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東方神魔伝  作者: 甘味処アリス
前座編──集まる人々、再開の絆──
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第1話『挨拶代りのVS始祖神』

この作品は多数の作者様の協力によって成り立っています!ご協力していただき、ありがとうございました!

この第1話含め、時たま短いときがあるのでご注意ください!

僕が一歩踏み出した途端。世界が、ガラリと一変した。

 荒廃した世界。所々戦火が立ち上るここでは、今も剣戟音が鳴っていた。


「ラァァァァア!!」

「ふんっ!」


 遠目に見える彼は確か、博麗霊斗か。ここの時間軸は少し特殊ならしい。

 僕がいる幻想郷よりも少し時間が古い、ということだろうか。……いや、もしかしたら20年間ずっと戦い続けているという可能性もあるか。


「よく来たね、山羽霊樹クン」


 そう言って僕に話しかけてくるのは、黒いカーゴパンツの青年だった。


「アレを見ろよ。20年間、ずうっとあの調子だゼ? 本当、飽きないもんなのかねー……」


 青年は剣戟音の方を向いてそう言うと、はぁ、と一つため息を吐いた。そのまま僕の方に改めて向きなおる。


「始めようか。我が始祖神の名にかけて、全力で戦うと誓おう」


 僕はその言葉に、頷くだけしかできなかった。ことの発端は案外些細なもので、紫さんに修行と称して連れてこられたのだ。そして、この状況。うん、ワケがわからないね。


 僕はそう思いつつも構える。武器はどうしようか、英霊はどうしようか、考えることはたくさんだ。


「よし。──『叛逆の騎士』モードレッドよ。我が問いかけに応え、汝が力を我に授けよ。憑依英霊!」


 僕はモードレッドを選択して、詠唱する。体が白塗りの魔力でできた鎧で覆われ、最後に兜を被る。


「……アイツみたいだな。ギヒッ! 楽しもうぜェ!! 俺の名前は終始終作! まあ何とでも呼んでくれや!」


 終作はそう言うと、いきなり拳を振り抜いて来た。

 僕はそれに対して、邪悪なる聖剣クラレントを使って防ぐ。


 拳と聖剣が交差する。そして、終作の拳には傷など一つもない。どんなトリックかは知らないけど──厄介だね。


「我が復讐の剣より命ず。叛逆の騎士たるこの身に、復讐者アベンジャーとしての役割を与えよ!」


 僕はそう叫ぶと、今まで以上に黒く輝くクラレントの切っ先を終作に向ける。


「我が宝具の一撃を受けてみよ!」

「やだよ、痛いじゃん」


 終作はそう言うと、後ろ回し蹴りを僕の鳩尾に叩き込んだ。


「ぐっ……! 『黒化剣聖』!」


 僕の詠唱と同時に、背後から影に飲み込まれた何十もの剣聖が召喚され、終作に襲いかかる。


「『必然たる勝利(エクスかリバー)』」


 クラレントを振るうと、そこから発生する剣の砲撃が終作を飲み込んだ。


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