1-2 異世界が現実にやってきた!なのでとりあえず全力で逃げてみた。
2話目です。とりあえず載せましたが、後で修正していきます。こんなんですみません
6月9日俺はアースの世界を満喫していた。
塾に行って、いい成績を取ろうとか思ってたのが遠い過去のように、俺はアースの世界にどっぷりとハマっていたのであった。
あの日アイグルの予備を哲也から借りてからは、学校から帰るとアースの世界に入っていくのが俺の日課になっていた。
始めた当初のスキルはダメダメだった俺だが、今の俺は違う。アースには、レベルの概念がなく、スキルと装備を駆使して、戦うのである。
まぁ、戦うのだけではなく、商売に精を出したりおしゃべりだけをしに来る人たちなんかもいるようだった。
ちなみに俺はというと、ダンジョン、冒険、戦闘こちらに主を置いている。
今も、ダンジョンにて5時間耐久でモンスター退治に勤しんでいる。
「いけぇぇ!白ぉっ!!」
俺に命令された白と呼ばれるモンスターが相手のゴブリンを蹴散らしていた。
その横では、大きな斧を持ったマッチョが、違うゴブリンをぶった斬っていた。そう哲也である。
「とりゃあぁあーー!!」
哲也の叫び声と共に相手のゴブリン2体は粒子となって消えていったのである。
「ふぅーなかなか手強かったな。」
そんなことを言いつつ、俺の方にやってくる哲也のまえには黒と呼ばれる猫の獣がいた。
「お前の魔物本当に優秀だよな、近くに敵が居なくなっても警戒心ハンパねえもん」
「お前のことがキライだから警戒してるんじゃないのか?」
そんなことを話ししてるうちに少し遅れて白が戻ってきた。
今俺がテイムしているモンスターは今のところ2体、1匹めは犬の獣アイスドッグの白というモンスターで、狼のような風貌で鋭い牙を持っている。大きさは現実世界の大型犬よりも倍近くの大きさで迫力はあるがテイムされてるのだけあって目元は野良のモンスターに比べると穏やかだ。
続いて猫の獣キラーキャットの黒だが、こちらは白に比べると現実世界にいる猫とさほど変わらず、全身艶のある黒い毛皮で包まれた上品な黒猫にしか見えないので、普段は迫力とかはあまりないのだが、いざ戦闘になると2足歩行で立って両手には刃物に近い長い爪が生えてくるのだ。アースの世界では黒い殺し屋と言われているそうで初心者の中では恐れられているそうだ。
白と黒…2匹の名前ははもちろん俺がつけたのだが…センスが無いのはわかってる。何も言わないでくれ。
俺たち2人と2匹はこんな感じで毎日ダンジョンに篭っていた。
俺自身は未だに1人でゴブリンを倒す力はないのだが、哲也と白と黒のおかげで俺のスキルは格段に成長していた。まず以前から持っていたスキルだが、
スキル(逃走D)40%の確率で逃げ切れる
元々Eだったものが能力が上がりここまでになっていた。
スキル(採集D)採集効率40%アップ
こちらは、スキルの統合をしてスキルレベルを上げるとDになったのだ。
さらにそれで終わりではない、
他にも新しくゲットしたスキルがあるのだ。
識別D
獣の心B、
調教D
捕獲E
罠作製E
テイマーC
称号中級者
である。
そう!先ほどの戦闘やスキルを見てわかる通りテイマーを目指しているのだ。テイマーとは、アースの中の職業の1つであり、モンスターを捕獲してそのモンスターの力を借りて戦うスタイルだ。
やはりゲームの中でも安定を求めている俺は、
自分が戦って危険な目に合うよりも、モンスターを戦わせて自分は安全地帯で見守る方が性に合ってるということからテイマーを目指すことになった。いや、俺自身が戦うとすぐ倒されちゃうとかもあるのだが、それを哲也に言おうものならあのニヤニヤしたニヤケ顔がさらにニヤニヤするであろうからこれは俺の尊厳のためにも言うつもりはない。
ちなみにその哲也はというと、
スキル
特攻E
統率力D
採集F
戦士の心B
剛力C
会話力C
投擲F
ナイトC
称号中級者
である。
俺も哲也も2日前に中級者になるクエストを受けており、その時に中級者になることができた。
ちなみにその時に俺が獣の心Bと哲也が戦士の心BというBスキルをてにいれている、基本スキルは自然に覚えたりすることが多いのだが、初めのうちは自分のなりたい職業のクエストを受けることにより、それに準じたスキルをゲットすることができるのだ。
哲也は体の大きさとマッチョを生かしナイトを目指した。俺はテイマーを目指すことになったのだが、俺の装備は軽装で動きの邪魔にならない魔法付与がされているシルクの生地が主になっていて、哲也は重装備になっている。青色のフルプレートアーマーだ。ただ軽装である俺にはテイマーで捕まえたモンスターという壁があるので軽装でもさして問題はない。
そんな俺たちは今、中級者と初心者が集まる王都アメリアに近いボア村を拠点にしていた。もっと中心部分に行けば上級者の溜まり場もあるらしいがなりたて中級者の俺たちにはまだ行けない。上級者になったら王都行きのパスが貰えるみたいで、それを使って中心部分に行けるらしいのだが、急ピッチで中級者になった初めて3週間の俺たちには関係のない話だった。
「明日の大型アップデートって何があるのかな?」
今は明日の大型アップデートの話をしている。
王都の酒場にて俺と哲也
言い忘れていたが、哲也はアースの中では、アイアンと名乗っていた。哲也=哲=鉄=アイアン
らしい、なかなか考えてあるなとか自分の名前を適当につけたことを後悔なんかしていない、
いや本当に
「なんだろうなー新しいダンジョンだったりするかもよ!最近上級者には、未確認スキルだったSランクスキルを手に入れてる人も出てきたらしいし大型ダンジョンができるのかもな。」
そんなことを話していたら遠くから声が聞こえてきた
「ゆーう!!アイアン!!」
「おまたせ!!」
息を切らせながらこちらに向かってきた女性は
こちらに着くと俺の持っていた酒を奪い取りゴクゴクと飲んでいた。
「ぷはーっうまい!!もう一杯!!!」
「おいおいメグ、人の酒を勝手に飲むなよ。」
「うっさいわね!!ケチくさいこと言わないでよ!」
何故か俺が怒られる羽目になってしまった。
人の酒を美味しそうに呑むこいつは最近いつも一緒に狩りをしているメグである。職業は盗賊でダンジョンにて罠解除などの役割をしてくれている。
「それよりも聞いてよ。新情報だよ!
大型アップデートなんだけど、なんかのゲームとコラボ企画らしいよ!!」
アニメとかとコラボするあれか!!
と酒を盗られた事を諦めながら俺は納得する。
「何とコラボするんだろうねー」
まさか、ド○○もんとか!?
ここは、著作権のアレで言わないでおこう
「まぁ、なんにしても明日は学校終わったらすぐに確かめてみないとだな!んじゃ、今日は早めに切り上げるとすっか!」
哲也の一言でこの場は解散することになったのだった。
えー、ゆうのおごりでもっと飲みたかったのにーとブーブーいってるメグをほっときつつこの日は2人といつもの装備屋で明日の準備をしてその日は落ちることにした。
「ふぅー」
俺はベットの上で考えていた。
「明日のアップデート楽しみだな。」
明日は学校終わったらすぐインするしかないな
とか考えながら俺は眠りについたのであった。
まさか、そのアップデートがこんなものとは知らずに…
次の日の朝に一応確認とログインしようとしたら、まだアップデートの作業があるらしく作業が終わるのが昼過ぎらしいので、諦めて学校に行くことにした。
「よっ!ゆう!いよいよだな」
俺が机に教科書を入れていると哲也が話しかけてきた。
「あぁ、学校終わったらすぐ家に帰ろうぜ」
そんな話をしていると予鈴が鳴り学校の授業が始まった。アースの事で頭がいっぱいで全然頭に入っては来てないが、とりあえずノートに黒板に書かれた事を書いていった。
そうこうしてるうちに4時間目の授業が終わったのだった。
昼休みになると、俺と哲也はいつものように2人で教室の机で昼ごはんを食べていた。俺はコンビニで買ってきた弁当を、哲也は売店で買ったパンを食べながらアースのアップデートついて話しあっていた。
「アップデートの内容見ようと朝見たらまだ作業中でログインできなかったんだよな」
「あっ、そうなのか遅刻しそうでそんな暇なかったから確認してなかったわw」
「ってか、もうそろそろ終わる頃だぜ、アップデート」
「どんなアップデートか確認だけでも確認したいよな」
「おう、そうなんだよ。さすがに学校じゃできないけど」
そんなことを話してた時に、向こうから売店から帰ってきた学生が俺らの席にやってきた。
「おーい、焼きそばパン売り切れてて、サンドイッチしかなかったんだけどー」
サンドイッチを両手に持って走ってくる学生は俺のもう1人の悪友 橘弘樹たちばなひろきである。
「おい!哲也!!一緒に売店行ったはずなのに、1人だけなんで先帰ってんだよ!!ってか焼きそばパンたべてるし!!」
「フッフッフッ、売店のおばちゃんに昨日のうちに焼きそばパンを予約しておいたのさ♪ 後お前を置いていったのはだな…」
「なんとなくだ!!」
「んでなんの話してたんだ?」
イラっとしながらも弘樹は哲也を華麗にスルーする。そういつも哲也はこんな感じなのだ
「ん?あれだよアースの話だよ」
「またかよ!お前達だけずるいぞぉ!!俺も来月にはバイト代で買ってやるからな!!」
俺は哲也から借りてるからやれてはいるが、弘樹はアイグルを持っていないのでアースはまだはじめられていないのだ。俺は先に借りられたことをラッキーとか思いながら
弘樹には悪いが、楽しませてもらっている。
そんなたわいのない話をしていた時
突如として、大きな揺れが起こった。
大きな地震
クラスのみんなが叫んでいる。
「きゃーーーーー!」
「おぅおい!!?」
「な、なんだよこれ!で、でかい地震だ!!」
俺達3人も慌てて身を屈めた
1分近くしてようやく収まり頭を上げて見ると、教室のなかはぐちゃぐちゃになっていた。
クラスの何人かは軽い怪我をしており、机の中の教科書はバラバラにぶちまかれていた。
「お、おさまったのかよ!?」
「う、うんそうみたいだな」
俺と哲也と弘樹はお互いの安否を確認した。
何人かが立ち上がりよろよろしていると教室に慌てた先生がやってきた。
「みんな無事かー!校庭に避難するぞー慌てず素早く移動するんだ!余震が来るかもしれないからな!!」
慌ててみんなが先生に連れられて外に出る中、俺はある異変に気付いていた。
校庭になんかいる!?
窓の先にある運動場のトラックの辺りに大きな影が見えた。よく見ると
それは、大きな鼻とその横から大きな牙が生えた体長2メートル近くある俺と哲也には見覚えのある生き物だった。
しかし、それは現実世界では見たことがない。
いや、いるはずのない化け物だったのだ。
最近始めたあのゲームに出てくるモンスター
そう思いながら口からもれていた。
「あ、あれはオーク!???」
車で家に帰る途中
いつも地元のパチンコ屋さんの前を通るんですが、パチンコ屋さんの前で歩いて帰ってる友人を見かけました。右手にはハーレム要員になるであろう美女を抱えながら
地元で抱き枕を持ち歩ける友人は勇者だと思います。友人の聖剣カリバーは今宵も火を噴くことでしょう。