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ゲットリッダーズ  作者: 早尾アスカ
第2話 [部活やスポーツクラブの合宿って、1日1日がめちゃくちゃ長く感じるよね。]
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つらいことが終わったとき、どんなことがあっても多少は許せるよね。 ー潮田大翔ー

「でも、ほんとに合格するなんて……合宿前は少し不安だったけど、今の大翔を見てるとなんか安心してきた!」


 俺たちは“あのときの公園”のベンチで、ゲットリッダー合格の件の話をしていた。


「それはよかった」


 久しぶりに会う麗華のお馴染みの笑顔に、俺は思わず笑みを溢さずにはいられなかった。


「でも、最初は8人だったのに、結局俺とあいつの2人だけになっちゃったんだよな~。まあそれでも、あの6人にもそれぞれ可能性のある未来がある。そんな人たちも守るのが俺たちだからなっ!」


 俺は、らしくないセリフに自分で照れながら、辞めていった他のチームメイトのことを考えていた。

 短い期間で、多田ほどそこまで関わりがあったわけではないが、みんながみんな合宿が辛くて辞めていったわけではなかった。それに、あの合宿が辛くて辞めていたとしても、それはそれで良い選択なのかもしれないし、それによってまた違う未来がある。このことはずっと、肝に銘じていかなくちゃいけないことだ。ゲットリッダーになった俺たちの方が特別凄いというわけでもないんだ。


「そっか……がんばってね!! 私も、できるだけのことはするからさ!」


「うん……ありがと!」


 俺はあまりにも真剣な話をしている自分に少し恥ずかしくなる。誤魔化そうと立ち上がって背伸びをしようとしたそのとき、あの聞き慣れた鬱陶しい声が聞こえてきた。


「おぉい! 潮田大翔ぉ!! お前にこんな可愛い彼女がいたなんてなぁ!! なぜ俺に言わなかったぁ!!」


 合宿でいろいろ()()()()()()多田が遠くの方から全速力で走ってくる。


 別に言わなくてもいいだろ。ていうかなんでいるんだよ。

 そんなことを心で思いながらも、今だけはこいつのバカさ加減も許してやろうとも思った。




 結局、多田の乱入によって、俺たちはかなりの時間を費やした。

 多田と話すのも面倒だったが、一難去った今となってはそんなことどうでもいいぐらいに、俺は上機嫌だった。

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