《第一生》夢を終わらせるもの2
その子は
真っ黒なかみ、真っ黒な瞳
白い肌、
まるでお人形のように
可愛らしい少女でした。
少女が自分の力に気付いたのは
施設からとある千葉にある家庭に引き取られてから…
父《幸弘》
母《冥美》
2歳年下の男の子《玲》
この家族に引き取られてすぐ
父、幸弘と母の冥美は離婚をした
もちろん幸弘と冥美は
アニを本当の娘のように愛してくれた、
だが、次第にアニは
父と母に邪魔者扱いをされ
心を閉ざした。
幸弘と冥美が離婚して
アニは冥美と玲と一緒に横浜に引っ越した。
アニは転校し
転校先でクラスメイトに虐められた
彼女は見た目のせいで
悪魔と呼ばれ
その噂は広がりました。
ですが
先生も誰も助けはしませんでした。
彼女はそれ以来
予知夢を見るようになったのです。
〜8月27〜
アニ『変な夢、怖い、嫌な夢見た、今日は家から出たくない』
アニ「まま、今日は具合悪いから学童に行きたくない」
パシンッ‼︎‼︎
冥美はアニを思いっきり引っ叩いた
アニ「………」
冥美「なんてこと言うの!あたしは忙しいのよ!バカなこと言わないで!さっさと支度して出て行け‼︎休んだらぶっころすからな!」
冥美はそう言い、仕事に向かった、
そしてアニは学童に向かった。
そして夢と同じ地獄をみた
途轍もない恐怖を味わったアニは
家出を決意した。
〜8月28日〜
アニは自転車に乗り遠くを目指した
とにかく遠くを目指した。
そして深夜、
8月29日を迎えようとしていた頃
アニは保護され施設へ預けられた。
アニは再び施設で暮らすことになり
ある男と出会ったのです