、お前と一緒に地獄こちらの世界に飛ばされたんだからな」


 そう言いながら、嵐はぼくに鮮やかな紅色に染まった桜の花弁を象った髪飾りを付けてくれて……なんか嬉しい。


「なんだ? お前ら、もしかして?」

と飛沫が割り込んでくる。それにくっついてくるかのように……。


「どぅえきてる〜♪」「どうきてる〜♪」

双華が某魔法アニメのハ◯ピーかのように巻舌でからかってくる。双葉に関しては言えてない。


「愛のバランス、なんて美しい」

とそこにバランスと凛蓏が介入してくる。


「そういえば飛沫、わたしにはチョコをくれないのですか?」


「へ?」


 凛蓏が飛沫に問いを飛ばす。飛沫は不思議な顔をして凛蓏に返していた。


 そして横を見るとほっぺに焦茶色の物を付けていた嵐の存在があった。





名前 来左らいさ


誕生日 双子の日


身長 154㌢


守護星座 水瓶座


年齢 16歳


家族構成 母 姉


属性 海 風


好きなもの 姉・タピオカ・クレープ・チョコ


所属 閻魔宮殿 使用人めいど・閻魔拾弐星


悩み 姉が年齢を伏せていること




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