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湖の畔でおっさんと少女が黄昏る物語  作者: 流離の風来坊


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登場人物ご紹介

 アレス(櫻井(さくらい)誠)


 医学博士。医療の先端研究者であり、研究ガチ勢。専門は大学付属病院の第三内科から院長の指示により老年科を独立させた。老年科はお爺さんやお婆さん等お年寄りを治療する部署ではなく、人間の老化など、なぜ老いるのか? なぜ死ぬのか? など寿命に関することや、かつて不可逆と言われた神経細胞の再生を成功させる専門科目である。研究素材として産卵したら100%死ぬサケ科サケ属を使い、脊髄幹細胞を利用していた。脊髄幹細胞を培養、再注入すると神経が再生・回復する。副作用もない。十年の車椅子患者さんは一日で手足が動かせるようになった。(北海道大学付属病院が後追い実験で実施、それはNHKの特集でドキュメンタリー化された)


 研究の際にタイムトラベルを可能にする薬を発見、製造する目途まで成立させ、ノーベル賞候補に名誉教授(付属病院長)より推挙される。


 後遺症などの治験には研究室で実現させねばならない、後追い実験が可能でなければならないという科学の不文律・通例の所、自分自身を被実験体にして、こっそりと自分の後悔した過去を改善させようとタイムトラベルを始めてしまう。


 しかし学生時代の女子学生の命を救ってしまったことを繰り返してしまい、バタフライエフェクトで本来の歴史を変えつつあり、それに気づくも後戻りできないほどになってしまった。


 神々の世界でも歴史改変の問題が取り上げられ、女神ハルが「仕方がありません。親類縁者、友人知人含めて異世界へ転移させ一気に問題解決しましょう」と決断、『勇者たちの使命感』の100年前に転生し、勇者として妻の里江(魔法使い)、娘の由衣(神官系魔法使い)と共に魔王に挑むことになった。


 圧倒的強者である魔王には敵わず命を落とすが、100年後に息子聡(勇者)らが史上最強として魔王を倒し、その異世界に平和をもたらした。



 リエ(櫻井里江)


 誠の妻。女優。異世界に来る前も女優として活躍しており、異世界では旅の巡業劇団にて主役を張っていた。たまたま誠のいる村に巡業に来た際に誠の存在に気づくも、アレスが誠だと確信までには至らなかった。それまでは巡業しながら各地を巡り、夫の誠、息子の聡や娘由衣を探していたが見つからなかったこともあり、慎重に判断していた。


 王都より招集が掛かり、勇者パーティに参加するように王命を受け、改めて誠や由衣に巡り合う。馬車での会話で親しくなったうえで、やはり自分の夫だと気づく。そしてユイという神官系魔法使いが娘だという事にも気づく。


 しかし、魔王戦にて生きて戻ることが過去に一度としてない事実に、出会ったばかりの夫と娘との交流が、運命が途切れてしまう。



 ユイ(櫻井由衣)


 お兄ちゃん大好き……という程ではないが、寧ろお父さん大好きなイケナイ娘。アレス(父親の誠)が滞在する村の冒険者ギルドに雇われ、安い賃金で回復魔法を使って冒険者を治していたところ、夏祭りの花火の事故で負傷者多数、その対処に呼ばれ、中心的に活躍していたアレスと出会う。父親に似た懐かしいオーラを感じ、注目する。怪我人の治療で奔走するも、その貢献により、且つ、教会の神官でもあると判明してから報酬が増えて大喜びした。



 マリーナ


 冒険者ギルドの看板娘。アレスに密かに恋心を抱いている。アレスが王都から召集を受け、王命にて勇者となることで深刻な気持ちを持つ。魔王を倒したものが過去に一人もいないからであった。このままではアレスが死んじゃう! と焦るものの、何もできずに落ち込む。


 村の女性たちがこぞってアレスに告白しているのを眺めつつ、自分は告白が出来ずに心の奥底にしまい込む。最後の別れは辛かったものの、もう一度、アレスが村に戻ってくると信じて待つ。彼と恋仲になりたい……しかし、その望みは叶わなかった。生涯、独身だったかは不明である。



 湖の女神ミユ


 ヒロイン。アレスの名前は知らされず、自分の棲む湖の畔によく来るおじさんとして仲良くなる。時にお弁当を貰って懐く。ミユは自分が女神だとは未だ気づいていない。


 外見は10歳前後。実際は不滅の存在の神(女神ハルの配下柱の神)。精霊よりも遥かに強力な神力を持っており、後に湖に棲む20mエンシェント・ドラゴン(古龍)の様な姿で過ごすようになる。時々、人間相手に喋るものの身体が大きく声が大きいため人間の姿になる。


 アレスの帰りを待ち続けているが、それが叶うことはなかった。


 ミユが村の守り神だという事が忘れ去られた頃。湖の怪物を恐れられ、討伐隊は派遣されるは、話は聞いて貰えないはで引き籠ってしまい、人生は儚い、寂しい、友達欲しいと一人で唄を歌ったり、湖の底で寝て過ごすなど、完璧な引き籠りヲタとなった。その際、現勇者パーティのヨシタカとミズハが怪物対処に派遣され、出会って意気投合。友達同士となる。女神ハルに温泉に行きたいですとヨシタカ達に望みを託す。(地方神はその場から動けないので温泉に行くにはハルに許可を貰う必要性がある)


 これを契機にアレスと会えない代わり、魔王を討伐したアレスの息子サトシと何百年も後に会うことになる。



 サトシ(櫻井(さくらい)聡)


 まじめで率直、聖剣エクスカリバーを擁してあっという間に敵を両断、瞬滅する。死する前までは史上最強の勇者と尊敬されていた。


 母親が女優という事や成績優秀、スポーツ万能なため女性にモテて皆から一目置かれるものの、男子からは強い嫉妬も受ける。……という諸刃の剣である。しかし本人は、本命と結ばれないのなら、モテるとか全く不要だ……と黄昏(たそがれ)ている。


 ハルに片想いをしており、高校で隣の席になってからというもの、ゾッコンである。ハルのヨシタカに対する嘘告では、嘘告発覚後に破局を迎え悲しむハルにさりげなく問題解決になるアシストをしていたが、ヨシタカの誤解で上手く運ばず、ハルは長い間ヨシタカに謝り、悲しんでいた。悲哀に包まれる彼女を常に慰めていたのがサトシであった。



 ミキオ(小林幹夫)


 正統派の力と技で王都民からも国民からも尊敬を集める鉄壁のタンク。剣聖のスキルを持つ。実は冒険者ギルドでも女性に人気が高い。優しく理論派でありながら活発で行動派。謎に直面すると理論的に分析し的確な判断を下す。


 横柄な言動が目立つが、細かい気配りができるため、仲間内にあっても強く信頼されている。時々ポカをやらかすヨシタカを上手く叱る立場でもある。ユアイに一目惚れして恋心を抱いている。恋人が欲しいと常に発言している。


 後にボッチ系の陰キャ彼女が出来るが、彼女は毎朝花壇に水をやり教室の掃除をしている娘で性格美人。『ブサイク』と男子たちにイジメられていた彼女を救った縁から惚れられ付き合い始める。彼女の目まで覆っていた前髪を『切れ』と無理強いした結果、彼女はクラスの大人気に……。



 ミズハ(村越瑞葉)


 なぜか神聖浄化魔法なのに破壊音や破裂音が(とどろ)くという火力が持ち味。これはミズハのヲタ趣味のおかげで改造された魔法であり(師匠は女神ハル)、毎回唖然とする周囲が見もの。()()であり()が少し入っている。


 幼馴染のヨシタカの事が大好きだが、結婚するまでは一年に一回のキスしか許可を与えていない。でも本人はいつもヨシタカに抱き締められたいと思っている。ヨシタカの妹ユアイとは本当の姉妹のように仲がいい。



 ユアイ(西之原由愛)


 小さくて可愛い姿にも拘わらず操る魔法の破壊力は凄まじく、火力はパーティ最大。時間があればお兄ちゃんについて回る、勇者パーティのマスコット的存在。お兄ちゃんが大好きで、いつか唇にキスしたいのだが、兄妹ではキスが唇にできない。夢の中ならセーフかもと勇気を持ち始めている。


 本当は義理の妹なのだとは教えられていない。


 最近、兄ヨシタカへ自分の想いを告白してしまい、少しだけ、否、かなり恥ずかしくて困っている。女神様に次は妹ではなく恋人&幼馴染という設定でお願いしますと希望を出している。ハルからは即却下された。



 ヨシタカ(西之原義孝)


 付与術師とは厳密には異なる聖付与師。前魔王戦で唯一生き残り、魔王亡き後も守護を継続し人類に平和をもたらし続け、歴史的にも()()として語り継がれている。最終的には特SS級冒険者。最初ギルドが間違えて元勇者パーティなのにF級のカードを渡された。C級冒険者あたりから馬鹿にされた際「うるさい、黙れ!」とラノベでは滅多にない反応を見せた。


 妹ユアイと一緒に育ったため、魔法を教えるために勉強し、肉体的戦闘力なども日々訓練し、何でもソツなくこなせるオールラウンドプレイヤーであることは意外と周知されていない。


 変わったところでは、特に()()()()の破壊力が凄まじく、固有スキルの特別版と推測される。由愛(ユアイ)はいつも多幸感で大興奮で、瑞葉(ミズハ)もたまに餌食となる。女神(ハル)すらも余りにも幸せを感じすぎて気絶したことがある。瑞葉とは恋人四年目で且つ幼馴染。



 ハル(稲垣華)


 各世界の大神たちを統べる御主神様である。最高神ともいう。まさか仕事をさぼって地球でヨシタカに嘘告をして遊園地の大観覧車でキスをし、それを後ろのケージで片想い追跡してきたサトシにリアルタイムで実況されていたなどとは気づいていない。誰も知らない、知られちゃいけない。決して語ってはならない。


 ヨシタカの事をヨシくんと呼んで恋心は前世代からの筋金入り、長年気持ちを大切に育てており、実は真に乙女である。真剣で真っ直ぐな愛情は半端ではない。恥ずかしがり屋。地上では100万分の一の神力で周りに迷惑をかけず過ごし、外見も普通の可愛らしいゆるふわ系(人間)の姿をしている。


 ハルは全てに万能な力を持つ根源的存在だが、自らを律した法を重んじ人々に平等を心がける。教会では10~12歳ごろの全子供を対象に役立つ女神の加護スキルを与える為、大人になった人々からも(うやま)われている。スキルはそれまでの子供の努力に応じて適切な種類を与える。剣を訓練したら剣のスキルを、自宅で料理を手伝っていれば料理のスキルを、間違って与えたら努力した子がガッカリするからと、決して努力に反するゴミスキルは与えない方針だという。


 怒った時のハルは目が据わりとても怖い。(なだ)めることが出来るのはヨシタカだけである。

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