「私が見た未来」の「2025年7月5日大災害説」について
◇「予言」は「エンタメ」ぐらいに考える
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は「2025年7月5日大災害説」について個人的な意見を述べようと思います。
質問者:
そもそもそんな不穏な情報はどこから出てきたんですか?
筆者:
2025年7月5日に巨大地震が起こるという言説は、漫画家である「たつき諒」氏の著書『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社)に描かれた「予知夢」が発端になっています。
同書は電子版を含め106万部売れておりベストセラーとなっています。
たつき氏は東日本大震災、東京オリンピックの中止を的中させた話題になっており、
この本の影響力は大きいです。
具体的な内容としては2021年7月5日に
「日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂し、太平洋沿岸の国々に東日本大震災の3倍の巨大津波が押し寄せる」
と言った夢や「2025年に大災害」と言った夢も見たことが「予言」の根拠となっています。
質問者:
既に夢を当てたことがある方が言うと信憑性があるという事ですか……。
筆者:
ただ、たつき氏は「神奈川県への津波」や「富士山大噴火」と言う予言もあったのですがまだ起きていない(生きている間に起きないかもしれない)のでこれを信じすぎるのはどうかなと思います。
この「予言」を真に受けて7月5日に太平洋側から避難しようと言った動きがあったり、海外から日本への渡航を辞めると言った動きもあるようです。
それに対して気象庁の野村竜一長官は25年6月13日の定例の会見で、
「現在の科学的知見では、日時と場所、大きさを特定して地震を予知することは不可能だ。そのような予知の情報はデマと考えられるので心配する必要は一切ない」
と発言したほどです。
さらに6月にはこれらの騒動を受けて、たつき氏が「7月5日は何かが起きる日ではない」とコメントを出しました。
そもそも本の中では「7月5日に災害が起きる」と言っているわけでは無く、「2025年7月に災害が起きる」と言う夢を“2021年7月5日に見た”ということなんですね。
ただし、その声明でもたつき氏は、「25年7月5日大災害説」は否定しているものの、25年7月月に災害が起きる可能性については取り下げていないんですね。
質問者:
あくまでもそこは譲らないところにプライドを感じますね……。
筆者:
本も100万部以上売れておきながら完全にデマだと体裁を保てないのでしょう。
そもそも自然災害については最低限対策を常にしておく必要があると思うのですが、必要以上にビクビク怯えていても仕方がないと思います。
こういった恐怖を煽り、ビジネスとして稼ぐ手法は昔からあるみたいですからね。
有名なのは「ノストラダムスの大予言」です。あれは親族がノストラダムスの死後に「手記」を大きく拡大解釈されたものだという事が分かっています。
あくまでも予言は「エンタメ」だと捉えた方が良いですね。
1999年の破滅的予言を信じて財産を全て使い切ってしまったり借金をして豪遊をしたという凄い話もあるそうですからね。
◇太陽フレアの極大期に入っている
筆者:
ただし、「大災害の裏付け」として25年7月には僕が今年初めから注目しているコンテンツがあります。
質問者:
え? 何ですか?
筆者:
今皆さんが直接感じることは無いと思うのですが、現在は実をいうと「太陽フレアの極大期」にあります。
アメリカのNASAは24年10月から極大期に入り、25年7月に第25期のピークになると発表しています。
これは日本の総務省も静かにではありますが注意喚起しており、
22年4月ごろから太陽フレアによって通信障害やGPSのズレなどが2週間ほど発生することをリスクとして捉えています。
質問者:
総務省の資料では企業では電磁波シールドみたいなので対策するってありますけど……。
個人では具体的に対策できるんですか?
筆者:
僕は密かに対策しているんですね。最近はパソコンを使わない時は電磁波を遮断するシートでグルグル巻きに覆っています。
というのも、僕は個人事業主で、しかもパソコンで仕事をしている立場なのでデータが吹き飛んだらその時点で僕の業務は終了してしまうわけです。
太陽フレアでパソコンのデータが吹き飛ぶ起こることは、
リスクの中で最悪のレベルではあります。
しかし、その事態が「死」に近い状況になることを思えば「無ければラッキー」と思って対策をすることに価値はあると思ってやっています。
※ちなみにそのシートに携帯をくるんでおくと電話がかけられなくなるぐらい電波を遮断をすることが可能になっています。
質問者:
一応は対策方法があるのならやる価値があるかもしれませんね。
太陽フレアで多く発生することとして、
通信機器がまともに使えなくなることは大変なことだと思いますけど
これが災害と直結することってあるんですか?
筆者:
京都大学の24年3月の梅野健情報学研究科教授などの研究では大地震発生直前期と震源付近の電離層上空に異常が発生することは因果関係があるとしています。
「太陽フレア爆発」によって電離層が異常発生する可能性が上がり、それと同時に地震発生確率も上がることが考えられます。
※ただし、磁気嵐の全てが地震を引き起こしているわけではありません。
質問者:
なるほど……そう言った可能性もあるわけですか。
筆者:
また、ここで注意しておきたいことは「太陽フレアの期間で自然災害」が起きれば、
「太陽フレアのせい」と言う事に責任を擦り付けることが可能であるということです。
質問者:
どういうことですか?
筆者:
世の中には「人工災害」を起こす「気象兵器」と言ったものが存在します。
1978年には「環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約(気象兵器禁止条約などと呼ばれる)」が発効されています。
中国では2008年の北京オリンピックの際に「気象操作」を行い、開幕の日を晴れにしたことは公然とされています。
国際的なイベントの天気を「雨」だったのを「晴れ」にするぐらいは正直なところまだ微笑ましいレベルだと思うのですが、
大きな被害をもたらす災害を「人工的に作る」ことも理論的には可能であるという事です。
質問者:
なるほど、今のタイミングで人工気象兵器が使われても「自然災害だから仕方がないよね」で終わってしまう可能性があると……。
筆者:
去年の能登半島地震の際にも提言させてもらいましたが、
本来であれば激震災害と言われる甚大な被害をもたらした災害の場合は「人工か天然かの検証」はその都度していかなくてはいけないと思います。
日本は中国、ロシア、北朝鮮と言った友好度が低い核兵器保有国に囲まれているという事を忘れてはいけないです。
(韓国だって日本だけが苦しむ状況なら喜ぶ人も多そうです……)
日本のお花畑的な性善説だと「人工災害」でも「自然災害(太陽フレアのせい)」だと思い込んでくれる可能性も高いので、そう言った国々から見たら「今は仕掛け時」と見ることも出来るわけです。
質問者:
ただ、現状日本政府は人口災害かどうか話題にすらしてくれていないので、
人工災害かどうかの調査をしてくれそうな雰囲気ありませんよね……。
怖いですね……。
筆者:
ただ、話題にして怖がらせておいて申し訳ないのですが、リスクを理解した上でそれに備え、起きるまで忘れるのがベストだと思いますよ。
最初の方にも書きましたが必要以上に怯えても仕方が無いのでね。
質問者:
確かに自然災害にせよ人工災害にせよ我々一般市民には防ぐことは出来ないでしょうし、どうしようもないことですからね……。
筆者:
日ごろから備蓄品を備え、避難経路やハザードマップの確認を行っておく必要があります。
備蓄品は救助来るまでの間の1週間分ぐらい持っておくと良いですね。
これは健康問題などにも同じように言えることではありますが、リスクをどこまで取るかはバランスだと思いますよ。
リスクは見て見ぬふりをするのではなく、リスクを知った上で安心できるまで行動や備えをする(問題ないと思うのであれば行動しなくても良いと思います)。
そのあとは基本忘れる。
これぐらいのバランス感覚がベストなのかなと個人的には思いますね。
質問者:
太陽フレアの期間に何も無ければいいですけどね……。
筆者:
いつでも起きて欲しくは無いですけどね(笑)。
と言う事でこういった「生き方」的な話も今後書いていきますのでどうぞご覧ください。