52話 競技決定!
お昼休みが終わって5時間目。この時間は体育祭の出場競技決めということで、クラス委員のわたしは球技大会のときとおなじようにみんなの出たい競技を聞いていた。
かけっこ、借り物競争、二人三脚、ムカデ競争などなど。様々な競争を一つずつ「出たい人ー?」と尋ねて、人数が多いところはじゃんけんで決めていく。何度かじゃんけんがあったものの、ほぼ順調に決まっていって、わたしとてれすも無事に二人三脚に出られることになった。
まだ決まってないのはクラスリレーだけだ。
「クラスリレー出たい人ー?」
しーん……………。
なぜかみんながみんな、わたしから目をそらす。まぁ、一番大事なクラスリレーに自分から出たいっていう人はそうそういないだろう。みんな他の競技もあるし。
クラスリレーは5人なので、わたしとてれすであと3人。
このままではらちが明かないので、こういったときの必殺技を使うとする。
「50メートル走が速かった人でいい?」
わたしが言うと、「いいよー」と大半の人が返してくれる。………何人かは「うわー」といった顔をしていたが。
前にも言ったけど、自分のタイムがはみんなわかっているから、選ばれるかどうか、なんとなくわかる。でも、自分からじゃなくて選ばれてなら、仕方ないって気持ちで楽に出場してくれるはずだ。
というわけで、わたしは先生に質問してみる。
「先生。50メートル走のクラス上位3人って誰ですか?」
「ちょっと待ってねー。えーっと」
そう言って先生は手元の資料をペラペラとめくる。さてさて、誰になるかな。
「うちのクラスの一番は高千穂さんかな。でも高千穂はすでに出ることになっているから、そうなると高井さん、赤川さん、山中さんね」
選ばれた3人は喜んでいいのか、誇っていいのかと微妙な顔をしていた。それにしても、てれすが一番なんだね。すごいなぁ。さすてれだなぁ。
………それは置いといて。これでうちのクラスのリレーメンバー5人が出揃った。となりのクラスはきっと北川さん南山さんがいるはず。でもこっちにはてれすがいるし、みんなで勝ちたい。
こうしてすべての競技が決まって、わたしも自分の席に戻る。すると、隣のてれすと目が合った。
「お疲れ様」
「ありがと。でもいつものことだから」
「そういうもの?」
「うん」
でも、てれすにこうやって労ってもらうのはなんだか嬉しい。わたしはえへへと笑って席に着き、黒板の方を改めて見る。
誰がどの競技に出るかは決まったので、あとはその競技にどういったペアや順番で出るかを先生が確認していくだけだ。
これも一つ一つ先生が聞いては紙に書いていく。
「それじゃ、二人三脚に出る人は前に来てペア教えてー」
先生の言葉に、二人三脚に出る何人かがペアを伝えるため、前に集まっていく。
わたしも行かないと。
「てれす、いってくるね」
「ええ、ありがとう」
てれすに送り出されてわたしも先生のところに向かう。
「はいはーい! 先生、わたしとてれすもです!」
みんなより少し遅れてしまったので、先生が忘れて次に進まないように、手を上げてアピールして行ったら、先生が苦笑いを浮かべていた。
「忘れたりしないから大丈夫よ、最上さん」
「あはは………すいません」
軽く謝って席に戻ると、隣のてれすが照れていたように頬を染めて、わたしが近づくとじとっと不満そうにわたしに言う。
「どうしてわたしの名前まで………」
「あ、ごめんてれす」
てれすの名前もまあまあ大きな声で言っちゃったから、変に注目されたのだろう。わたしは別にいいけど、てれすはそういうの好きじゃない。
でも、てれすもわたしがわざとにやったわけでないとわかってくれているらしくて、すぐに許してくれる。
こうして5時間目にやるべきことはすべて終わり。あとは練習と本番。あ、ちなみにリレーは順番を決めなくてもいい。うちの学校では本番直前に順番を入れ換えるのもいいことになっているのだ。
そして、先生は書類をもう一度見直してうなずくと口を開いた。
「みんな、がんばりましょう」
『おー!』
結城天です。こんにちは。
4月は一度も更新できず、ごめんなさい。
5月からはがんばっていきます!
ありすとてれす、体育祭編。
これからもありすとてれすをよろしくお願いします!




