謎の充実感
JKとフレンドになってから数日が経った。
「ね、フラウポイントどう?貯まった?」
「うん、ばっちり。今交換するね」
JKに先導してもらって穴場スポットでこっそりポイントを稼いで、イベント報酬限定の武器を交換しようとしていた。
「フラウは今回のイベント武器何と交換するの?」
「えっとね、これにした」
交換を終え、手元に現れたのは曲線が特徴的なデザインのサブマシンガンだった。
「おお、それにしたんだ!私はねぇ……これ!」
JKも装備を実体化させお披露目してきたのは、銃身に今回のイベントのタイトルロゴが入ったシンプルなデザインのショットガンだった。
「JKってほんとショットガン好きだよね」
「うん、私隠れて撃って隠れて撃って、距離詰めてっていう戦い方性に合わないからさー。ショットガンでさっさと間合い詰めてゼロ距離でドカン!ってやりたくなっちゃうんだよねー」
「まあ確かに、その方が間違いなくダメージ入るけど……飛んでくる銃弾とか怖くないの?」
「んー?システム的に射線が見えるし、ステータスも速さに振ってるから全然余裕だよー。ていうかフラウもどっちかっていったら私と近いステ振りしてるのに、そういう戦い方しないよね?」
顎に手を当て思い出したように言うJK。
「私は、攻めるために振ってるわけじゃなくて、逃げるためだから……」
「まあねー。もし攻める側に回った時に絶対役に立つから、覚えて置いて」
「う、うん分かった」
しばらくお互いの銃の話をしていると、何かに気づいたJKが走り出し、その行く先を見れば辺りを不安そうに見渡しメニュー操作をしている初心者装備の少年だった。
「きみー!もしかして初心者?何わかんないー?」
「え、え?あ、はい」
結局インしてから武器を交換してちょっと駄弁って、初心者へのゲームの遊び方を教えただけで終わってしまった。
「ふふ、こういうのも楽しいな。それじゃJKまたね」
「またね!フラウおつかれー」
ログアウトしようとメニューを開けば、メールが届いてる事に気づいたが、別に明日にしようと考え私はそのままログアウトしたのだった。
意見感想待ってます!ブックマーク登録等励みになります!評価ボタン押して貰えると嬉しいです!




