第一生《夢を終わらせるもの3》
彼の名は《利人》
彼は施設の管理人である
利人「君はどうしてここに来たんだい?」
アニ「家に居場所がないの…」
利人「へぇ、そう、お腹空いてるでしょ食べながらでいいから少し話そうか」
アニ「…」
そう言って利人はアニを食堂へ連れて行きました
ガチャ
利人が戸をあけた
するとそこには数人の子供がいた
???「わぁ!新しい子?いくつー?!」
???「ねぇ利人!この子も私たちと同じ?」
アニ「えっ…あっ…」
利人「こら、質問タイムは後にするんだなそろそろ時間だろう、君たちは自室に戻りなさい」
子供達「はぁーい」
そう言うと子供達は食堂を出て行った
利人「好きなところに座りなさい」
アニ「はい…」
アニは日の当たる窓際の隅に座った
するとキッチンの向こうから髪を束ねた長髪の男の人が出てきた何故かサングラスをしている。
長髪の男の手にはご飯の料理の乗ったトレイがあった
長髪の男は料理をアニの元へ運び
長髪の男「お食べ」
それだけいい去ろうとした
利人「ちょっと!ちょっとー?挨拶まだでしょ!ほら!挨拶して!」
長髪の男「俺は調理師の夢道だ、お前の名は?」
アニ「愛艿です!」
夢道「アニ…?そうか…」
それだけ言うと夢道はスタスタとキッチンに戻ってしまった
利人「あはは、ここの施設はちょっと変わり者が多くてね、まぁ君も時期になれるだろう、戻る気は無いんだろう?さ、話そうか」
利人「アニは超能力についてどう思う?信じる?それとも信じない?」
アニ「超能力?」
アニはパンをちぎり口に含んだ
『美味しい!』
リヒト「そう、例えば人の心が読めたりとかさ、予知夢が見れたりとかさ♪ね?どう思うかな?…アニ?…」
アニ「ぅっ…つっ…っっ…」
アニはパンがあまりにも美味しくて
口いっぱいにパンを頬張ったせいで
喋れなかった
利人「アニ…落ち着いて、パンは逃げないよ…」
アニはパンを飲み込んだ
恥ずかしくて少し赤面しながら
アニ「超能力は、使える人は使えるのかな、って思う…」
利人「そっか…アニ…この施設はね誰でも入れる施設じゃないんだ…」
アニ「?」
利人「この施設は超能力を持つ人しか入れないんだ、ここの職員もみんな超能力を使えるんだ、超能力って言ってもスーパーマンみたいな力を使うわけじゃないよ?人の心がわかったり予知夢見たりとかそういう人たちなんだ」
アニは不安そうに顔を歪める
利人「アニは超能力を使えるんだよ、」
アニはショックで倒れた