24 双子の少女 未右と来左
今日はいきなりのなぎあら講座☆
閻魔宮殿は現世にある電車を造ってる工場ぐらい広いらしよ。
大きな扉の前に立つと徐々に内側へ開いていった。
……あれ?飛沫、扉を押したっけ? いや、押してないよね? これ自動ドア?
「「お待ちしておりました、飛沫様」」
開かれたドアの両側から使用人? メイド? と思われる少女(妖)二人が飛沫にお辞儀をする。
しかも二人見事に揃って。これ手動式でいいんだよね?
「おう、未右ちゃん来左ちゃん、今日もお疲れ様」
飛沫はそう言うと、胸ポケットから菫横丁で買っていたチョコを未右ちゃん来左ちゃんと呼んだ少女に渡していた。
双子なのか髪の色以外がほとんど一緒。(右の扉にいるのが真っ赤に燃えるような赤髪のショートで左の扉にいるのが海のように深く濃い青髪のショート。どっちがどっちだろ?)
「「やったー! ありがとうございます♪ 飛沫様」」
嬉しくて喜んでる姿も息ぴったり。凄すぎる。
「「あ、その子ですか? ご連絡で申されていた現世から来たって言う少年? は」」
ぼくに気づいたらしくさらには飛沫が連絡していたらしい。
だけどぼくはれっきとした女の子なんですけど。
「あの、”私”は女子なんですよね」
アハハハとちょっと笑いながら言いたい事を無事に言えた。
あと地獄に来て初めて私って一人称使ったきがする。
「「そうですよね。……凪様、上官である飛沫様共々ご無礼をお許しください」」
使用人? である二人は深く礼をして更には2人揃って飛沫に無理やり礼をさせていた。
「いぇ、いいですよ。顔を上げてください」
なんだろ? 地味にこのセリフにデジャブを感じる。
「「そうですか」」
深くしていた礼をやめて2人は顔を上げる。
改めて見るとぼくより少し身長が低いことがわかる。
「そうだ、紹介してなかったな、この紅赤色の赤髪が未右でこっちの紺青色の青髪が来左だ」
いまだに深々と礼をさせられている飛沫が紹介をした。
「「私たち双子をどうぞよろしくお願いします」」
「ッあ、はい、こちらこそよろしく」
二人が同時に礼をするので、ぼくもこれに応じて礼を返す。やっぱり双子だった。
「あの、二人共、手をどかしてくれる?閻魔様の所行かなければならないから」
そうだった。ここで話して本題をすっかり忘れていた。
「「では、凪様、飛沫様、大広間へどうぞお入りください」」
さっきは気づかなかったけど、目の前にも同じく大きな扉があり二人で右と左の扉が開かれる。
「「一部の十二宮の方々が集まられておりますので」」
大広間につくと三人の妖とどデカい机の所に閻魔大王と思われる妖達がいた。
◯
「ようやく出れました、無限地獄!」
無限地獄の最下層に近い所にいた椿はやっとのことで大焦熱地獄に登って来たのであった。
「さて、おそらく今、地獄に飛ばされた人達は閻魔宮殿に集まって来る頃だろうから」
椿が言ったように今、地獄に飛ばされた戦士達が続々と閻魔宮殿に向かっていた。
「レッツ閻魔丁!」
名前 未右
誕生日 2月2日
身長 154㌢
守護星座 水瓶座
年齢 不明
家族構成 母・妹
好きなもの 焼き芋・来左・コロッケ・タピオカ
所属 閻魔宮殿 使用人・閻魔拾弐星
属性 風 炎




