~想い~
あなたが大好きだった……
だから
あなたの隣に居ても恥じないように
頑張って 頑張って
きっと
私は何処かで夢を見ていた
きっと
私は何処かで願っていた
あなたが周りの人に伝えてくれるのを……
『彼女が僕の恋人です』
いつか
そう言ってくれる日が来るのを待っていた
だから
沢山 沢山 努力した
あなたに相応しい女性になれるように
沢山 沢山 頑張った
いつかあなたと肩を並べられるように
でも
あなたに追い付こうとしても
あなたはどんどん先に進んでいってしまう
私が手を伸ばしても届かないところに行ってしまう
追い付けない焦り……
追い付けない悔しさ……
そして 悲しみ……
本当は分かっていた
追い付けるはずが無いこと
私はあなたに相応しくないこと
それでも
私はあなたの事が大好きだった
会える日が少なくても
会える時間が少ししかなくても
でも
あなたとゆっくり二人で過ごす時間が大好きだった
『友達に戻ろう』
その言の葉を聞いたときは目の前が真っ暗になった
行かないで欲しかった……
会える日が少なくてもいいからずっと傍にいて欲しかった……
あなたは仕事がいつも優先だった
でも
それでも良かった
私のことを見てくれるならそれでもいいと思った
あなたが仕事で頑張っている姿を見るのが大好きだったから
だから
あなたが仕事で疲れた時に癒すことが出来ればそれでいいと思っていた
あなたと一緒なら強くなれると思っていた
あなたはとても強い人だから……
誰にも左右されずに強く生きているから……
あなたは私にとって憧れだった
生き生きと強く生きているあなたは
とてもキラキラしていて
とても とても 素敵だった
私もあなたみたいになりたいって思った
あなたは私の目標だった
私は
きっと
強くなりたかった
弱さを克服して
あなたみたいに
強く生きたかった
でも
なれなかった……
私は凄く子供で
強くなりたくてもなれなくて
弱い自分を隠すために強く見せているだけで
本当は凄く弱くて
誰かの支えが無いと生きていけなくて
そんな自分を変えたかった
あなたと一緒にいれば変われるかもしれない……
あなたと一緒にいれば強くなれるかもしれない……
幻想……
夢……
叶わない願い……
あぁ………
やっぱり
私は強くなんかなれない……
心が脆い……
一人で立ち上がれるのか……?
ううん……
立ち上がれない……
一人では前に進めない……
助けて……助けて……助けて……
あなたは
もう私の所には戻らない
うん……
ちゃんとけじめを付けなきゃ……
ちゃんと
前に進めるようにならなきゃ……
立ち止まったら崩れてしまう
前を向かなきゃ……
ポタ……ポタ……ポタ…………
涙が溢れる……
あぁ………
本当にあなたの事が大好きだったんだな……
ありがとう……
そして
さようなら……




