01 見覚えのない洞窟
面白いと思ったらブクマや感想評価をお願いします☆
注意 地獄が舞台なのでシリアスと思われる人が多いと思いますがこの作品はコミカルな作風になっております。
それと、皆さん鬼滅好きすぎて技名見ると鬼滅の影響受けてるって言われるのに嫌気がさしてるので先に言っときますが、技は某REBORNの時雨燕炎流がモチーフなので鬼滅の呼吸のまんまですねとかはやめてください!!ルーツが同じだからってこれはほんとにやめて欲しい!
あと、これは”転生”じゃなくて”転移”です!!”転移”!!!感想やレビュー書く時に予測変換で間違われる方や転移と転生を一緒くたにしている人が多いと思われるのでお願いします!!
では第1話をどうぞ!
水たまりにつゆが一滴、周りに響き渡りそれと同じような音がそこら一帯から聞こえてくる。
ピチャピチャとぬるいお湯が”ぼく”の背中を叩くように落ちてくる。それにここ一帯がひどく蒸し暑い。
目を覚まして辺りを見回すと知らない洞窟にいることが分かった。壁はゲームでは王道のRPGなんかに出てくる洞窟でありそうな凸凹ぐあい。
「………。ここは、何処?」
苔か何かわからないけども辺りを照らしていて昼間のように明るく、洞窟が見回せる。
ヒカリゴケとかいうやつかな? 緑色に光ってるし。
目を擦り、もう一度辺りを見回してみる。
車が通るトンネルぐらいはあるであろう高さの天井からは、水滴が何度も地面に向かって落ちてゆく。それ以外は特に何もなく、通路はすぐに曲がっているため先が見えない。
「……………」
目を凝らしてよく周囲を見回しても、やはり状況がよく掴めない。
「……暑い、ブレザー脱ご」
流石に冬服では耐えきれず、ブレザーやセーター・マフラーを脱ぎブラウスの袖を折る。
そうだ、スマホスマホと思い鞄からスマホを取り出す……が。
「えっ……、嘘」
なんということでしょう、スマホに表示されていたのは圏外と書いてある二文字でした……。
これじゃぁマップも見れないし通話をもできないよ。
……なんてこった。
「どうしよう、どうしよう」
ぼくは少しばかり焦る。洞窟なんて初めてだし下手に動くと遭難しかねない。
いや、もう遭難してるんだ。
落ち着け、とにかく落ち着くんだ。
とりあえず、一呼吸して一旦落ち着こう。
「ズッ」
落ち着いたとたん、頭から目が覚めるくらいの痛みが体を駆け巡る。
頭痛も踏まえて思い出そう。
「よし、ちゃんと思いだせ、なんでぼくがここにいるのか探るために」
♢♢♢♢
左腕に付けている腕時計が夕刻である四時を指そうとしている頃。
「ん〜、学校終わったー!」
ザ・青春真っ只中を謳歌する女子高校生であるぼく、火野 凪は伸びをしながら駅のホームへと向かっていた。
時間が時間だけに家に帰る学生が多くいる。
まぁ、その中に自分も入るのだけど。
「もう、凪ったら、はしたないことして」
とサイドテールで髪を結んでいるぼくの親友、間切 海渡は言う。
「海渡は本当に、オカンというかお姉ちゃんというか」と思ったことを口に出す。
「もぉう、私は凪にちゃんとしてほしいの〜!」
とまな板のぼくが劣等感を抱き、男子には劣情を与えるに充分な胸を少し揺らし、姉ぶる海渡に「ハイハイ」と言いながら話を流す。
「絶対聞いてないでしょぉ、凪は」
その後もくだらない話や「凪、最近彼ピッピとはどうなのぉ?」「あ、キスもまだなんだっけ? うぶな乙女だねぇ」などとからかいを受けつつ二十分くらい、身延線の電車に揺られる。
「まもなく〜、終点富士、富士です。東海道線は乗り換え熱海行き、十七時四分発 四番線です」
などとおなじみの放送が流れて電車は目的地である富士駅に入線する。
その後、ぼくたちは富士駅南地下駐輪場から出てすぐの交差点まで来ていた。
「じゃぁまた明日!」
「うん、またねー」
お互いに手を振り上げると、青になったばっかりの信号を渡り、夕陽に照らされながら家へ帰っていく。
自分はというと、朝が雨だったため、歩いて帰る。
家の近くを通るバスは午前中に数本しかないため、乗ると歩いて帰るしかない。
しかも、親は仕事で八時まで居ないし……。
この頃のぼくはこの後何が起こるかも知らずにいつも通りの日常を過ごしていた……のであった。
よくこの作品転生物と間違えられるので記載しておきます。これは地獄に”転移”ですので勝手に人を殺さんといてください。
“転移”←ここ重要、テストでるよ!