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闇のカラス・改訂版  作者: 黒田明人
闇烏2
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25

  

 それからは何も無く、熟睡して翌日の朝。

 モーニングを食って、部屋でのんびりしながらおやっさんに連絡。

 国際通話になるが、着払いで良いよね、クククッ。


 電話主はハト。


 闇烏にしたかったけど、生憎と上司のネーミングセンスに任せるしかなく、男装の時の全体的に白い格好からそう名付けられた。

 だけどさ、平和の象徴みたいな鳥なのに、実質的には殺し屋の愛称って全然イメージが合わないんだよな。

 まあ、カモフラージュにはなったけど。


 それはともかく、現地の状況を説明すると、やれると思っていたとか言うんだけど、何かのテストだったのか。

 改めて本当の買主の説明を受けるんだけど、どうやら売りと言うのはテストの話で、出向と言うか推薦と言うか。

 相手の名前を聞くんだけど、どうにもかつて知ってた奴がよく使う偽名と同じだ。

 そいつは日系ドイツ人のクォーターで、確か所属はフランス特務だったはずだが。


 今度の職場はフランスかよ。


 フランスのマフィアと言えば、長靴に祖を持つ正統派のアレか。

 本場物のマフィアかよ。

 この頃からダブルスパイやってんのか。


 会うのが楽しみだな、クククッ。


 フロントに連絡して隣の部屋を1日借りる。

 友人に頼まれたと言って。

 荷物を持って隣に入り、元の部屋番号を連絡。


 コップを壁に当てて盗聴開始。 


 ドアにスリッパを挟んでおけば、開けて入る音がする。

 無人なのでどっかに連絡をしている様子。

 ふむ、襲撃とかそんなんじゃなかったか。

 ポケットの中のケータイが震えるから。


 キングスで話をすると、何故居ないのかと言われる。

 ちょっとした用心だと答えて、部屋を出て隣に入る。

 妙に感心した雰囲気で、確かに優秀だと言うが、それぐらいの用心は当然だろ。

 紹介先の名を相手が告げて、確認は完了した。

 ここは何日借りているのかと聞かれ、1ヶ月と答えておく。


 それならと、ここで待つ事になった。


 どうやら数日、手待ちになるようで、部屋の期限が来るなら改めて借りるつもりだったらしい。

 フロントに連絡し、同じ部屋に泊まる事になったと伝えておく。

 オレの変装を見て、本当に日本人かと聞くので、日系ドイツ人のクォーターと答えてやる。


 お、動揺したか、まだまだ甘いな、クククッ。


 以前でも二流ぐらいだったのに、それの15年前になるんだし、甘いのも当然かも知れん。

 年齢を聞いてみると25才だと言うが、そいつはサバだろ。

 え、18才? と聞き直してやると、またぞろ動揺する。

 そう何度も動揺するなよ。

 余りに看破するので正直に話す事にしたらしい。

 なので生粋の日本人だと答えておく。


 どうやらこいつとペアを組む事になるそうで、顔合わせを兼ねての迎えだそうだ。

 そう言う事なら肌を合わせておくかと言うと、そんな趣味は無いと後ずさり。

 ほおおお……こいつ、アッチの趣味か、クククッ。

 お前、男が好きなのかと言ってやる。

 違うから近寄るなと、何だか必死だな。

 女だと言っても信じようとしないそいつ。

 おっかしいな、年齢と性別は伝えたんじゃないのか。

 ああ、こいつには内緒になってるんだな。

 中々茶目っ気のある上司じゃないの。


 巧くやっていけそうだな。


 ならばオレも遊ぶとするか。

 チャキッと銃を出して、さあ服を脱げと、殺気をわざと出してやる。

 首と手を振るばかりなので、スライドさせてチャンバーに送り込んでみる。

 諦めて脱ぐようだが、頼むから抱くのは無しにしてくれと懇願する。

 下着になってこれで良いだろうと言うので、シャワーを浴びるのにそれで良いのかと言うと、シャワールームに飛び込んで、中で脱ぐようだ。


 よし、乱入してやろうな。 


 マガジンを抜いてスライドさせて弾を落とす。

 手間だけどこれをやらないと暴発すると困る。


 よし、オレも風呂に入るか。


 全裸になって風呂のドアを開けようとすると、中から必死で閉める奴。

 良いから開けろと言い、絶対手を出すなとくどい程に言った後、開けて硬直する奴。

 本当にこの身体、抱きたくないとか、アッチの趣味なのか、と言ってやる。


 嘘だぁぁぁ……パニックかよ、クククッ。


 ◇


 あれ、何を落ち込んでいるんだ。


 ブツブツと言っているのを聞くと、初めてだったのにとか、お前、遅いな、それは。

 18でまだとか、まるで日本人だぞ。

 仕方が無いからやり方のレクチャーをして、何とか再度の行為となる。

 少しずつ慣れていけば良いさ。


 翌日も朝から行為。


 メシは運んでもらってやりっ放し。

 覚えると止まらない、若い本能ってか。

 まあ、好きなだけするといい。

 ゴムは大量にあるからよ。


 そんなこんなで数日後、やっと迎えが来るらしい。

 シャワーを浴びて男装メイクに男装の服。

 そうやるとどう見ても男だせと。

 煩い女に付き纏われない方法は、オレと仲良くすれば良い。

 アッチの趣味だと思われるから。

 そう言うとケラケラ笑って、それは良いなと。


 どうやら迫る女が居るらしいが、おばさんか、おばさんなのか。


 オレは4つ年下だからちょうど良いだろうと言うと、あれは本当だったのかって、信じてなかったんだな。

 でも、気に入られたようで、これから仲良く任務がやれそうで何よりだ。


 迎えは渋いおじさんタイプ。


 親父って……ううむ、まさか御曹司だったとは。

 仲良くなったかと聞かれ、完璧と答えておく。

 つまり寝たのかと息子に聞いて、オレの初めてを奪われたって、おいっ、まだ言うのかよ。

 豪快に笑って、精々敷いてやれってお墨付きを頂きました。


 さあ、行こうか、相棒。

 目指すは遠く欧州の地。


 何で行くのかと思えば、クルーザーで沖合いまで行って、そこから豪華客船での船旅だそうだ。

 つまり、豪華客船で途中下船して、迎えに来たって訳か。


 着くまで船でしようか、なあ、相棒?


 ◇


 それはもう、サルの如く、本能のままに。


 親公認の仲になったようで、朝から晩まで元気だね。

 そんな中、現地で活動するにはフランス語があると良いが、キングスだけなら覚える必要があると言われる。

 そう言う事ならと、フランス語に切り替える。

 かなり驚いた様子で、それなら文句無しだと。


 あれ、お前、フランス語は?


 どうやらドイツ語はいけるが、フランス語はカタコトらしい。

 仕方が無いので、ドイツ語で対話する事になる。

 これは凄いなと感心されて、息子に教えてやって欲しいと頼まれた。


 よし、これからビシバシ鍛えてやろうな。


 という訳で、現地に着くまでスパルタ語学教室が開催されたのでした。

 行為を餌にすると、非常に効率がよろしかったです。

 

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