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ゲットリッダーズ  作者: 早尾アスカ
第2話 [部活やスポーツクラブの合宿って、1日1日がめちゃくちゃ長く感じるよね。]
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加減 ー大空心助ー

 遠くの騒がしい声を背に、俺はバイクに乗って施設を出ようとする。

 

「おーい! 大空ー!」


 後ろから多幾が話しかけてきた。


「今日はもう帰るのか?」


「ああ。やることも大してないしな」


 俺は多幾の顔を見ずに、バイクにまたがる。


「そうか……」


 俺はそのままエンジンをかける。


「ありがとな大空」


「礼を言われるほどのことをした覚えはない」


 まだ会話が続くのかと少し呆れながらも、俺は多幾の方へ振り向いた。


「あんな作戦をやらずとも、お前ならギアノゲムの第2形態ぐらいすぐに処理できただろ? なんでわざわざ……」


「さあな。そんなこと気にしてる暇があるなら……あいつらのバカさ加減を少しでも直せ」

 

 俺は多幾の後ろにいる、二人のバカを顎で指した。

 多幾は黙って後ろを見、少し黙る。


「……もう話がないなら帰るぞ」


「ん? あぁ、うん。引き止めて悪かったな。じゃっ」


 多幾は右手を挙げ、掌をこちらへ向けた。俺はそのジェスチャーに何も応えなかった。前を向き、アクセルを回してそのまま施設を出た。


 今日のような、こんな充実した感情は久しぶりであった。

 あいつらはこの先どんな人生を送るだろうか、どんなゲットリッダーになれるだろうか。

 

 どちらにせよ、あいつらにはあいつらの選択肢、この先歩んでいく未来がある。間違えても、“あの子たち”のようになってはいけない。俺はもう二度と、誰かの未来を消したくはない。


 俺は、ほんの少しだけ舞い上がった気持ちを、いつも自分の胸にある辛く痛い信念で抑えこんだ。

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