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東方神魔伝  作者: 甘味処アリス
本格編──最後の戦い編──
12/18

第3話『プロローグ2』

今回めっちゃ短いです。

 それは、世界を唯一とする大事業。

 その根底に潜むのは、何かを恐れる恐怖心。「人類の為」何かを思い描く期待感。

 その名は、人類の持ち得る悪性そのもの。人それを──(ビースト)、人類悪と呼ぶ。


 本来存在しないはずの、100番目の人類悪(ビースト)。司るは、失望。

 自身の期待と、それを裏切られることによる諦観、憤怒。勝手に期待して勝手に失望する、そんな傲慢さは「この世界では」人類悪となった。


 自らを人類悪としたくない。

 しかし、自らの願いを叶えたい。

 もう一度だけ彼女に会いたい。その願いを。そして、人類悪となってなお、ソレは願いを捨てきれなかった。


 いつの日か、強欲を孕んだソレは、未だに止まることなく蠢く。

 自身の願いを叶える。その一点においては、ソレは一切の妥協を許さない。


 ソレは、いつしか微睡みの中にいた。

 混濁し、朦朧とする意識の中、彼は本来の自分の願いを失った。

 ありとあらゆる抑止力を撃破した。

 地球(ガイア)の抑止力も、獣たるその身には通用しなかった。

 人理の抑止力も、獣たるその身には通用しなかった。


 願いを失ってなお、ソレは願いをもつ者らを蹂躙した。願いを叶える者らを蹂躙した。

 故に、ソレは傲慢たるもの。

 終局能力を持つものを従える、終局の魔神。

 ──その名は、傲慢の魔神。

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