プロローグ
ようやく出来ますた( ̄▽ ̄)ゞ
ガスタフは、暗い森の中を歩いていた。
彼は、生まれてから、一度も島の外に出たことはなかった。
おじさんと呼ばれてもおかしくない。
年齢的には若いとはもう言えず、はっきり言って
なんの変化もないこの島に 一生居続けるのもどういうものか。と深く考えていたりもした。
この島の中心部、ガスタフが住む小さな村からすぐ近くのこの森も 島に住み続けてきたガスタフにとっては、迷うことはもう無くなった。
島には多くの魔物が潜んでいる。
村の安全のために、こうやって毎晩夜回りするのも もはや彼の習慣になっていた。
ろうそくで闇の先を照らしながら、腰には短剣を身に付けてガスタフは、進んで行く。
ガスタフ 「今日も、たいていの魔物は討伐したはず
だ」
そろそろ彼は、村へ帰ろうと思っていた。
村へ行く方向に、身体の向きを変えた時 ふとろうそくが、少し先の闇を照らした。
ガスタフ 「これは…。」
最初は、それが何か分からなかった。でも体勢を低くして、ろうそくの灯りをはっきりと『それ』に近づけるとようやく理解出来た。
ガスタフ「まさか……!これは人の手だ! 」
更にろうそくで闇を探ってゆくと、『それ』が姿を
表した。
ガスタフ「おい、聞こえるか!
ウルフにやられたんだな。」
見たところ、8歳くらいの少年で 美しい銀髪の髪をしている。
麻の服はボロボロに破け、背中にはウルフに肉を食いちぎられたであろう 深い傷痕が残っていた。
こんなにも危ない森で、手ぶらで半袖の麻の服というのは、あまりにも不可思議だった。
少年 「う……。」
ガスタフ「!!」
意識はある。小さなかすれたその声が、その根拠を
明確にしていた。
ガスタフ「今、村に連れて行ってやるからな。
もう少しの辛抱だ。」
彼はそう言うと、少年を抱えあげた。
筋肉のついた、大柄な身体で少年を軽々とおぶると、またろうそくを照らしながら、村へ向かって行った。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次から、第1話になりますなぁ( ´∀`)