枝の声
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:枝の声
私はその日、心霊スポットに来て居た。
自ら命を断つ人が集まって来る場所。
富士の樹海から少し行った所にある、
少し大きめの木のそば。
今は冬ながら枯れ木になっており、
枝に葉は1つも無く、
まさにその情景を物語ってる様だった。
「…(ふぅん。こんな所で、これまで多くの人が…)」
私は昔からこう言う事に興味があり、
何か引かれる様に
その話題・その場所に吸い付いてしまう。
賑やかな場所より
寂しい場所の方が好きだった私は、
このスポットの噂を聞いて
すぐ跳びつく様に来てしまい、
とりあえず後先考えず、
その場所に来てから
自分の心の中を眺め続ける。
こんな場所で感じる自分の体感を、
後悔ないよう余すとこなく吟味したい…
そんな思いに駆られて居たのだろう。
そしてその場所に30分ほどか、
居たあとで、もうそろそろ帰ろうかな
と思い、近くの木と枝に別れを告げて、
くるっと後ろを振り向き歩こうとした時。
ガクン!と私の首を引っ張る何かが。
「痛ッ!ツツツぅ〜……なに?」
と振り返ろうとすると、
側頭部辺りの頭皮が痛い。
「え?もしかして」
枝に、どうやら髪の毛が絡まって居た…?
確かにちょっとゆるい風は吹いていた。
でも枝に絡まるほどのそんな風は…
と思いつつ、髪をほどこうとしたのに…
「ん、あ、あれ?」
一向にほどけない。
私の髪の毛は長い。
だからひょんなことから、
こんな感じで絡まる事は
果たしてあるのだろうが、
何もどうやっても
ほどくことができない。
(ちょ、ちょっと…)
と声に出さず
心の中で叫ぼうとした時、
見た枝に
少し信じられない光景。
「え…?」
髪の毛が枝にぎっちり結ばれて居る。
その直後、
身動き取れなくなった私は急に怖くなり、
ちょうど持って居たハサミで髪の毛を切り、
その場を立ち去った。
もう数年前の話だが、
今日またその事をふと思い出す。
あの時、私に合わせて
そこに居た誰かが
足止めでもして居たのだろうか。
もう2度とあんな気持ちで、
そう言う場所には行かないと決めた。
そして今の私が在るわけだ。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=Ll0sH2eEFM0
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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