あの海まで
あのひとの趣味について
興味のないような素振りをした
何も分かってないような素振りを見せてた
大型免許を取って
自分ひとりでどこかに出かけてみようと
行き先のない午前からは快適
口ずさむ歌は
あなたの好きな歌ではなかったのに
海が近づくたびに
それがあなたの好きな歌に変わっていった
こんなにステキなものなら
あなたといっしょに見たかったな
カメラに収まるわたしを
あなたはどんなふうに思うのかな
ココロのどこかでそう思ってから
あなたの笑顔だけ浮かんでは
消えないままでいる
サイドミラーには、さっきから
恋の模様が映り込み
今度はあなたを誘ってみようと
思ってみたり・・
いずれにせよ、
あなたの趣味を無視はできないね
そう思う
あなたの街に戻ってきた
風はさきほどから追い風
予定より早く着いた
あなたを想う時間が
少しは増えたかな・・
読んでいただき、ありがとうございました