第3話 本当のスタートライン
前回のジャスティスマン
街を騒がせてきたスカート切り裂き魔を突き止めた敏雅。
その正体は女の幽霊だった。
敏雅が戦闘しようとした瞬間、醍が乱入して力を奪い、ジャスティスマンに変身した…
「はああああああああああああ!!!」
ジャスティスマンの拳が怪人へ炸裂した。
「効か…ない…!」
すると女の拳は変化し、ドリルへと化す。
「キエ…ロ!」
女はドリルをジャスティスマンの腹へ突き、回転。
「がああああああああああああああああああ!!!!!!」
無情にも助けは来ない。
装甲が壊され、その場に倒れたジャスティスマン。
それを見た女はその場から消えた。
何度目だろう、この天井を見るのは。
ガキの頃作品を作っていた時以来…
「ってここは…!」
そこは敏雅の部屋だ。
「敏雅!」
醍は腹を押さえながら部屋の主を呼んでみる。
すると彼はトレイに菓子を載せながら醍のところへ来た。
「醍、起きたんだ。」
敏雅の姿を見つけた醍は
「おい!どういうことだ!あれはジャスティスマンの撮影じゃなかったのか!」
醍に襟を掴まれている敏雅は落ち着きながら
「僕はカメラを持ってた?」
その一言で醍は掴んでいた襟を離した。
そうだ、彼は本来ジャスティスマンのカメラマンだったはずだ。
なのにカメラを持っていなかった。
「…悪い。これはお前に」
醍がブレスをはずそうとした瞬間、
「それは外れないよ。」
「今、なんつった?」
「それは外れない。」
「なんでだよ…」
すると敏雅は少し黙ってから口を開け始める。
「いいか、これから言う事をよく聞いてくれ。まず、言わせて欲しいのが、君はジャスティスマンとして戦うしかなくなったということだ。そのブレスは諸悪の根源を倒さないと外れない。」
「じゃあまたアイツと戦うのかよ…」
醍は怯えながら言う。
「まあそうなる。でも安心してほしい。次は勝てるはずだ。」
「そんな無責任なこと」
「今、君は僕に強い怒りを覚えただろ?」
「当たり前だ。それがどうしたんだ。」
「ジャスティスマン…長いからZシステムとしよう。Zシステムの強化方法、それは負の感情を受ける、もしくは持つ事だ。」
「じゃあ、さっきからたまっていた怒りとかも…」
「そのブレスに溜まっている。もう分かっただろ、さっきよりずっと強くなっているんだ。だから頼む、怪人を早く倒してくれ。」
「俺は死なないよな。」
「ああ。」
すると醍は立ち上がった。
敏雅は尋ねる。
「やってくれるんだな。」
醍は答える。
「ああ。」
そして二人は例の場所へ向かって歩き出す。
例の女はまたいた。
「サカ…せrお…はyあく…」
「いくぞ、敏雅」
「ああ、頼んだ。」
「チェンジゴー、ドラゴンパワー」
すると醍は黒い粒子の霧に包まれて次の瞬間にはジャスティスマンと化していた。
「いける…もう俺は変わったんだ。そうだ。変わったんだ!」
そして醍が女を見た瞬間、彼の中で変化が起きた。
「やべえ…憎い、あいつが憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い…殺すっ!」
すると醍は女の攻撃をかわした。
そして…
「うううううううううううあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
女の顔を掴んで顔面を殴りはじめ、女が醍の手を振り払うと今度は両手で首を掴んだ。
その様はとても正義とは言えない、むしろ悪のようだ。
そして最後は
「ヘートリッドクラッシュ。」
ジャスティスマンは女を砕いた…
そして醍は尋ねる。
「なあ敏雅、俺、正義のヒーローみたいだよな?」
敏雅は笑みを浮かべながら言う。
「ああ。かっこよかったぞ。」
はい、お疲れ様です。
今回でジャスティスマンに対するイメージが変わったかと思います。
今回は貪欲にそれを狙いました。
一応今回の話をまとめると
・負けた
・勝った
ですね。
いや、その目怖い、ちょっ!!
【次回予告】
女は何故現れたのか
第4話 「ハジマリ」
※この作品はフィクションです。