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詩*夜空へ*

言付け

作者: a i o

「お月見企画」参加作品

空っぽの

枕に言付ける月明かり


冴えた目に

漂う蒼い夜


なんとなく君が

心許ない夜


整えられた円

見透かされている内側

硬質な眼差し


なんとなく僕が

心許ない夜


見咎められる程度に

君は罪深く

見放されない程度に

僕は頼りなく

在るけれど


夢みる分にはいいものだ、


そんな言付けに

耳を貸すこともなく


埋め合いたい

隙間という隙間

満たされるよりも

尽くし果てた先に


尾を引く光の中でふたり

奪い合いながら

泣いてしまいたい

手にした悲しみの

その温かさに


夢みる分にはいいものだ、


そんな言付けに

目を向けることもなく


冴えた目に

たゆたう蒼い夜


なんとなく僕らが

心許ない夜


歪なまでの縁

見越してる内側

硬質な微笑み


尾を引く光の麓でふたり

背を合わせながら

笑い飛ばしてしまいたい

降り落ちた正論の

その馬鹿馬鹿しさに


僕ら



こんなに 寂しくったっていい











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― 新着の感想 ―
[良い点] <こんなに 寂しくったっていい ここが心に残りました。 寂しさから逃れたいというのではなく、それを受け入れることでこの詩のぬくもりを感じ、脈動を感じました。 月の光のつめたさは寒さとは違っ…
[良い点] 詩のアプローチを変えて、今度は物悲しさを醸し出す詩。 寂しさを全面に押し出して、月の冷たさに触れる感情。 そういう感情が、太陽に照らされるだけの月にあってもいいんじゃないか、そんな気持ちに…
2015/09/27 21:15 退会済み
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