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王様

 その日、王城のバルコニーに立ったエドワード王は、集まった民衆の前で、声を詰まらせて演説を終えた。


「――私は、王である前に一人の親だ。君たちのような若者を死地へ送る痛恨、神よ、どうか私をお裁きください」


 王は天を仰ぎ、溢れる涙を隠そうともせずに、勇者たちの肩を一人ずつ抱き寄せた。その震える手、湿った瞳、そして絞り出すような「必ず、生きて戻れ」という言葉。若き勇者たちはその熱い慈愛に打たれ、己の命を捧げる決意を新たにした。


 民衆は、これほどまでに国民を想う王の姿に、惜しみない喝采を送った。王は、遠ざかる一行が見えなくなるまで、何度も何度も、小さくなる背中に向かって手を振り続けていた。

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